フィリピンに入国する際、入国カード、税関申告書、健康状態チェックカードを記入して提出する必要があります。これらの入国書類は飛行機の機内で配られます。
- 機内で配られる入国カード
- ※フィリピンの入国書類は頻繁に変わり、健康状態チェックカードや税関申告書は提出不要の場合もあります。
フィリピンに初めて入国する方は、入国書類の書き方がわからないと思います。今回は、フィリピン入国時に必要な入国書類の書き方を解説します。
入国カードの書き方
入国書類は、入国者各自ボールペンで記入します。フィリピンの空港にも入国カードが置いてありますが、入国をスムーズに済ませるために機内で記入します。ボールペンは機内で渡されないので、機内に持ち込むバッグにボールペンを入れておきましょう。
入国カード下部にある「サイン」の項目以外は、アルファベットと数字しか使えません。日本語で記入しないように注意しましょう。
「ARRIVAL CARD」と書かれた下記の用紙が入国カードです。また、フィリピンを出国する際に出国カード「DEPARTURE CARD」の記入を求められる場合があります。出国カードも入国カードと同じ書式です。
引用: http://www.ph.emb-japan.go.jp/pressandspeech/osirase/2014/022414.html
- LAST NAME(姓)
パスポートと同じ綴りで姓(名字)を記入します。 - FIRST NAME(名)
パスポートと同じ綴りで名(下の名前)を記入します。 - MIDDLE NAME(ミドルネーム)
ミドルネームがある場合は記入します。ミドルネームがない場合は何も記入しません。 - CONTACT NUMBER / E-MAIL ADDRESS(電話番号 / メールアドレス)
電話番号かメールアドレスを記入します。電話番号があればメールアドレスは記入しません。 - PASSPORT NUMBER(パスポートナンバー)
パスポートの右上に記載されているアルファベットと数字を記入します。 - COUNTRY OF FIRST DEPARTURE(出発した国)
日本から飛行機に搭乗した場合は「JAPAN」、日本以外から出発した場合は出発国名を記入します。 - COUNTRY OF RESIDENCE(住んでいる国)
日本国籍の方は「JAPAN」、日本国籍以外の方は国籍をおいている国名を記入します。 - OCCUPATION / WORK(職業)
職業を記入します。【職業の記入例】
職業 | 記入例 |
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学生 | STUDENT |
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会社員 | OFFICE CLERK |
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主婦 | HOUSEWIFE |
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会社役員 | EXECUTIVE |
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会社社長 | PRESIDENT |
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国家公務員 | GOVERNMENT OFFICIAL |
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地方公務員 | LOCAL GOVERNMENT OFFICIAL |
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個人経営者 | PROPRIETOR |
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医師 | DOCTOR |
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無職 | NONE |
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- FLIGHT / VOYAGE NUMBER(飛行機の便名)
航空券に記載されている飛行機の便名を記入します。 - PURPOSE OF TRAVEL(旅行目的)
一覧の中から該当する項目1つを選択します。留学の場合はPLEASURE / VACATION(観光)にチェックします。
項目 | 項目の意味 |
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PLEASURE/VACATION | 観光 |
FRIENDS/RELATIVES | 友人/親戚訪問 |
CONVENTION/CONFERENCE | 会議 |
EDUCATION/TRAINING | 教育/研修 |
OFFICIAL MISSION | 公務 |
HEALTH/MEDICAL | 医療 |
OVERSEAS FILIPINO WORKER | 海外労働から帰国 (フィリピン人) |
RETURNING RESIDENT | 帰国 (フィリピン人) |
WORK/EMPLOYMENT | フィリピンで労働 |
BUSINESS/PROFESSIONAL | ビジネス |
RELIGION/PILGRIMAGE | 宗教 |
OTHERS | その他 |
- SIGNATURE OF PASSENGER(サイン)
パスポートと同じサインを記入します。
税関申告書の書き方
税関申告書は、下記いずれかに該当するものを持っているか確認する書類です。家族で入国する際には代表者1名が記入します。
