Mao Takagi
(更新)
芸術の街、ロンドン。溢れる「芸術」に触れるべく、ロンドンに訪れる方も多いのではないでしょうか? 実は、ロンドンは美術館の宝庫でもあります。ほとんどの美術館が入場無料。敷居が低く、ふらっと入れるのが特徴です。また、小さいながらも所蔵作品が豊富な美術館も多く、沢山の作品を楽しむことができます。
今回は、ロンドン観光の際に訪れたいおすすめの美術館を3つご紹介します。
ロンドンの有名な美術館のひとつ、「ナショナル・ポートレート・ギャラリー」。「ポートレート」という名前のとおり、肖像画だけを集めている珍しい美術館です。
英国王室の歴史的人物から、ハリー・ポッターの作者、J・Kローリングまで、イギリスの有名人の肖像画やイラストが年代別、ジャンル別で並んでいます。そのコレクションの数は、なんと11,000点! どれも興味深い展示のため、じっくり見ているとすぐに時間が足りなくなってしまいます。しかも館内はまるで迷路のように難しい部屋割りになっているので、訪れた際には館内マップ(1部1£)を使って鑑賞するのがおすすめです。
また、美術館の目の前は有名なトラファルガー広場。ここからの街の景色はこれぞイギリス! というクラシカルな建物が並んでいます。晴れているときは飲み物を片手に、広場に腰かけて周りの景色を眺めてみてください。ロンドン観光として、最高の時間が過ごせるはずですよ。
▷ National Portrait Gallery: Home
次におすすめするのは、「コートルードギャラリー」。比較的小規模な美術館で、印象派の絵画が中心にコレクションされています。
ここでは、マネの「フォリー=ベルジェールの酒場」、ゴッホの「耳を切った自画像」、セザンヌの「カード遊びをする人々」など、絵画に詳しくない人でも「見たことある!」と声をあげてしまうほどの有名な作品を鑑賞することができます。
そして、この美術館をおすすめする一番の理由は、ズバリ建物そのもの! 石造建築のこの美術館は、18世紀に建てられた新古典主義様式の建物で、内装がとても美しいのです。館内には淡い色合いの美しい装飾が施されており、壁や天井までじっくり鑑賞したくなるほどです。
ロンドンの美術館にしては珍しく有料(大人£7)ですが、入場料を払ってでも訪れる価値のある美術館です。
▷ Official Website of the World Renowned Courtauld Gallery
最後にご紹介するのは、「テート・ブリテン」と「テート・モダン」です。「テート・ギャラリー」という施設が1897年に閉館した後に作られたこの2つの美術館は、イギリス美術コレクションを所蔵・管理する組織「テート」によって運営されています。
「テート・ブリテン」には、16世紀以降のイギリス美術を中心とした作品が並んでいます。中でもウィリアム・ターナーの作品の充実さには「圧巻」の一言。初期から晩年に至るまでの作品の展示数は、数百に及んでいます。その他にも、ミレーの「オフィーリア」など有名な絵画や彫刻を鑑賞することができ、見応えのある美術館です。
そして、近代美術の宝庫「テート・モダン」。ここでは、ピカソの「泣く女」を鑑賞することができます。
その他にも、フランシス・ベーコンやマーク・ロスコなど近代美術を語る上で欠かせない画家の作品がずらり。有名な作品が多いため、近代美術好きの人もそうでない人も十分に楽しめる美術館です。
▷ Tate Britain | Tate
▷ Tate Modern | Tate
▷ Tate Gallery
いかがでしたか? まだまだたくさん素敵な美術館はあるのですが、今回は「ここだけは訪れてほしい!」という美術館を3つご紹介しました。
雨の多いイギリスですが、そういう日こそ美術館巡りをスケジュールに組み込むのがおすすめ。ほぼ全ての美術館に手荷物預かり所やコインロッカーが備わっているので、重い荷物を持っていても心配ありません。
魅力いっぱいのロンドン観光を、ぜひ楽しんでくださいね!