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ニュージーランドに行ったら絶対に食べて/飲んでおきたいグルメ10選

ニュージーランドに行ったら絶対に食べて/飲んでおきたいグルメ10選

「旅行で楽しみにしていることは何ですか?」と聞かれたら、皆さんはなんと答えますか?

観光地の見物、現地の人々との出会いなどいろいろあると思いますが、僕が真っ先にあげるものは「食べ物」です。その土地その土地の美味しいものを食べるのが何よりも楽しみで、ときには旅行のプランが「何を食べたい」「どこで食べたい」を基準に作られていくこともあるほどです。

ところで、僕はニュージーランドに住み始めて今年で9年目になります。
さすがに9年間も各地を巡っていると、「ニュージーランド旅行をするならこれだけは食べてほしい、飲んでほしい」グルメをいくつも見つけることができました。

そこで今回は、そんな「ニュージーランドに行ったら食べて/飲んでほしいご当地グルメ10選」を、おすすめのお店といっしょにご紹介します。

 

1. ニュージーランドといえばやっぱり「ラム肉」

ニュージーランドといえばラム肉
©Charles Haynes

ニュージーランドには人口の7倍も羊がおり、世界でもっとも「人口ひとりあたりの羊の数が多い国」です。そのため郊外を車で走っていると本当にたくさんの羊を見ることができます。

そしてラム肉(子羊の肉)は、スーパーマーケットで「牛肉・豚肉・鶏肉」と並び必ず売られている肉の定番として親しまれています。

日本人のなかには「ラム肉は臭い」というイメージを抱いている人も多いですが、ニュージーランドで売られているラム肉はそんなことありません。今までに何人ものラム嫌いな友人にニュージーランドのラム肉料理を食べてもらいましたが、ほとんどの人が「羊の肉独特の臭さがほとんどなくて、むしろそのクセが美味しい」と驚いていました。

ラム料理で特におすすめのメニューは、子羊のアバラ肉 “lamb rack” を使ったステーキ。少し「ラム肉は苦手かもしれない」という方は、スパイスや赤ワインをタップリ使って長時間煮込んだ子羊のすね肉 “lamb shank” がおすすめです。

今まで抱いていたラム肉の印象が一気に変わりますよ。

 

2. 先住民マオリ族の伝統料理「ハンギ」

ハンギ
©Sarah Stewart

ニュージーランドには、白人がイギリスなどから渡ってくる前からマオリ族という先住民が住んでいます。ルーツを辿ると、ハワイの先住民やアイヌ、また沖縄の人たちと同じであるとされています。

そんなマオリ族には「Hangi(ハンギ)」という伝統料理があります。全国各地で湧き出る温泉や地熱を活用し、地面に穴を掘ってその中に野菜や肉を入れて蒸し焼きにする素朴な料理です。

味付けはほとんどしないものの、「石焼き芋」と同じ原理でじっくり熱を通すため、素材の旨味が引き出されてとても美味しいんです。

ハンギは街なかのレストランではなかなか出会えませんが、主にマオリ文化を体験するツアーや、マオリ族の踊りを見ながら食事をするディナーショーなどで食べることができます。

「食」と「文化」を同時に体験できるのでオススメですよ。

 

3. 意外と美味しい「白魚のオムレツ」

白魚のオムレツ
©aaronsimonsen

日本人にとって「しらす」といえば、そのまま生で食べたり釜揚げにしたり大根おろしと醤油に合わせたりして食べるのが定番中の定番ですよね。

ところがニュージーランドでは、しらす(“Whitebait” といいます)をオムレツにします。
作り方は簡単で、しらすと卵、小麦粉と塩コショウ少々を混ぜてフライパンで焼くだけ。食べるときはトーストの上にのせてレモン汁をかけ、軽くサンドします。塩気が足りない時は軽く塩を振ります。

以前、マーケットの屋台で食べたことがありますが、思った以上にしらすと卵がマッチして美味しかったです。
日本人がだし巻き卵にしらすと大根おろしを添えますが、その洋風版と思ってもらえばイメージしやすいかもしれません。

