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世界30カ国を旅した旅人兼英会話講師が語る、英語が通じる楽しさと通じないもどかしさ

世界30カ国を旅した旅人兼英会話講師が語る、英語が通じる楽しさと通じないもどかしさ

みなさん、こんにちは。Serena です。

わたしは小さい頃から様々な国に暮らした経験があり、また、これまでたくさんの国・地域を旅してきました。そしてその中で、言葉が通じる楽しさ、通じないもどかしさをたくさん経験しました。

言語が通じるのと通じないのとでは、同じ旅でもどのような違いがあるのでしょうか。「英語ができると良い」とは思っていても、実際どれくらいできれば楽しい旅行が可能なのか、疑問に思ったことはありませんか?

今日はわたしが旅を通して抱いたさまざまな思いや考えをもとに、みなさんに海外旅行で言葉が通じる楽しさと、旅をより一層楽しむためのレベル別英会話ステップアップ法をシェアしたいと思います!
 

言葉が通じず痛い目にあったインド

私はこれまでアフリカ、カナダ、南米などの様々な国で暮らしながら、インターナショナルスクールで英語を身につけた他に、フランス語やスペイン語も学んできました。

大学生になるまではどこへ行くにも親が一緒で、どこへ行っても英語やスペイン語を話せる両親がいて、かつ日本語が話せるガイドさんについてもらっていました。

訪れたことはあっても、その国の人と話したことはないし、生活にも触れていないことから、それぞれの国について全然知りませんでした。

そのことに気づいた私は、もっと冒険をしたい、自分の知らない場所や地域に入り込んで学びたいと思い、自分だけの力で海外に行くことを決意しました。

そしてその旅を通して、人生で初めて言葉が通じないもどかしさを体験することになったのです。
 

インドの村の小学校でなめられる

インドの混沌とした雰囲気や、あの文化圏独特の色などに惹かれて、わたしはあるボランティア団体のプログラムを利用してインドのムンバイへ6週間渡りました。

町から1時間ほど離れた貧しい村の小学校で、2週間ほど毎日10才くらいの子どもたちのクラスで授業をする機会がありました。

インドは公用語が英語ですが、教育のレベルが低い地域へ行くと、地元の人々はヒンディー語や、その地方の言語しか話すことができません。

小学校で英語の歌を歌ったりクイズをしたりするのですが、2週間、子供達とまともにコミュニケーションを取ることができず、結局何も授業らしいことはできずじまいでした。

例えば、歌のアクティビティをしようとしても、子供達はノートを出してきて友達同士で落書きをはじめます。

私たちボランティアスタッフに話しかけてくれたと思えば、理解できないとわかっているヒンディー語でペラペラと話し、わからないような素振りを見せると、クラス中が大笑い。

始終なめられっぱなしでした。

2週間学校を訪れ続けて、私は生徒ともっと仲良くなりたかったし、話してみたいこともたくさんありました。でも、言葉が一言も通じないようでは、それは叶わないということを痛感しました。

もし「好きなものは?」レベルの会話だけでもできたなら、それだけでアイコンタクトをする時間が作れて、お互いのことをもっと知ることができたのではないか、距離を縮めることができたのではないかと、私は悔やみました。
 

言葉が通じたからこそ知れた現地の魅力

対して、英語圏では私が話せる言語が通じるため、現地の人との会話を通してその地の魅力を知ることができました。

3週間の長めの休みができた今春、私はオーストラリアのパースへ行きました。

そこでは、Airbnbという民泊サイトで見つけたお家でプール付きのお家に泊まったり、Workawayというマッチングサイトで、無料のホームステイとご飯の代わりに、農作業やお家のお手伝いをしたりしました。

Workawayは1週間の滞在から受け入れてくれるご家庭もあるので、「より深くその国の文化や人のことを知りたい!」と思ったらおすすめです。

ホームステイは24時間英語漬けなので中上級者向けですが、民泊ならば会話が苦手な方でも、現地の人の生活をのぞくことができます。
 

民泊で現地の人を知る

私が泊まったAirbnbはアートの仕事をしているおしゃべり好きなおばさんのお宅の離れでした。

ただ泊めるだけでいいはずなのに、毎日仕事終わりに離れの方まできてくれて、オススメのチョコレート屋さんやレストランなど、地図を使ってゆっくり丁寧に教えてくれました。

ここまでは特に英語ができなくてもしてくれる範囲かもしれません。

しかし、それ以外にもおばさんは「この庭はオーストラリアでしか育たないお花の畑だから、写真を撮ってあげる!」と教えてくれたり、お父さんの恋人が日本人で ”Sushiちゃん” というあだ名だったことを楽しそうに話してくれました。

