まっつん
(更新)
どうも、世界一周中のまっつんです。
月に数回、DMM英会話ブログのスタッフさんと
スカイプで会議をしているのですが
毎回決まって言われる言葉があります。
「まっつん、もっと体張ってきて!」
え?
えええ?
ぼくはお笑い芸人か何かなんでしょうか。
そもそもこのブログのテーマって英会話や英語関連ですよね?
ちなみに今までですが、
日本人の99%が行かない国でパーマをかけて失敗したり、
つい先日も女装してストリップバーに突撃したりしてきましたが、
曽根さんの反応はイマイチでした。
うーむ。
次は何をすればいいのか。
そんなある日、悩んでいたぼくに救いの手を差し伸べてくれる旅人が。
「松本くん、人体実験のアルバイトって知ってます?」
なんだそれは。
たしかに体張ってるっぽいけど、
体張りすぎでリアルに危ないやつじゃないでしょうか。
大丈夫なのかそれは。
危険な匂いがプンプンしますが、面白そうなので行ってみることにしました。
果たして生きて帰って来れるんでしょうか?
まずは言われるがまま教えてもらったサイトに登録してみることにしました。
身長体重など基本的な情報と喫煙の有無などを入力しました。
それから数日経ったある日、見知らぬ方から連絡が。
おお、担当の方から連絡が来ました。
半信半疑でしたが、本当に人体実験のアルバイトが海外で存在していたんですね。
追加でいくつか答えるようにシートが送られてきました。
現在薬を服用していないかなど簡単な確認だけでした。
そんなこんなでこちらの問いにも答えた数日後、
スカイプで健康状態に関してさらに突っ込んだ質問がありましたが、
特に問題はなかったようで、ひとまず事前の健康診断への参加が決まりました。
今回の舞台はイギリスです。
トントン拍子で話が進んでいっておりますが本当に大丈夫なのでしょうか?
そんなこんなでイギリスへやって来ました。
この後いったい何が待っているのか楽しみでもありますが、
不安もそれなりにあります。
とりあえず無事に帰れることを祈るばかりです。
ちなみに今後の流れですが、事前の健康診断があり、
それにパスすると入院が決定。
病院では薬を投与され、健康状態に問題がなければ退院し、
その後の健康診断で問題がなければ報酬がもらえるとのこと。
いろいろ細かく検査があるようです。
なかなか厳しそうですな。
とりあえず事前検診を突破することが第一関門のようです。
何を頑張ればいいのかわからないですが、とりあえず頑張ろうと思います。
イギリスに到着した翌日ですが、早速健康診断に臨みます。
写真は病院近くの公園。
ロンドンは基本的に天気が悪いイメージですが、予想外に晴れており
気持ちいいですね。
病院内は残念ながら撮影NGのため写真をお見せできず残念でしたが、
検査項目としてはオーソドックスなもので、
身長体重や血圧、採尿、心電図、血液検査などでした。
それと気になっていた薬の内容が発表されました。
詳細はお伝えできないのですが、極めて風邪薬に近いものでした。
おお、何となく大丈夫そうな気が。
すでにヨーロッパ各国では売られているようで、
日本を含むアジア圏への販売をするために、
日本人を対象にした投薬検査の必要があるようです。
副作用などの説明も受けましたが、「胃が荒れる」くらいなものだったので、
とりあえず死ぬことはなさそうな気がしました。
あとは事前検診を突破することを祈るばかりです。
そんなこんなでロンドンで開かれた事前検診と説明会が終わりましたが、
入院出来るかどうかの発表まで1週間ほどの期間があります。
この間は用意してもらった宿泊施設にいるもよし、イギリス内を旅行するもよし、
再入国できるかどうか若干のリスクがありますが、他国を旅行するもよしとなっています。
イギリス以外に行ってこようと考えていたのですが、
行こうとしていたモロッコの航空券代が意外と高かったこともあり、
国内を観光することにしました。
※ビートルズで有名なアビーロード
