Yuki Toy
(更新)
通りの角を曲がれば必ず目に入る日本のコンビニのように、アメリカで数多く存在し、人々が気軽に利用できる便利な場所があります。それは「カフェ」。
外で軽食を食べながら本を読む人、パソコンで仕事をする人、また犬の散歩の途中に休憩所として利用する人など、アメリカでは生活の一部としてカジュアルにカフェを利用する人を頻繁に目にします。また、近頃はその店舗だけにあるコーヒーの味やお洒落な内装が人々からの注目を集めており、独自性を持った新しいカフェも次々にオープンしています。
アメリカに滞在する際には、カフェに立ち寄ることが少なからずあるでしょう。現地の人々の生活と一体化できる素敵な経験となりますが、ここはやはり異文化。日本のカフェでは普通にできることでもアメリカではしない方がいい行為、また、アメリカで心がけたいマナーなどがいくつか存在します。
店内が混雑しているときに、日本ではカバンやポーチを椅子に置いて場所取りをすることがありますが、これはアメリカでは危険な行為です。注文やお手洗いに行くのにちょっと席を外した瞬間に盗まれてしまうことがよくありますので、注意してください。
店員さんや隣の席の人に荷物を見ておいてくださいと告げることもできますが、万が一何かがあったときには全て自己責任となります。荷物は常に肌身離さずに!
熱い飲み物にフーフーと息をかけて冷ます行為は、アメリカの文化に馴染みがありません。さらに、熱さを逃がすために音を出してすすりながら飲むのは人目を引く行動となってしまいます。
「では猫舌の私はどうすればいいの?」と悩んでしまう方は、カップに口を近づけて静かに息をふきかけるか、時間をかけてゆっくり飲むことをおすすめします。アメリカではそんな行為ものんびりとしたカフェタイムの一部。やけどには十分気をつけてくださいね。
食事の最中に、日本では器を手で持って食べるのが良い行儀となりますが、アメリカでは逆。スープや小皿の料理はテーブルに置いたまま、フォークやスプーンを口へ運びます。
口に入る量が自然と小さくなり、結果的にお上品な食べ方になります。軽食を多く提供するカフェはもちろん、一般のレストランでもそのような機会に出くわすことが多くありますので、覚えておいて損はないマナーです。
レジで注文する際に、お店の人が必ずといっていいほど "How are you today?" と挨拶をしてくれます。日常的にカフェを利用するアメリカでは、常連客が多いことからもカジュアルな「レジ越し会話」が頻繁に発生し、時たま話が弾み過ぎて、お客さんの後ろに列ができてしまうことも。
何と返していいのか困ってしまうこともあるかもしれませんが、今日の調子はどうかと聞かれたら "Good, thank you" の返答だけでも、注文時のスムーズな滑り出しとなりますよ。
参考:【返答紹介】“How are you?”への返事でコミュニケーションは劇的に変わる!
カフェによって、個別のテーブルではなく、他のお客さんとの共同利用となる長テーブルを店内に設けていることがあります。
テーブルに置かれている塩や紙ナフキンコンテナは周りの人と共有することになりますが、日本人は離れているものでも自分で取ろうと手を伸ばします。
これは、アメリカでは人と人との間を塞ぐ失礼な行為。もし遠く離れた塩が必要な場合は、一言 "Will you please pass me the salt?" (塩を取っていただけますか?)と聞くだけで大丈夫。みなさん快く手渡してくれます。
私がアメリカ文化の中でもすばらしいと思える行いの一つが、外食時の食べ残しの持ち帰りが当たり前とされていることです。
特に、アメリカの食事はボリュームのあるものが多く、日本人には完食できない場合がよくあると思います。持ち帰りを希望する際には "May I have a To-Go Box?" (持ち帰り用の入れ物をいただけますか?)と聞き、容器をもらえばOK 。ちなみに "To-Go" とは、テイクアウトの意味。せっかく購入した食べ物は、無駄にしたくありませんよね。
私もカフェに行く回数は多く、ほぼ毎日といっていいほど利用しています。オーダーは、決まってブラックコーヒー。
近所のカフェでお気に入りの軽食は、クランベリーソース入りのターキーサンドイッチです。私が住むLA市内にあるカフェのメニューの中には、他とは一線を引く工夫を凝らした料理もたくさんありますので、新しいカフェを見つけるごとに毎回発見があり、とてもおもしろいです。
みなさんも、個性あふれるカフェに是非立ち寄ってみてください 。