SNS映えも!「猫の楽園・マルタ島」の猫に出会うスポット5選や文化を詳しく解説

『使える英語ドットコム』の後藤です。

ある旅行会社の調査「行ってみたい海外の猫スポット」で一位になったこともあるマルタ共和国。

地中海の猫に憧れて旅する人や、マルタで猫に関わるボランティア活動を希望する人が年々増えています。私も猫が大好きなので、滞在時には写真を撮りに島中を散策しました。日本と比べて遭遇する確率が高いので、猫好きな人にとってはたまらない国です。

でも、せっかくマルタまで旅行するなら可愛いだけで終わらせてしまうのではなく、猫とマルタ社会の関わりあいについても知っておきたいものです。

このブログでは、

1. 猫とマルタ社会について
2. マルタで猫に出会うためのヒント

を紹介します。

 

猫とマルタ社会について


紀元前から地中海貿易の中継点として利用されたマルタには、航海中の船が頻繁に往来しました。

昔はネズミ駆除として船上で猫を飼う習慣があり、その猫が停泊中に逃げたり、増えすぎた猫を船員が陸に放したりすることによって、マルタに繁殖したと言われています。

マルタ人もネズミ取りをしてくれる猫を重宝し、疫病が流行った時代には大切な役割を果たしました。19〜20世紀になると、イギリスからペット用として様々な品種の猫がマルタへ持ち込まれ、一般家庭でも飼育されるようになったそうです。

現在マルタには少なくとも30万匹以上(総人口の約7割)の猫がいると言われ、野良猫の生活を支える人が1000人くらいいるそうです 。毎日近所の猫を見回って餌やりをする人や、釣った雑魚を与える漁師や釣り人を島のいたるところで見かけます。

猫による問題も…

猫はマルタ人にとって身近な存在であるが故、猫由来の問題もあります。

たとえば、マルタの乾季である夏の数ヶ月間は雨が一切降らないので、道路のほこりや汚れが雨に流されることもなくたまっていきます。気温が30度を超える炎天下を歩いていると、路上に充満する猫の尿の臭いとふんにうんざりすることがあります。

ごみを出す時も猫に注意しなければなりません。マルタではほぼ毎日可燃ゴミの回収があり、家の前に置いておくとゴミ回収車が引き取りに来てくれます。とても便利ではあるのですが、もし魚の骨などの食べ残しが入っていると、近所の猫がゴミ袋をあさって中身を路上に撒き散らすことがあります。私も何度やられたことか…。

こればかりは猫好きな私でもイラっとすることがあったので、猫の多さに辟易するマルタ人の心境も理解できます。

 

マルタの猫を保護するボランティア団体

マルタには猫専門の動物保護団体が存在します。オオミ (Qormi) にあるNPO法人「トマシーナ キャット サンクチュアリー」 (Tomasina Cat Sanctuary) は、飼い猫や捨て猫の引き取り、路上などで事故にあった野良猫を保護し、新しい飼い主を見つける活動をしています。

必要な餌や予防接種、去勢処置などは、募金とボランティアによって支えられているそうです。近年、トマシーナは日本人ボランティアの受け入れをはじめたので、マルタ観光や留学にボランティア活動を組み合わせる人が増えています。

また、マルタには、住民が自主的に管理している猫の屋外シェルターをよく見かけます。有名なのはセントジュリアンのキャットビレッジ (Cat Village) と呼ばれる場所で、そこには寄付されたぬいぐるみがところせましと置かれています。残念ながら、ビル開発のため間もなく取り壊わされるとのニュースがありました (2017年12月現在)。

 

2. 猫に出会うためのスポット&ヒント

マルタに猫がたくさんいるのは事実ですが、頻出する場所とタイミングを知らないとなかなか出会うことができません。私が猫写真を撮りにマルタ中を回った経験から、おすすめする猫スポットを5つ紹介します。

公園

猫との遭遇率が安定して高いのは公園です。

  • バレッタの「アッパーバラッカガーデン」(Upper Barrakka Gardens)
  • 「ヘイスティングスガーデン」(Hastings Garden)
  • フロリアーナの「アルゴッティガーデン」(Argotti Botanic Gardens)
  • アタードの「サンアントンガーデン」(San Santon Gardens)

このあたりはぜひチェックしておきたい公園です。特に、アッパーバラッカガーデン内にはカフェがあるので、その近辺には常に猫がいます。それ以外の公園では、地元の人が餌やりに公園を訪れるタイミングで、園内に散らばっている猫たちが集まります。

餌の容器が置いてある場所

住宅街を歩いていると、猫の餌の容器が置かれている場所があります。近所の猫を世話する人がマルタに多いことがよくわかり、微笑ましくなる光景です。

基本的に、どの町を歩いていても餌やりスポットがありますので、その周辺を探してみてください。バレッタなら、静かな裏道や住宅街を散策してみましょう。

漁港や魚釣りスポット

どの国の猫も魚は大好物。特に島国マルタの猫たちは、魚のおこぼれをもらってたくましく生きています。漁村のマルサシュロックには漁師を待つ子どもと猫の銅像もあるほど、猫は村の立派な住人です。

魚釣りスポットに関しては、セントジュリアンのスピノラ湾(Spinola Bay)、バレッタなら、スリーマ行きの連絡船乗り場とその周辺をチェックしてみてください。

屋外のレストランやカフェ

一年中天気がよいマルタでは、屋外で食事を楽しむ人がたくさんいます。マルタの猫たちもテーブルの下でご馳走を上手におすそ分けしてもらっています。

特に、マルサシュロックやブルーグロットの飲食店エリアに住む猫はとてもフレンドリーです。でも舌が肥えているせいか、食べ物をあげても食べてくれないときがあります(笑)。

「遺跡猫」を探してみよう

マルタの遺跡スポットに住みついている猫がいます。もしかしたら、スタッフが世話をしているのかもしれません。私は、ハジャールイム神殿の入り口タルシーン神殿 、聖パウロのカタコンベで猫を見かけています。運が良ければ、遺跡の上で優雅に佇むマルタ猫の写真が撮れるかもしれませんよ!

 

時間帯が大切

マルタの猫に出会うためには、時間帯とタイミングが大切です。猫は餌やりをしている人たちの時間に合わせて動きますので、私の経験では、お昼前後や夕方が狙い目です。魚釣りをしている人を見かけたら、その周辺をチェックしてみてください。屋外の飲食店エリアでは、客が集中するランチと夕食の時間帯に猫が集まります。

気温によっても猫の行動は変わります。暑い日はもっぱら車の下などの日陰に隠れています。公園では、花壇の中やひと気のない日陰を探してみてください。寒い日はひだまりで日向ぼっこをしているので、見つけやすいと思います。

安全面の注意

マルタの野良猫はみながフレンドリーとは限りません。なかには人に怯える猫や、警戒心が極端に強い猫もいます。マルタには狂犬病はないと言われていますが、怪我や病気をしている猫もいますので、無理に近寄って噛まれたり引っ掻かれたりしないよう気をつけてください。

 

まとめ


猫たちが自由気ままに暮らしているマルタは、猫好きにとっては天国のように見えるかもしれませんね。

でも、私たちがマルタの猫に会いに行く時は、近所の猫を日々世話している人たちのことも忘れてはいけないなと思います。もしマルタで餌やりをしている人を見かけたら、気軽に話しかけてみてください。同じ猫好き同士として、きっとおもしろい会話ができると思いますよ。