Yuki Toy
(更新)
こんにちは。ロサンゼルス在住のYuki Toyです。
思い起こせば10年前、人生初の野外フェスティバルに参加したのはニューヨーク州郊外の山中でした。当時は英語もままならず、同じ留学生だった友人数人と3日間のフェスティバルのうちワンデイのシングルチケットを購入、1日だけの初野外ライブを体験しに行ってきました。
フードトラックやタトゥブース、バンドのTシャツショップにハンドメイドクラフトショップなど、フェスティバルには音楽以外にも見るもの楽しめるものはたくさん。そんな出店の数々を縫うように歩く中、 私はある出店の主と仲良くなり、なんとVIPパスをゲット。お目当てのバンドをステージ際の間近で見ることができたのでした。
音楽や祭典というものは不思議なパワーを持っており、限られたエリア内で見ず知らずの人々との妙な一体感を与えてくれます。誰と出会うか、どのような体験ができるか、その楽しみ方はあなた次第。今回は、何が起こるか予測できない超ワイルドなアメリカン野外フェスをご紹介いたします!
Courtesy of Robot Heart
毎年8月末から9月始めにかけてネバダ州で行われる砂漠のビッグイベント、バーニングマン。
殺風景な荒野でサバイバル的な近未来を感じさせるその風景は、まさに映画「マッドマックス」そのもの。
大きな彫刻作品の数々、ネオンにDJなど、とにかく何でもあり。砂漠のど真ん中ということで、フードトラックや簡易シャワー設置されておらず、食料や水等は全て個人持ち。また貨幣経済を禁止し、ここではすべて「贈り物経済(Gift economy)」が形成されています。
元々は「自然に生きる」という思想を発端としたイベントだけに、ごみも各自きちんと責任を持って処理するなど、そのクレイジーな外見に比べ、実は地球にとっても優しい野外フェスです。
The Temple burns, Burning Man 2011
Courtesy of Nicolas De Panam
カリフォルニア州で最も盛り上がりを見せると言っても過言ではない、2週間に渡る大規模なロックフェスティバル。
今年2015年は、ハードロックの巨匠AC/DC、グラミー賞受賞者のホージアなど、様々な有名アーティストがステージに顔を揃えました。
また、多くのハリウッドセレブも参加するイベントとして知られ、参加者のファッションスナップ、ブロガーのブランドとのコラボレーションが行われるなど、ファッション業界にも影響力があるといわれている音楽フェスティバルです。
Courtesy of SoCalReggae.com
「モントレー・ジャズ・フェスティバル」、「モントレー・ポップ・フェスティバル」など、アメリカンミュージックの“ルーツ”を感じさせる音楽フェスティバルの数々で有名な土地、モントレー。
ここでは音楽の根源そのものに迫った「カリフォルニア・ルーツ」と呼ばれる野外フェスが、現在注目を集めています。
レゲエ、ファンク、ブルースなど、アフリカンアメリカンの影響下にある音楽が好きな方なら絶対に驚喜してしまうこと間違いなし。歴史とヴァイヴがとことん詰まったグルーヴィーな音楽フェスティバルです。
Courtesy of Rallysturgis.com
ラッシュモア山で有名なサウスダコタ州で行われる、アメリカ最大のモーターサイクルイベント「スタージス・モーターサイクル・ラリー」。
見所は、街を埋め尽くす何千にも登るハーレーの数々、バイクレースにスタント、そして古き良きアメリカを感じさせるカントリーやサザンロックのライブのラインナップ。ジョン・フォガティやレイナード・スキナードなど、お父さん世代には胸が熱くなるバンドが名前を列ねます。
ハーレーをレンタルし、ツーリングしながらまわるアメリカ旅行もいいですね。
Courtesy of Travelchannel.com
ニューヨーク州、ウィスコンシン州、カリフォルニア州の各地で行われる、アメリカでは有名なルネサンス時代をテーマとしたフェスティバル。
まるでグリム童話やディズニーのおとぎ話の世界に紛れ込んだかのような体験をすることができます。
人々が中世の衣装に身を包み、料理にはワインを片手に七面鳥の足を丸かじり。エンターテイメントもその時代にちなんだものばかりで、フォークミュージックなどの民謡をあちらこちらで楽しむことができます。家族みんなで楽しめる優雅なフェスティバル。
カトリック教の歴史に由来する、謝肉祭を祝う行事。キリスト教の盛んな様々な国で行われており、アメリカではアラバマ州、ミシシッピ州、ルイジアナ州の3州をメインに開かれています。
趣向を凝らした衣装で行われるパレードに参加・見学しようとアメリカ中から人々が集まり、街中が「飲む」、「食べる」、「歌う」、「踊る」の大騒ぎに。
お祭りは朝も夜もノンストップで行われ、至るバーやクラブでブルース、R&B、ロック、フォークなどのライブを随時堪能することができます。アメリカのフェスティバルを語る上では欠かせない、アメリカ最大規模のパーティーがここにあります。
最後はギネスにも登録された、世界一のビッグミュージックフェスティバル「サマーフェスト」。
この期間は、毎年100万人の観衆、800のバンド、そして11のステージがミルウォーキーに集結。数も規模も圧倒的な11日間の音楽祭りです。
7月4日の独立記念日をまたぐということで、毎夜打ち上げられる花火も大きな見所の一つ。去年2014年は、日本でも大人気のレディー・ガガやブルーノ・マーズがパフォーマンスを披露。一度は体験してみたい、アメリカのビッグミュージックフェスティバルです。
今回ご紹介させていただいた祭典以外にも、アメリカでは随所随時、様々な野外フェスが行われています。日本では体験できないワイルドさを是非体験してみてください。
TOP画像:Courtesy of Robot Heart