DMM英会話ブログ編集部
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もうすぐお盆休みですね。海外旅行に行く方も多いのではないでしょうか。海外旅行と言えば、待ちかまえるのが入国審査。緊張感漂う中、英語でいろいろな質問に答えるのは、慣れるまでは勇気がいるかもしれません。
そこで、アメリカを例に、入国審査マニュアルを作成してみました。他の国でも聞かれることは似ていると思うので、これを参考にぜひ入国審査を乗り切ってください!
飛行機から降りて、入国審査まで辿り着いたら "NON-US CITIZEN" のラインに並びます。
アメリカの入国審査は、顔写真の撮影や指紋採りもあるので、けっこう時間がかかります。最近は空港で Wi-Fi が使えるところも多いので、場所によっては携帯や電子機器も使用できると思いますが、万が一のために文庫本を一冊持っておくと時間つぶしに役立つでしょう。
入国審査ではパスポートやビザ(または ESTA)、機内で配られる関税申告書(custom form)を見せる必要があるので、すぐに取り出せるようにしておくと安心です。
自分の番が呼ばれたら、荷物を全て持って入国審査官の前に進みます。
まずはパスポートを見せます。そして、いくつか質問に答えます。
※質問の内容については、後述します。
次に指紋を採ります。まずは右手から。先に親指以外の4本の指紋を採り、その後親指の指紋を採ります。右手が終わったら、左手も同様にします。
※空港や入国審査官によって、順番に違いがあるかもしれません。
続いて、写真を撮影します。メガネは外して撮ります。
最後にパスポートを返してもらい、終了です。
相手は簡潔に質問してくるので、こちらも簡潔に答えれば十分です。聞き方は入国審査官によって異なると思いますが、パターンはだいたい同じなので、ある程度予想しておくと余裕を持って臨めます。
-- Sightseeing.(観光です。)
-- Business.(ビジネスです。)
-- One week.(1週間です。)
-- At the Hilton.(ヒルトン・ホテルです。)
-- At my friend's house.(友人宅です。)
-- Yes. Here it is.(はい。これです。)
-- Yes.(はい。)
-- From Tokyo.(東京です。)
-- Businessman.(会社員です。)
-- Sales person.(営業職です。)
-- Homemaker.(主婦です。)
-- Student.(学生です。)
英語に自信がなくて声が小さくなる人がいますが、おどおどしていると、何か隠しごとをしているのではないかと思われる可能性があります。堂々と簡潔に話しましょう。
英語が苦手な人ほど、文章が長くなる傾向が見られます。そして文章が長いばかりに、何を言っているかが相手に伝わりにくく、最悪の場合は別室に連れて行かれる可能性もあります。相手もスピードに追われているので、要点だけ簡潔に伝えるようにしましょう。
英語が理解できていない場合に、相手の言ったことを想像しながら適当に相づちを打っても、たいてい相手にはばれます。質問と答えが噛み合わないと信用を失うばかりか、最悪の場合はウソをついているとも思われかねないので、理解できなかった場合は遠慮せずにもう一度言ってもらいましょう。
フレンドリーすぎる人もやや不自然です。笑顔で接するのは良いことですが、余計なことまでべらべら喋って墓穴を掘ることのないよう気をつけましょう。
移民局は不法就労に敏感です。職業を聞かれる時、無職の人は回答を工夫して「必ず帰国する意志」があることを明確にしましょう。フリーターの人も、"part-time worker" と答えるのが無難です。
入国審査でよく使われる単語をまとめてみました。これを機に語彙力も伸ばしましょう。
英語 | 日本語 |
---|---|
immigration officer | 入国審査官 |
immigration (control) | 入国管理 |
boarding pass | 搭乗券 |
custom form | 税関申告書 |
pleasure | 遊び、気晴らし |
sightseeing | 観光 |
destination | 目的地 |
nationality | 国籍 |
occupation | 職業 |
fingerprint | 指紋 |
thumb | 親指 |
せっかくスケジュールを組んで行っても、別室に連れて行かれて追加審査となれば、予定が狂って体力も疲弊します。パターンさえつかんでおけば、そんなに難しいことではないので、最初にモチベーションが下がらないようきっちり準備していきましょう。備えあれば、憂いなしです。
ちなみに私は、パスポートの写真が若気の至りで金髪のため、入国審査ではほぼ毎回「雰囲気が違う」と言われます。その気まずさを突破するために、ある日「アメリカ人みたいになりたかったんです」と言ったところ、入国審査官が大笑い。それ以来、毎回パスポートの写真を突っ込まれたらこのフリで乗り切っています。
入国審査官も人間なので、そんなに怖くはありません。Have a nice trip!