言葉が通じて会話ができると、事務的なやりとり以上のコミュニケーションが生まれます。

現地の人でなければ知らないような情報や、その地域の人々の人柄を知ることもできます。

私はすっかりおばさんと仲良くなり、お別れをするときには「またパースに来てくれたらぜひうちに来て!」と言ってくれました。

2日間だけでしたが、なにげない会話を通して、まるでオーストラリアに親戚のおばちゃんができたかのような気分になりました。
 

会話が現地理解を生む

旅の最後、ホームステイ先から街中へ向かうとき、田舎の国道からヒッチハイクをしてみました。

なかなか拾ってもらえない中、小さなトラックが止まってくれて、そこから出てきたおじいさんが「車が小さくて乗せてあげられないけど、僕は養蜂家だからフレッシュなハチミツをあげる!」といって、道端でハチミツをふるまってくれました。

話したのは5分程度でしたが、どうやらそのおじいさんは旧ユーゴスラビアからの移民で、長旅の大変さを知っているから、炎天下の中ただひたすら車を待つ私たちを見て、励ますためにわざわざ止まってくれたそうです。

巣ごと渡してくれたハチミツは、手はベタベタになったけど、自分は今本当に幸せだ、という気持ちになれました。

英語で会話ができなかったら、突然道端でおじさんにハチミツを差し出されて、わたしは温かい気持ちになるどころか、かえって怯えていたでしょう。

「なぜハチミツをくれるのか?」「乗せてはくれないのか?」と疑問を持ち、不審な気持ちになっていたかもしれません。

しかし実際は会話が通じたことにより、現地の人の優しさやオーストラリアの移民文化に触れ、何より美味しいハチミツをいただくことができました。

ホームステイやヒッチハイクなどの体験は基本の会話ができていないと、なかなか挑戦すること自体が難しいかもしれません。英語が全く話せていなければ、私はホームステイにもヒッチハイクにも挑戦せず、人とほとんど触れ合うことができていなかったでしょう。

必要だったのは高度な英語力ではないけれど、意思疎通ができたことによって旅は豊かになり、その国の魅力を知れたのではないかとわたしは思います。
 

旅を楽しくするための英会話練習

旅の魅力は、普段は出会えない人を知れること、そしてコミュニケーションを取れたときの歓びにあると私は思います。

文法的に完璧な文章がつくれなくたって、全部話を聞き取れなくたっていいのです。

自分の英語のレベルから少しだけ前に進むだけで、旅先の魅力に浸れるレベルが大きく変わってきます。

ここからは、DMM 英会話講師おすすめの「レベル別・旅をたのしくしてくれる英会話ステップアップ法」をご紹介します!
 

初級レベル

★「会話」教材のフレーズを使えるようになろう!

「会話」の教材には、海外旅行をした時や、外国の人とお話するシチュエーションを想定したレッスンが多くあります。

どれも、知っていても実際に使う場面になるとなかなか出てこないものです。事前に外国人の先生と練習をしておくことで、旅行のときのシミュレーションができます。

「とっさに習ったことを使えない!」という心配がある方は、事前に「今回の旅行では、ホテルでこのフレーズを絶対に使うぞ!」と言った調子で、あらかじめ決めておくのもいいと思います。
 

中級レベル

★「トラベル」教材を使って旅をスムーズに!

中級レベルの方だと、ツアーコンダクターの同行がない、より自由な旅ができるとおもいます。

しかし、個人で旅行をすると、ホテルのチェックインや航空会社、レストランや観光の先々で、何かと英語を使う場面が出てきます。

DMM英会話の「トラベル」教材は「空港」「ホテル」など、旅先での場面別の英会話が学べます。

よりスムーズに、そして余裕を持ってたのしく旅行をするための練習にぴったりです。
 

上級レベル

★「デイリーニュース」「ディスカッショントピック」で現地を知る

DMM英会話の人気教材、「デイリーニュース」は、世界中の国のニュースを扱っています。

渡航先のニュースを使ってレッスンをして、現地の事情などを事前に把握しておくと、訪れたときに実際にニュースで読んだことを体感できることがあるかもしれません。

また、「テーマ別ディスカッション」は、通常英会話のレッスンで先生と議論するために用意されているトピックですが、実際に現地の人と「このトピックについてどう思う?」と聞いてみると面白いネタが多いです。

現地のおしゃべりな人などは、たくさんその国のことを説明してくれます。あらかじめ知っておくと、リスニングするときに焦らず、むしろ「英会話は練習すれば、こんなこともできるんだ!」ということを実感できるはずです。
 

まとめ

英語に、 “Get out of your comfort zone!” という言葉があります。

自分がコンフォート、つまり心地よい、快適なゾーンから出て、リスクをとったりすることで、新しい出会いや、より強くなれるよ、ということを伝えるためのことわざです。

英語は、そのコンフォートゾーンから出る、つまり、今まで触れたことのない旅先の魅力に触れるための最強とも言える道具だと思います。

もちろん完璧である必要はありませんが、事前準備や練習を積んで自信をつけることで、もう少し深く旅の楽しさに触れることができると思います。

さて、あなたはどこへ旅行に行きたいですか?
何を食べて、誰とどんなことを話して、何を観たいですか?

そんなことを思い浮かべながら、英会話をたしなんでみるのはいかがでしょうか。