オーストラリアのビール事情&クラフトビールフェスティバルをレポートしてきました!

こんにちは、オーストラリアでワーキングホリデー中のジーナリンです。

みなさん、ビールはお好きですか?

日本でも「クラフトビール」あるいは「地ビール」という言葉をよく耳にするようになってきました。この2つの定義は厳密には違うのですが、大体同じものとして使われています。

オーストラリアはビール大国でもあり、オージー(オーストラリア人のこと)はビールが大好きです。

なかでも、クラフトビールの種類がとても豊富で、ここオーストラリアではさまざまなタイプのビールを楽しむことができます。

今回は、そんなビール大国オーストラリアのビール事情と、11月初旬にゴールドコーストで行われたクラフトビールフェスティバル(Crafted Festival)の模様をお届けいたします!

※本記事の情報は筆者の体験をもとに執筆しています
 

日本人のほとんどが1種類のビールしか知らない!?

日本でも「ビール」はとても身近な存在で、お酒の代表といってもいいでしょう。大手ビールメーカーのアサヒやキリンなどは世界的にも有名で、特にアサヒはここオーストラリアでも高い人気があり、どのレストランにいっても必ずといっていいほど目にすることができます。

醸造法によってビールはいくつかの種類(「スタイル」と呼ばれる)に分類されますが、大きく「ラガー」と「エール」の2つのタイプに分けることができます。

「ラガー」タイプ

下面発酵で造られるビール。低温で発酵がおこなわれるので雑菌が繁殖しにくく、管理がしやすいため大量生産に向いている。大手ビールメーカーの製品はほとんどがラガータイプ。のどごしが良くすっきり爽快、ゴクゴク飲めるのが特徴。

「エール」タイプ

上面発酵で造られるビール。常温で発酵がおこなわれる古来からのビールの造り方。ラガーが世界的に普及しているなかイギリスやベルギーではエールが主流。芳醇で濃厚な味わいと飲みごたえが特徴。

もっと細かく分類すれば、世界には100以上のスタイルがあるといわれています。しかし、日本で流通しているビールはそのごくわずかだけ。さらにいえば、大手メーカーが作っているビールは「ラガー」タイプの「ピルスナー」というスタイルがほとんどで、もしかしたら日本人はビールにいろんな種類があること自体を知らない人が多いのかもしれませんね。

それに対して、オーストラリアではエールやラガーを中心に、スタウト、ポーター、ボック、ほかにもいろんなスタイルのビールを飲んで楽しむことができるのです。

 

オーストラリアのビール事情

オーストラリアのビール会社はこれまでに吸収合併などが繰り返され、現在では以下の3社による寡占市場になっています。

■Lion Nathan(ライオンネイサン)
■Foster's Group(フォスターズグループ)
■Coopers(クーパーズ)

しかし日本と違って、社名がブランドとして前面に出るわけではなく、それぞれどこの地方で作られたか、どのビール工場(ブルワリー)で作られたものかで人々は判断し、自分の好きなビールを決めていきます。

たとえば日本で「どのビールが好きか?」という会話をしたとき、「キリンビールが好きだなー」とか「アサヒのほうが美味しいよ」など、メーカー名のみで返答することが多いと思います。

画像:Lion - Beer, Spirits & Wine Australia

対してオーストラリア。最も有名なビールのひとつに「XXXX(フォーエックス)」というシリーズがあります。これは「Lion Nathan(ライオンネイサン)」というメーカーの、「Castlemaine Perkins(キャッスルメインパーキンス)」というクイーンズランド州ブリスベンにあるブルワリーが作っているビールになります。
「XXXX」というビール名を知らない人はほとんどいませんし、これがクイーンズランド州を代表するビールであると誰もが知っていますが、これが「Lion Nathan」社のビールだと知っている人は多くないだろうと思います。

たとえていうなら、「一番搾り」という名前のビールをみんなが知っているけど、このビールがキリンのビールだと意識している人はほとんどいない、ということなのです。

 

「クラフトビール」とは

前置きが少し長くなりましたが、「クラフトビール」の話です。

これまでの話はすべて大手ビールメーカー(「メジャーブルワリー」とも)の話でしたが、対して小さな会社(「マイクロブルワリー」)が作るビールは「クラフトビール」あるいは「ブティックビール」と呼ばれています。

それぞれがビール醸造所をかまえ、独自の味を追求しつつ数種類のビールを作っています。オーストラリア国内には非常に多くのマイクロブルワリーが存在していて、ボトルショップ(お酒を売っているお店のこと)に行けばクラフトビールのスペースが広く設けられていることからも、多くのオージーに人気だとわかります。

クラフトビールは大量生産できないかわりに丁寧に仕上げられていて、大手メーカーに比べると香り高く味わい深いものがほとんです。マイクロブルワリーでもラガータイプのビールを作っていますが、人気なのはエールタイプのものが多いようです。一般的にメジャーブルワリーのものよりやや価格が高めの傾向にあります。

 

クラフトビールのイベントに行ってきました!