※ハリーポッターにも登場するキングス・クロス駅
それほど期待していなかったですが、さすがはロンドン。
街並みがキレイですね。
それ以外には同じ宿泊施設にいた方々とピクニックに行ったり、
日本食パーティーをして過ごしました。
自分と同じく旅人の方もいましたが、デザイナーやシェフなど
いろいろなバックグラウンドの方がいてなかなか面白かったですね。
ちょうどその期間に誕生日の方がいたので、お祝いをしたりもしました。
僕がケーキをぶつける役だったのですが、クリームが予想以上に水っぽく、
壁を汚してしまったのはここだけの話です。もちろんピカピカに拭きました。
このような感じで事前検査の結果発表を待っておりましたが、
何事もなかったようで、入院が決まりました。
とりあえず曽根さんに顔向け出来そうでホッとしました。
ちなみに今回ですが、4泊5日の入院スケジュールとなっています。
初日は採血など簡単な健康診断があり、
2日目以降に薬が投与されるとのこと。
すでに日本以外で販売されているとはいえ少なからず不安が残ります。
うむ。
健康診断は全く問題がなかったので、ついに薬を飲む時がやってきました。
試験管みたいなのに入っており、怪しい薬品のようです。
まあ薬なんで薬品なんですが。
※写真NGのため、イメージです。
味自体はジュースのようでむしろおいしいくらいでした。
聞いた話ですが、1割から2割程度の人は薬ではなく、偽薬を投与されるとのこと。
「薬を飲んだので絶対に効くはず」という心理的な暗示によって回復してしまう、
プラシーボ効果を調べる必要があるために偽物が混ざっているようです。
本物は苦いようですが、偽物は甘いとの噂。
おそらく僕は偽物でした。
ラッキーでした。
投薬は一度きりなので、その後は定期的に健康状態をチェックするのみ。
ちょっと嫌だったのは採血が1日10回以上ある日があったくらいですね。
血管に謎の管を1日中挿入して、いつでも血が取り放題な感じでした。
この管を装着する時だけ少し痛いですが、血を取る時は特に痛みもありません。
ちなみに血を抜いたり血圧計ったりしていない時間は基本的に自由なのですが、
病院内は娯楽も充実しており、なかなか快適でした。
ビリヤードが出来たり、
日本の雑誌や小説なども多数置いてありました。
wifiも無料で使えました。
イギリスの食事といえば、あまり美味しくないとのことで有名ですが、
こちらの病院はすべて日本食で、
長旅で日本の味が懐かしくなっていた僕には最高でした。
そんなこんなで薬の副作用など一切なく、非常に充実した入院生活を送り
無事5日間で退院しました。
退院から1週間後、事後検診がありましたが、そちらも問題なくパスし、
ボランティア報酬という名目でお金を無事受け取ることが出来ました。
気になる金額ですが、4泊5日で約30万円でした。
小切手で受け取ったので現金化するなどの手間はありましたが、
非常に簡単でした。
この後はアフリカ大陸を縦断する予定で治安に若干の不安があるため、
ポンドを日本の口座に振り込んでおきました。
これにてすべて完了です。
何とか無事に終わりました。
イギリスで治験に参加しましたが、
世界各国で日本人向けの治験は行われているようです。
聞いた話ですが、アメリカやベルギー、ドイツなどで募集しているようでした。
ちなみに3月にアメリカで治験に参加した方に話を聞いたのですが、
4週間の入院で約100万円の報酬、とのことでした。
節約すればそれだけで1年くらい旅が出来そうですね。
今回は風邪薬関連の治験でしたので迷わず参加しましたが、
いろいろなタイプの治験があるようです。
内容を聞いた上で参加を取りやめることも出来るみたいなので、
興味がある方は一度問い合わせてみてもいいかもしれません。
治験によっては日本からの参加も可能なようです。
「国名 治験」で検索していただくといろいろとヒットするかと思います。
参加される方はくれぐれも副作用などの確認忘れずに、安全な治験を!