卵の甘みとしらすの塩気が絶妙にマッチするこの一品。最初は抵抗があるかもしれませんが、一口食べればきっと日本人も好きになる味ですよ。

シーズンはしらす漁のある8〜11月の3ヶ月間。その時期にはレストランはもちろん、カフェのメニューにも載る定番メニューです。

 

4. 一度食べたら癖になる「パイ」

ニュージーランドでは毎年「Pie Awards(パイ・アワード)」が開催され、何千種類ものパイのなかからその年一番美味しいパイを決定します。結果は新聞やテレビでも報じられるほど、パイはニュージーランド人に愛されているのです。

ニュージーランドのパイは、日本でよく見かけるアップルパイやミートパイのように大きなものをカットするのではなく、1つが直径8センチほどと小さめ。

甘いパイはあまりなく、主に “Mince & Gravy(ミンチとグレービーソース)” や “Steak & Cheese(ステーキとチーズ)” など食事として食べるものが人気です。生地はサクサク、中にはタップリの具材が詰まっています。

パン屋はもちろん、カフェやレストランのランチ、コンビニやガソリンスタンドなど比較的どこにでも売られているので、小腹がすいた時は気軽に試してみてください。

 

5. CNNなど各メディアが絶賛する「ハンバーガー」

ハンバーガー

ニュージーランドのカフェやレストランのランチメニューで必ず載っている料理と言えば、フィッシュ&チップスでもパイでもなく「ハンバーガー」です。
どこのお店もビーフ・チキン・ラム・フィッシュ・ベジタリアンなど、さまざまな種類のハンバーガーを出しており、各店でしのぎを削っています。

そのなかでも特にオススメのお店「Fergburger(ファーグバーガー)」がQueenstown(クイーンズタウン)という街にあります。

その味は、アメリカの大手メディア、CNNが「パリに行ったらエッフェル塔を見に行くように、ニュージーランドに行ったら Fergburger を食べるべき」と賞したほど。

その他にも、世界でもっとも売り上げ部数の多い旅行ガイドブック『Lonely planet』でも賞賛されたことから世界中の観光客が押し寄せ、お店は連日長蛇の列。遅めの時間まで営業していますが、夜中に行っても大盛況という人気ぶりです。

 

6. バニラアイスとキャラメルのハーモニー「ホーキーポーキー」

ホーキーポーキー

「Hokey Pokey(ホーキーポーキー)」はニュージーランドでポピュラーなアイスクリームのフレーバーの1つです。

バニラアイスの甘さが中のキャラメルのほろ苦さととてもよく合います。キャラメルの苦味のせいか、通常のバニラアイスより少しサッパリした味わいが特徴で、いつもよりたくさん食べられてしまいます。

ホーキーポーキーは街なかで見かけるほとんどのアイスクリーム屋で売っているので、ぜひ食べてみてください。その際、ニュージーランドはアイスクリームの1スクープがすごく大きく、欲張って2スクープも頼むと大変なことになるので気をつけましょう(笑)

 

7. 日本では見かけない新食感のスイーツ「パブロバ」

パブロバ
©Molly

世界中のありとあらゆるスイーツを食べることができる日本でも、ニュージーランド料理専門店以外ではあまり見かけることのないスイーツがあります。それが「Pavlova(パブロバ)」です。

オーブンで焼いた甘いメレンゲの上に、生クリームと季節のフルーツがたっぷりのっています。外はマカロンのようにサクサク、中はお店によってサクサクのところもあれば、しっとりふわっとしたところもあります。

もともと一風変わったパブロバという名前は、1920年代にニュージーランドでツアーをおこなった世界的なバレエダンサー、Anna Pavlova に由来します。当時彼女が宿泊したホテルのシェフが、彼女が着ていたバレエの衣装をモチーフにして作ったデザートがパブロバの発祥と言われています。

サクサクな食感を保つためにカフェやケーキ屋のショーケースにはあまり並んでいないいため、食べたい方はメニューの中から「Pavlova」の文字を探しましょう。

 