私は大のビール好きで、ボトルショップに通い詰めてはさまざまなビールを買い集め、飲み比べをしていました。

そんななか、ゴールドコーストでなんと、クラフトビールの祭りがおこなわれるという情報を聞きつけ、嬉々として行ってまいりましたので、そのイベントの様子をお届けいたします。

「Crafted Festiva」

【概要】
・2017年11月4日(土)12:00~20:30
・100種類以上のビールとサイダーを取りそろえたクラフトフェスティバル
・18歳以上のみ入場可
・入場料:事前購入28ドル/当日購入35ドル
・開催場所:Pratten Park on Old Burleigh Road, Broadbeach QLD Australia

 


ゴールドコーストのブロードビーチというエリアで開催された、クラフトビールとサイダーのフェスティバルです。

ビールのほかにもサイダーが取りそろえられていますが、この「サイダー」というのはアップルや洋梨の炭酸アルコール飲料のことをいいます。日本でいう「チューハイ」のような感覚で、甘くて飲みやすいと女性を中心に人気のお酒です。

25のマイクロブルワリー(小さなビール会社)が集まり、ステージ上でのライブ演奏をBGMにお酒を楽しむ、ビール好きにはたまらないフェスティバルです。

 

広々とした公園は柵でぐるっと囲まれ、出入り口は1ヶ所だけになります。身体検査や荷物確認、そして年齢確認を受けて、会場の中に入ります(オーストラリアでは18歳から飲酒可能)。

 

真ん中のスペースにはテーブル・イスが配置されていますが、芝生の上で気ままに座ったり寝そべったりする人も大勢いました。

ちなみにこういったお酒のイベントには酔っ払いの大騒ぎがつきものですが、ここではそういったことは一切ありません。常にセキュリティの人が見回りをしていますし、なによりオーストラリアは店員が「酔っぱらっている」と判断した場合はお酒の提供を拒否することができる、むしろ拒否しなければならない、と定められているほど飲酒に対してとても厳しいので、お酒の入るこういった場でも安心して楽しむことができます。

 

集まった25のブルワリーはクイーンズランド州や隣のニューサウスウェールズ州のものがほとんどでしたが、そのなかから私が個人的にお勧めするブルワリーを2つご紹介します。

 

「BALTER(バルター)」

ゴールドコーストのカランビンにあるブルワリー。2006年からスタートしたまだ若いブルワリーですが、最も人気のある「XPA」というエールビールは数々のビール賞を獲得し、そのトロピカルでフルーティーな味わいが多くのファンを虜にしています。トレードマークはとってもキュートなスマイルを模したロゴ。ビールはビンではなく缶で売られているのも特徴です。

ボトルショップでは、ほかが平均4~5ドルの値段なのに対して、BALTERは缶1本で6ドルと高額ではありますが、それでも手を伸ばさずにはいられない程美味しいビールです。

「STONE&WOOD(ストーンウッド)」

ニューサウスウェールズ州のバイロンベイにあるブルワリー。2008年設立ですが知名度が高く、特にオレンジ色のラベルが目印の「Pacific Ale」は女性に根強い人気のあるフルーティーで飲みやすい爽やかなエールビールです。

サーファーに人気でオーガニックかつ芸術性の高い街としても知られる「バイロンベイ」に醸造所を構えるだけあって、海あがりに飲むには最高のビールを造り出しています

ボトルショップではボトル1本4.80ドルで販売されています。誰もがおススメするビールです。

 

今回のクラフト・フェスティバルは、店頭に置かれていないクラフトビールをたくさん飲むことができる絶好の機会でした。また、ブルワリーで働く方々と直接お話をすることもできて、自分の好きなビールに対して心ゆくまで語り合うことができます。

嬉しいことに、試し飲み用の小さなカップを2ドルで購入することができるので、色んな種類のビールを少しずつ飲めるのも最高ですね。

今回開かれたこちらのクラフトビールフェスティバルは、ゴールドコーストでは初めて開催されたとのことです。シドニーやメルボルンなどの大きな都市では、1年に一度はこういったビール祭りがおこなわれているので是非チェックしみてください。

あるいは、直接ブルワリーに足を運んでみるのもいいでしょう。ほとんどのブルワリーが一般開放し飲食スペースを用意しているので、その場で出来立てのビールを楽しむことができますよ。

 

まとめ

陽が沈み、ステージでは金管楽器の音色をバックにラップ調の歌が人々を盛り上げています。程よくお酒が入りテンションの上がった人々で会場の雰囲気は最高潮に達しました。

今回はゴールドコーストで開催されたので、集まったブルワリーは東海岸近辺のものが多かったですが、オーストラリア国内には、ほかにもたくさんのマイクロブルワリーがあり、西海岸にも有名どころがたくさんあります。

小さなビール会社の製品を全土に流通させるのは難しいため、飲むチャンスのないビールもきっとたくさんあるでしょう。オーストラリアへ来た際には、その土地にあるクラフトビールを探しだして飲むのもきっと楽しみの1つになりますね。