Mary K
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広大な土地を有するアメリカには、魅力溢れる都市がたくさん存在します。世界中から多くの人が集まる大都市ニューヨーク、ビーチリゾートを一年中満喫できるマイアミ、フランス・スペインの植民地時代の街並みが残るニューオーリンズ、眠ることのない大人の街ラスベガス、アメリカの首都であるワシントンD.C.、日本からのアクセスも良好で人気のホノルルなど、挙げればキリがありません。
そこで今回は、少し切り口を変えて、ガイドブックには載っていない超穴場な21の観光地をご紹介します。今年の夏、「ちょっと変わった旅がしたい」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ワイン好きには有名な北カリフォルニアのナパバレーで一際目立っているお城。イタリア・トスカーナ地方のお城を模して建築されていますが、実は内部がワイナリーになっています。こんな雰囲気のある場所でワインテイスティングができるなんてオシャレですよね。
by Dave Bezaire & Susi Havens-Bezaire
ロサンゼルスから車を走らせること4時間。砂漠の中に突如現れるカラフルな丘は、レナード・ナイトさんという男性が30年もの年月をかけて一人で作り上げたアートです。 "GOD IS LOVE" をテーマにして聖書の言葉を使った独特なタッチの作品を見ようと、世界中から旅人が足を運びます。
まるで別の惑星に来てしまったかのような錯覚に陥る、巨大な岩。ロサンゼルスから郊外へ1時間ほど行った公園の中にあります。
もしかしたら、「どこかで見たことあるなぁ」と思っている人もいるかもしれませんね。それもそのはず、「リトル・ミス・サンシャイン」「スタートレック」「ロズウェル」といった映画や海外ドラマ、Radioheadの「High and Dry」やOne Directionの「Steal My Girl」のミュージックビデオにも登場しています。
サンフランシスコとロサンゼルスの中間にある、人口4万人ほどの小さな町サンルイス・オビスポ。ビートニクを代表する作家ジャック・ケルアックが一時期暮らしていた町としても知られています。
そんな小さな町のランドマーク的存在となっているのが、奇抜な見た目のマドンナ・イン。110室ある全ての客室が違う内装で、どの部屋も個性的です。
カラフルでとっても綺麗に見えますが、実は観光客が壁に付けていったガムでできた壁なのです。あまりの量のため、まるでアート作品のように見えますね。
名誉なのか不名誉なのかは置いておいて、「世界の不衛生な観光スポット」として選ばれたこともあります。美しいからといって、ついつい触らないようにしてくださいね。
1930年から1940年代のあいだにルート66沿いで人気のあったモーテルチェーンのウィグワムモーテル。飛行機での移動が増えてルート66沿いが寂れてしまったことで、7箇所あったモーテルも今では残り2つのみ。そのうちの一つがアリゾナ州ホルブルックにあります。
ピクサー映画の「カーズ」では、サリーのコージーコーンモーテルのモデルにもなっているので、お子さんを連れて行けば喜ばれること間違いなしです。
ヨーロッパと比べると歴史が浅いため、世界遺産が少ないアメリカ。その中でもグランドキャニオン国立公園や自由の女神などと違い、このタオス・プエブロはあまり日本では知られていないのではないでしょうか。
アメリカ人に人気の観光都市サンタフェからおよそ1時間。1000年以上前からこの土地に住むネイティブアメリカンのプエブロ部族が、昔と変わらない生活様式のまま、この地で暮らしています。電気も水道もない生活を今でも続けている、世界最古の集合住宅なのです。
ロサンゼルスのヒップスターが多いエリア・エコパークにある、一見コンビニエンスストアのようなお店は、趣味がタイムトラベルだという人にはたまらない場所です。どの時代にタイムトラベルをしても適応できるよう、ローマ時代の洋服やマンモスの餌、タイムトラベル中に必要な薬など、便利なグッズがたくさん売られています。
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1920年代のオハイオ州シンシナティでは地下鉄の建設が行われていましたが、資金問題や政争などの原因によって工事は無期限停止となり、そのままの状態で今も放置されています。
結局、線路が引かれることはありませんでしたが、地下に眠る巨大な廃墟を歩けるスポットとして、観光客向けのツアーも組まれています。
イエローストーン国立公園からほど近いワピティバレーに突如現れる大きな建築物。エンジニアをしていたフランシス・リー・スミスという男性によって建てられました。
驚くことに、全てが彼一人による手作りです。2人の子供のために作った独創的な建物なのですが、残念ながら1992年の建設中に転落死という最期を迎えることになってしまいました。それ以降、この土地にそのままの状態で残されています。
メキシコ国境にも近いテキサス州マーファにあるプラダのお店。何もない砂漠の真ん中に建てられていて、プラダのお店が建つ場所としては相応しくない印象を受けます。
実は、本物の店舗ではなく、アート作品として建てられているのです。というのも、マーファという人口1,900人ほどの小さな町は、知る人ぞ知るアーティストが愛する町。1970年代には、ミニマリズムの巨匠として知られるアーティストのドナルド・ジャッドが、自身の作品を設置する場所を求め、NYからこの町へと引っ越してきました。その後、芸術振興を支援するNPO団体などからの援助を受けながら、芸術の町へと変えていったのです。
近代建築の巨匠として知られるフランク・ロイド・ライトの弟子であるフェイ・ジョーンズが建築をしたガラスの教会。厚さたった3mmのガラスを425枚も使った建築物は周りの自然と一体化しており、外からの太陽光に照らされた教会の中はまるで別世界にいるかのよう。結婚式も挙げられるので、自然が大好きというカップルはぜひ!
