Soma
(更新)
こんにちは。
老後はのんびり田舎暮らしを希望、そうま(@Soh0806)です。
ゆったりしたビーチのイメージが強いセブですが、市内は意外と人混みや激しい交通渋滞などが多く、たまに、慌ただしい市内からのんびりできる田舎に移りたい!と思うときがあります。
そんなときにオススメしたい場所が、セブ島南部にあるカルカルという地域です。
セブで長年生活している人でも、カルカルははじめて聞く名前と答える人は少なくありません。
僕がカルカルのことを知ったのは、現地の子ども達への日本語教室のボランティアで訪れたことがきっかけでした。それからというもの、定期的にカルカルへ通って今でも子ども達と交流させてもらっています。
今回はカルカルの魅力を伝えるために、観光スポットとしてよく知られる場所を調査し実際に取材してきました。
そして番外編としてカルカルの教育背景についても書いていますので、そちらも読んでいただけると嬉しいです。
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カルカルはセブ島南部に位置しており、セブ市内から南に約40キロ、ローカルバスで約2時間の距離に位置しています。行き方は、南に行くバスターミナルといえば! でおなじみのサウスバスターミナルからの出発です。
カルカルは、セブ島最南端にあるジンベイザメツアーで有名なオスロブと同じ経路に位置しているので、バスの本数に困ることはほとんどありません。「カルカル」へ行きたいと言えばすぐに伝わるので、バスターミナルのお兄さんに確認してバスへ乗るようにしてください。
フィリピンは400年近くスペインの植民地であった背景があるため、今でもセブ島にはスペイン時代の名残のある建物が点在しています。そのなかでもカルカルには趣のあるスペイン様式の建物が比較的多く残っているので、洋風な雰囲気を漂わせる街並みを見ることができます。
また山や田んぼも多くあり、山沿いの家の庭でハンモックで揺れてリラッックスしているお父さんや、田んぼのあぜ道を駆け回る子ども達など、のどかな生活を送っている現地の人たちの暮らしぶりにも触れることができます。
この教会は、カルカルの中心地として知られているサークル状に作られたセブ市立公園の近くにあります。
教会には、この公園から徒歩で行くか(約10分)、またはトライシクル(簡易バイクタクシー)で5分もせずに簡単に行くことができます。
ご覧ください。これぞスペイン様式の建物を象徴したデザインです。内観は高い天井にまでキリストを象徴する絵が描かれており、外観は綺麗な白色を基調とした造りになっていて壮麗な雰囲気を漂わせています。
この教会は、礼拝はもちろん結婚式や、暑さをしのぐ現地の人の憩いの場所としても使われているようです。
また、この教会の同じ敷地内には市役所・博物館・大学もあるので、観光地としても現地の公的施設としても多くの人たちで賑わっています。
こちらもセブ市立公園のすぐ近くにあります。マクドナルドの向かい側に位置し、トライシクルステーションがすぐ目の前にあり交通手段においても便利なところにあります。カルカルの人にとって欠かすことのできないマーケットです。
ここでは肉や魚に冷蔵・冷凍保管といったものはおこなわれておらず、すべてが豪快に陳列されています(↑写真)。これぞ現地のマーケットですよね...!
どこまで安心して利用できるかはわかりませんが、間違いなく僕ら観光者が買って実際に食べるのは勇気がいるものです(特に生モノにはお気をつけください)。
肉や魚のほかにも、野菜や果物、洋服やアクセサリー、電化製品、お土産類など日常に必要な生活用品はほぼ揃えることができます。
そして驚きの特徴として、ここはなんと24時間営業なのです。
カルカルの “眠らないスーパーマーケット”、それがカルカルシティパブリックマーケットです。
セブ市立公園から北の方角に10分程歩くとガイサノカントリーモールというショッピングモールがあり、そこからさらに10分程歩くとこの靴のマーケット・CUFMAI OTOP CENTERがあります。CUFMAIの意味は、“Carcar United Footwear Manufacturers Association Inc.”(カルカルユナイテッドシューズメーカー協会)です。
CUFMAIの読みはわかりませんでしたが、お店の画像を見せたり、靴のマーケットはどこかといった話をすると現地の人が教えてくれるので、もし道に迷ったら同様の手段が手っ取り早いです!
このマーケットは、スペイン式にデザインされたサンダルや靴のお店が立ち並び、1つの観光地となっています。なんでも、カルカルのサンダルは高品質という定評があるそうです。
基本的に女性向けのデザインが多いですが、子ども用と男性用のものも少量ながら置いてあります。ビーチサンダルもありますが、目立つのは皮や布で造られたサンダルです。価格帯は100~900ペソ(約230〜2100円くらい)となっています。
そして、ここには “世界最大の皮靴のオブジェ” があることで有名だったのですが、僕が行ったとき(2017年11月)は古くなったため撤去されていました。非常に残念です(復活を願います)。
これは自分個人の経験となりますが、少し話をさせてください。
あるとき「ボランティアでフィリピン人の先生が子ども達に教室を開いているから何か手伝ってあげて欲しい」という友人の紹介がはじまりで、僕はカルカルを訪れました。
「ボランティアで教室」というのは子ども達と交流することがメインなので、日本語やその他のレッスンなど自分ができることをすればいいということで、そのとき僕は得意な習字を子ども達に青空教室というかたちで体験してもらいました。
思いのほか子ども達を含む地域の人たちにとても喜ばれ、今では山奥にある高校で日本語や折り紙など日本独特の言語や文化を教える授業をやらせてもらっています。
カルカルの子ども達は、いろんな夢を持っています。
僕が行っているこの学校には100人程の生徒がいますが、まだまだ学校に行きたくても行けない子ども達が沢山います。山奥にあるという立地面もありますが、学校に行くべき年齢にも関わらず働かせざるを得ない複雑な家庭や親のいない孤児など、恵まれない環境にある子ども達がこのカルカルには依然多くいるのです。
僕はこうやってカルカルで子ども達と触れ合う機会を持つことができていますが、そこで得られるのは夢を語る子ども達の勇気と希望です。
これからも自分のできることを引き続きおこない、どこまでやれるかわかりませんが、なんらかのかたちでカルカルで社会貢献をしていきたいと考えています。
カルカルは街並みから現地の人たちの暮らしぶりまで趣のあるのどかな雰囲気に包まれていて、僕にとっての癒しスポットです。
この記事で挙げたオススメの観光スポットをはじめ現地の人たちとの交流から、セブ市内の生活ぶりとは一味違う感覚を味わっていただきたいと思います。