8. 世界中で評価が急上昇中! ニュージーランド産「ワイン」

ワイン
©Jan Christianen

ワインといえばフランスやイタリア、チリなどを思い浮かべる方が多いと思います。「ニュージーランドのワイン」と聞いてもピンとこないかもしれませんね。

ところが、ニュージーランドのワインは世界的に有名なワイン評論家から非常に高い評価を受けており、数々のワインの選考会で賞を受賞するなどここ数年赤丸急上昇中です。

ニュージーランドワインの特徴は、なんといっても香り豊かでフルーティーなこと。そのためワインをあまり飲みなれない人でもおいしく飲むことができます。

全国各地にワインの産地があり、各地でワイナリーツアーが大人気。
1日に何件もワイナリーを巡って美味しいワインを飲んだり、ワイナリーに併設されるレストランで美味しい料理に舌鼓を打つのも良いですね。

特に有名なのは、白ワインのSauvignon Blanc(ソーヴィニヨン・ブラン)と赤ワインのPinot Noir(ピノ・ノワール)。

ソーヴィニヨン・ブランは、本場のフランス産よりも、ソーヴィニヨン・ブラン本来が持つ若草のような青々しい風味やハーブ・グレープフルーツに例えられる爽やかな香りが鮮やかであると言われます。

またピノ・ノワールは、フランスのブルゴーニュ以外では栽培できないとと言われるほど栽培が難しい品種でした。ところがニュージーランドのMartinborough(マーティンボロ)やOtago(オタゴ)で栽培に成功。スパイスの香りとまろやかな口当たりが非常に高い評価を得ています。

 

9. 今まさに熱いのが「クラフトビール(地ビール)」

クラフトビール

ここ数年、ニュージーランド国内で急成長を遂げているのがクラフトビールです。数年前までスーパーマーケットで数種類しか見られなかったのが、今では売り場の広範囲を占めるようになりました。

特に首都のウェリントンは地ビールの生産が盛んで、今年開催されたニュージーランド国内のクラフトビールの選考会ではウェリントン産のビールが賞を総なめにしたほど。

なかでも “Garage Project” というウェリントンの街の中心にあるクラフトビールメーカーが出した “Death from above” というビールは、個性的な名前だけでなく非常に高い評価を得て注目を集めました。ビールの中にマンゴーやベトナム・ミント、さらにチリが入っており、日本ではほとんど飲めない個性的な味です。

Garage Projectはアメリカなど海外でいくつも賞を獲り、年間で35種類以上の新製品を発売。目覚ましい成長を遂げ、今もっとも注目を集めているビールメーカーです。

レストランやバーを訪れると、その土地に合わせた地ビールを楽しむことができます。スーパーマーケットでは瓶や缶で購入することもできるので、ビール好きの方はお土産にするのもオススメです。

 

10. 今もっとも世界で注目されているコーヒー「フラットホワイト」

フラットホワイト
©Linh Nguyen

「Flat White(フラットホワイト)」は、ラテやカプチーノと同じエスプレッソに蒸気で温めた牛乳を注いで飲むコーヒーの一種です。

ダブルショットのエスプレッソに、フロス(泡)が少なめの牛乳をラテの半分くらい注ぎます。牛乳が少ない分、ラテよりもずっとコーヒーの味が濃いのが特徴です。

フラットホワイトはニュージーランドが発祥の地(諸説あり)とされ、ニュージーランドのカフェやレストランでは必ずメニューに載っています。

最近でこそ、日本でもスターバックスやスペシャリティーコーヒーのカフェでフラットホワイトを飲むことができますが、せっかくニュージーランドを訪れるのであれば、ぜひ本場の味を楽しみたいですよね。

濃いめのコーヒーが好きな方には特におすすめです。

 

まとめ

ニュージーランドを訪れたら食べておきたい/飲んでおきたいグルメを10個ご紹介しました。

海外旅行をして日本に帰ってきたとき、無性に食べたくなるものってありますよね。ラーメンや寿司など、海外にあるものでも日本で食べるのが一番だと思います。

それと同じように、今回ご紹介したものはどれも、僕が日本に一時帰国したあとにすぐ食べたくなったり飲みたくなるものばかりです。

ニュージーランドを旅行する際は、今回ご紹介したお店を訪れながら、ぜひニュージーランドの食文化を味わってもらえたら嬉しいです。