DMM英会話ブログ編集部
(更新)
「使える英語ドットコム」の後藤です。
マルタ共和国は、マルタ島、ゴゾ島、コミノ島と複数の無人島からなる国です。
マルタへ旅行や留学をする人のほとんどはマルタ島に滞在しますが、人口密度が高くて賑やかなマルタ島とは対照的に、のんびりした田舎の風景が広がるゴゾ島も魅力的です。
そこで今回は、ゴゾ島の基本情報と見どころについて紹介します。(※筆者しらべ)
マルタから日帰りで気軽に旅行できるので、ぜひ行ってみてくださいね。
マルタで2番目に大きなゴゾ島は、マルタ島から約5キロほど離れた場所に位置します。
人口は約31,600人です。
マルタ島では都市開発が急速に進んでいますが、ゴゾ島は田舎の風景が多く残っています。
ゴゾの首都は島の中央部にあるビクトリア(別名ラバト 、Rabat) で、高台にそびえた城塞が目印です。
ビクトリアの大通りリパブリックストリート (Republic Street) にはお店や文化施設、レストランなどが並んでいます。
インディペンダンス・スクエアー (Independence Square) では毎朝露店マーケット (It-Tokk) がオープンし、広場のカフェはお茶をしながらくつろぐ人たちで賑わっています。
マルタでは、ゴゾ出身の人たちを「ゴジタン (Gozitan)」と呼びます。
同じ国民同士ですが話し方やアクセントに違いがあり、お互いの生活習慣や人柄を比べ合ったりするそうです。
また、ゴゾはリタイアした後に余生を送る場所として、イギリス人などに人気があります。
チタデル (The Citadel) とは、ゴゾ島の中心部に位置する城塞です。
昔、ゴゾは海賊やアラブに幾度となく襲撃され、奴隷として連れ去られたり大量の犠牲者が出たなど、悲しい歴史があります。
チタデルは外敵から身を守るための避難所として使用され、マルタ騎士団によって城塞が再強化されたこともありました。
城塞の上まで上がるとゴゾ島の風景を360度一望することができ、海の向こうにマルタ島も見えます。
画像引用:Gozo Cathedralより
チタデルの見どころの1つはゴゾ大聖堂にある「だまし絵」です。
大聖堂の外壁にはドーム型に突き出した部分はないのですが、祭壇の天井部分がアーチ状になっているように見えます。
これは、平面に描かれた「だまし絵」なんです。
とても珍しいのでぜひ見学してみてください。
その他、チタデルには考古学博物館や歴史が学べるビジターセンターなどがあります。
中世を代表するバロック様式の建築物を眺めながら、チタデルの散策を楽しんでください。
海に囲まれたマルタは海塩の産地でもあります。
ゴゾ島にある塩田(salt pans)は、チェスボードのように正方形の形に岩が切り抜かれているのが特徴です。
マーサルフォーン(Marsalforn)の西にあるシュウェイニ・ベイ(Xwejni Bay)付近の塩田は全長3キロもあり、昔ながらの伝統的な方法で製塩がおこなわれているそうです。
地中海の海水と灼熱の太陽で作られた海塩は、マルタ土産としてもおすすめです。
マルタ島と同じく、ゴゾ島にも世界遺産に登録された巨石神殿が存在します。
そのなかでもおすすめは、紀元前3600年〜3200年ころに建造されたジュガンティーヤ遺跡(Ġgantija Temples) です。
5メートル近くもある巨石を組み立てて作られた2つの神殿と、それを取り囲む外壁が見学できます。遺跡の保存状態もよく、神殿内には何らかの祈祷に使われたと考えられている動物の骨や、火の使用の跡などが見つかっています。
マルタ島にもいろんなビーチスポットがありますが、ゴゾ島のビーチは自然がそのまま残されている隠れスポットが多くあります。
アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットが共演する映画『白い帽子の女』(“By the Sea”) は、ゴゾ島の一部を貸し切って撮影されたことでも有名です。
広い砂浜があるビーチが好きな人には、ラムラビーチ (Ramla Beach) がおすすめです。
赤みのある砂はやわらかく、海水があたたかくて遠浅です。
このビーチを見下ろす場所には、古代ギリシア文学で有名なホメロスの『オデュッセイア』に登場する「カリプソの洞窟」のモチーフとなったといわれているスポットがあります。
レストランやカフェがある賑やかなビーチが好きな人におすすめなのは、シュレンディー湾(Xlendi Bay)です。
崖に囲まれた小さなビーチですが、海水は透明度があり、海水浴はもちろんのことシュノーケルやダイビングなどにも向いています。
マルタから多くの家族連れが集まる人気のホリデースポットです。
海沿いにはホリデーアパートやシーフードレストランが立ち並んでいて、7〜8月のハイシーズンは混み合います。
マルタ島とゴゾ島をつなぐのはゴゾフェリー(Gozo Channel)です。
自動車ごと乗せて運搬するカーフェリーは、島間の貨物を運ぶ大切な公共交通機関です。
通学・通勤者、観光客などを合わせて、年間平均で約410万人の乗客数と120万台の自動車の利用があるそうです。
ゴゾフェリーのなかにはカフェテリアとコンビニがあり、コーヒーなどの飲み物やサンドイッチなどの軽食も売っています。
天気がいい日はデッキに上がるととても気持ちがいいですよ。
フェリーは45分間隔で運航していますが、真夜中の午前0時から5時までは本数が数時間おきに減ります。
乗船時間は約25分。
費用は往復分で1人€4.65、車で行く場合は一台+ドライバーで€15.70です。
マルタを出発するときはチケットは不要で、ゴゾから戻るときに料金を支払うシステムです。
マルタ側のフェリー乗り場は、北端にあるチェルケウア(Ċirkewwa)です。
バスで移動する場合は、スリーマかセントジュリアンから222番バス、バレッタのバスターミナルから41番か42番バスに乗車してください。運賃は6月中旬〜10月中旬が€2、それ以外の期間は€1.5です。
所要時間は約1時間です。
ゴゾ島での移動は、マルタのように公共機関のバスや観光バスが利用できます。
スケジュールなどは各サイトをチェックしてみてくださいね。
>>公共機関のバス-malta Public Transport
>>観光バス-City Sightseeing
1.ゴゾ島について
2.ゴゾのおすすめ観光スポット
3.ゴゾのおすすめビーチ
4.プチ旅行気分が盛り上がる!ゴゾフェリー
5.マルタ島からゴゾ島までの行き方
ゴゾ島についての基本情報と観光スポットなどについてにまとめました。
マルタへ渡航や留学を検討している人は、ぜひゴゾ旅行も計画のひとつに盛り込んでみてくださいね。