Doga
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こんにちは。
トロント在住のDoga(@DogadogaTv)です。
留学する際にはノートパソコン、スマホ、カメラをはじめとする「電化製品」を持っていく人も多いのではないでしょうか?
しかし、国によっては電圧だけでなく、プラグ部分の形状が異なるせいでそれら電化製品を使えなかったり、もしくは故障を引き起こしてしまう可能性もゼロではありません。
では、カナダの場合はどうでしょう?
今回は、カナダに旅行や留学で滞在する人たちが知っておきたい、カナダの電圧事情について紹介したいと思います。
前提として、日本の電圧は世界で最も低い100V(ボルト)です。それに対し、カナダの電圧は110V〜120Vとなっています。つまり、対応電圧(入力)が110V未満の電化製品をカナダで利用しようとすると、なんらかの不都合が起こる可能性があるということですね。
電化製品の充電アダプタや本体背面の仕様を確認してみてください。そこに、「Input(入力): 〇〇V〜〇〇V」と記載されているはずです。それが、対応している電圧の範囲です。最近のノートパソコンやスマホ、カメラなどの充電器はグローバル仕様となっており、対応電圧が100V〜240Vとなっているものも増えています。ちなみに、多くの人が使っているiPhoneの充電アダプタもこの100V〜240Vですよ。
しかし、もちろん電圧がグローバル仕様になっていないものもたくさんあるため、持っていこうとしている電化製品の対応電圧を念のため確認してみてください。その電化製品が110V〜120Vをカバーしていれば、カナダでは電圧を変えることなく利用することができるということですね。
あまり意識している人はいないかもしれませんが、実は電化製品には、対応する「電源周波数」というものも存在します。これは、流れてくる電気のプラス(+)とマイナス(ー)が交互に入れ替わる際の回数のことを表し、日本では西日本が60Hz、東日本が50Hzです。日本の電化製品は全国対応になっているので意識する必要はありませんが、海外へそれらを持っていくとなると話は別です。対応周波数がずれると、本体の故障を招く恐れもあるよう。
しかし、カナダの周波数は東日本と同じく60Hzですのでご安心を。日本で購入した電化製品であれば、50Hz、60Hzの両方ともカバーしているので、60Hzのカナダでは問題なく使うことができます。
プラグ(アダプタ)の形状はどうでしょうか?
電圧が同じでも、差し込みプラグの形状がコンセントに合っていないと使えませんよね。しかし、こちらも安心してください。カナダのプラグは日本と同じ「タイプA」です。
ちなみに、カナダのコンセントは日本と同じような2本の穴と、その間に、もう一つ安全装置としてのアース用の穴が空いています。日本の電化製品を利用する際には特に気にする必要はないのですが、逆にカナダで購入した電化製品で、このアース用のプラグ形状を採用しているものだと、日本のコンセントには刺さりませんのでその点だけ注意が必要です。
つまり、カナダのプラグ形状も基本的には日本のものと同じということですね。
結論、日本の電化製品は、電圧が110V〜120Vに対応しているものであれば、特に変圧器、変換アダプタを利用することなくカナダで利用することができます。
対応していなければ、電気屋や空港で変圧器を購入しましょう。1つで世界各国のコンセントに対応した「複合変換プラグ」は1つ持っておくと何かと便利なのでお勧めですよ。
荷物になるため、そんなに電化製品を持っていくということもないかもしれませんが、変圧器と変換アダプタが不要だと、実はかなり助かるもの。私も別の国で利用していた経験がありますが、利用の度にいちいち変圧器を通したり、変換アダプタを付け足したりして利用するのはなかなか面倒なのです。滞在先の延長ケーブルなどに挿す場合にはアダプタ周りの物理的スペースにも限りがありますので。
念のため、改めてカナダに持っていく予定の電化製品の電圧仕様には目を通しておくことをお勧めします。特に他の国からの並行輸入品などは仕様が異なるケースも多いです。また、これから電化製品を購入しようとしている人は、対応電圧が110V〜120Vをカバーしていることをしっかり把握しておきましょう。
今回紹介したカナダの電圧事情をまとめると以下です。
・ 電圧:110V〜120V
・ 周波数:60Hz
・ プラグ形状:タイプA
ノートパソコン、デジカメ、スマホ関連の機器は対応電圧が100V〜240Vというグローバル仕様のものがほとんどなので、それらは問題なくカナダで利用できますが、それ以外の電化製品は変圧器を使いましょう。しかし、周波数やプラグ形状は日本のものと同じですので、基本的に確認が必要なのは電圧のみということになりますね。
今回のような電圧事情は、カナダに限らず、海外に電化製品を持っていく際には確認しておかなければいけない点ですので、この機会に色々調べてみるのも面白いかもしれません。