日本語にすると「創造博物館」と呼ばれる、こちらの博物館では、ダーウィンの進化論を否定し、旧約聖書「創世記」のとおりに神によって創られたとする地球と人間の長い歴史を見ることができます。恐竜のいる地球でアダムとイヴが生活していた様子なども展示されていますよ。
どちらかといえば進化論のほうに馴染みのある日本人からすると、びっくり仰天な博物館ではないでしょうか。
サイケデリックな見た目のこちらの建物は「25 best independent stores in America」にも選ばれたことがあるお店で、店内には珍しい変わった商品がたくさん。日本でもお馴染みのヴィレッジヴァンガードのようなお店と言えば想像できるのではないでしょうか。店名の通り、廃品回収をしていた父親を持つ女性がはじめたそうです。アトランタに行く際はぜひ。
手作り感たっぷりの巨大なUFOは、Jody Pendarvisさんが庭に作ったものです。1994年からUFOを作りはじめた目的は「地球にやってきた宇宙人が休憩できるように」だそう。宇宙からの長旅で疲れている宇宙人のための休憩所なのですね。ただ、残念なことにいまだかつてUFOが現れたことはないそうです。なお、宇宙人は入場無料ですが、人間は20ドルのチケット代が必要になります。
1897年4月17日、テキサス州にある小さな町オーロラに謎の飛行物体が現れ、小屋に激突して墜落しました。オーロラ墜落事件として語り継がれる不思議な出来事ですが、乗っていた宇宙人のパイロットはその後、オーロラの墓地に埋葬されたそうです。
あまりにも古い事件のため真相は謎のままですが、墓地にはきちんと「1897年に墜落した宇宙船に乗っていたパイロットはここに埋められている」との記載があります。一体、どこの星からやってきた生物が眠っているのでしょうか。
地図を販売する “DeLorme” というお店には、世界最大の地球儀が飾られています。しかも、ちゃんと回っているのです。
ギネスにも認定されており、重さは約2,500キロ。ガラス張りになっており、夜にはライトアップされた大きな地球がとっても綺麗に見えます。宇宙から地球を見ている気分を味わえるのではないでしょうか。
1984年に閉園となった、聖書がコンセプトのテーマパークです。カトリック教徒の弁護士であるジョン・バプティスト・グレコによって作られましたが、彼の死後は廃墟のまま残されています。2010年に少女が殺害される事件も起きており、写真だけでも不気味な雰囲気が伝わってきますね。
こちらのお店はスーパーヒーロー御用達。スーパーヒーローたちに役立つ便利グッズや情報を仕入れることができる場所です。正体を隠すためのマスクやマントといったものから、透明になれるスーツや予備の人工心臓などが売られています(もちろん偽物ですが)。スーパーヒーローになるのも大変ですね!
ブルックリンまでは行けないけど、「スーパーヒーローをしているよ!」という人はオンラインストアもあるのでチェックしてみてください。お店の収益は子供たちをサポートする非営利団体「826NYC」に寄付されているそうです。すでにご紹介したロサンゼルスの「タイムトラベル・マート」も同じ団体が経営しています。
タイプミスでもふざけているわけでもなく、本当にこんな名前の湖が存在するのです。アメリカでもっとも長い地名でもあります。ちなみに英語で書くと「Chargoggagoggmanchauggagoggchaubunagungamaugg」になりますが、キーボードを適当にタイプしたようにしか見えませんね。ぜひ、この看板の前で写真をとってきてください。
かつては石炭鉱業によって栄えた町でしたが、1962年に坑内火災が発生。政府からの退去勧告が出たためゴーストタウンと化しました。50年以上経った今でも地下で燃えつづけており、自然鎮火するまでには数百年もかかるそうです。
ゲームや映画でおなじみの「サイレントヒル」はこのセントラリアの町をモデルにしていると言われています。日本の軍艦島もそうですが、廃墟となってしまったスポットに訪れたくなるのはなぜでしょうね。
ちょっと変わったアメリカの観光スポットをご紹介しましたが、「行ってみたい!」と思える場所はありましたか? 実は、これらのスポットリストは、私が個人的に行きたいと思っている場所でもあります。もちろん、アメリカだけではなく、世界中にはたくさんの変わったスポットが点在しているので、行きたいと思う場所は日々多くなるばかりなのですが。
みなさんも次の旅行に行かれる際は、観光名所だけでなく、どこかに変わったおもしろいスポットがないかどうかも調べてみてくださいね。