- 生きた動物、植物、魚、その加工品(ハムやソーセージなど)
- 10,000ペソ以上のフィリピン紙幣、硬貨、小切手、郵便為替、金券
- 10,000USドル以上の外貨(USドル以外も含む)
- 輸入禁止商品(鉄砲、銃弾、拳銃の部品、規制薬品)
- 輸入制限品(CD、DVD、通信機器、トランシーバー)
- 販売目的の電子製品、広告宣伝用商品、商品の見本
- 入国カードと同じく「サイン」の項目以外は、アルファベットと数字しか使えません。
引用:http://caea-ph.com/caeablog/questions/フィリピンの「入国カード」と「税関申告書」/
- NAME(名前)
名前を記入します。 - SEX(性別)
男性はMALE、女性はFEMALEにチェックします。 - BIRTHDAY(生年月日)
生年月日を「月/日/年」の形式でゼロ埋めして記入します。年の箇所は西暦の下二桁です。
例:1990年1月23日の場合は01/23/90と記入 - CITIZENSHIP(国籍)
日本国籍であれば「JAPAN」と記入します。 - OCCUPATION / PROFESSION(職業)
入国カードと同じように職業を記入します。 - PASSPORT NO(パスポートナンバー)
パスポートの右上に記載されているアルファベットと数字を記入します。 - DATE AND PLACE OF ISSUE(パスポート発行日と発行地)
パスポートに記載されている「発行年月日」「本籍」「国籍」を記入します。 - ADDRESS Philippines(フィリピンの住所やホテル名)
滞在先を記入します。ホテルや学校付属の寮に滞在する場合、学校名やホテル名だけ記入します。ホームステイの場合はホームステイ先の住所を記入しましょう。 - ADDRESS Abroad(日本の住所)
日本の住所を番地、町名、市名、県名、国名の順番で記入します。 - FLIGHT NO(飛行機の便名)
航空券に記載されている飛行機の便名を記入します。 - AIRPORT OF ORIGIN(搭乗空港名)
飛行機に搭乗した空港名を記入します。 - DATE OF ARRIVAL(入国日)
入国日を「月/日/年」の形式で記入します。 - PURPOSE(旅行目的)
旅行や留学であれば「Tourism」にチェックを入れます。
項目 | 項目の意味 |
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Balikbayan | 帰国 (フィリピンの帰国制度) |
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Returning Resident | 帰国者 (フィリピン人) |
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Overseas Philipino Worker | 海外労働から帰国(フィリピン人) |
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Business | ビジネス |
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Tourism | 観光 |
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Others | その他 |
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- NO. OF ACCOMPANYING MEMBERS OF FAMILY(同伴の家族人数)
一人で入国する場合は「0」を記入します。 - NO. OF BAGGAGE(荷物の個数 預け入れ/機内持ち込み)
預け入れ荷物個数は「Checked-in」の後、機内持ち込み荷物個数は「Handcarried」の後に数字を記入します。 - GENERAL DECLARATION(該当する所持品の申告)
下記に該当する所持品がある場合はYesにチェックします。
1. 生きた動物、植物、魚、その加工品(ハムやソーセージなど)
2. 10,000ペソ以上のフィリピン紙幣、硬貨、小切手、郵便為替、金券
3. 10,000USドル以上の外貨(USドル以外も含む)
4. 輸入禁止商品(鉄砲、銃弾、拳銃の部品、規制薬品)輸入制限品(CD、DVD、通信機器、トランシーバー)
5. 販売目的の電子製品、広告宣伝用商品、商品の見本
上図2の項目の下にある質問には、「2にYESの場合、フィリピン中央銀行の許可を得ていますか?」と書いてあります。
- SIGNATURE OF PASSENGER(サイン)
航空券と同じ名前を記入します。 - DATE OF LAST DEPARTURE(出国日)
出国日を「月/日/年」の形式で記入します。
健康状態チェックカードの書き方
健康状態チェックカードは自身の健康状態を記入する書類で、感染症持ち込み対策のため実施されます。
入国カードと同じく「サイン」の項目以外は、アルファベットと数字しか使えません。
引用:http://pjf.la.coocan.jp/arrival.htm
- Name(名前)
性、名の順に名前を記入します。
- Sex(性別)
男性はMALEの「M」、女性はFEMALEの「F」を記入します。
- Age(年齢)
年齢を記入します。
- Nationality(国籍)
日本国籍の方は「JAPANESE」と記入します。
- Flight(便名)
航空券に記載されている飛行機の便名を記入します。
- Arrival Date(入国日)
入国日を記入します。
- ADDRESS IN THE PHILIPPINES(フィリピン住所)
フィリピンに住所がある場合のみ記入します。旅行や留学の方は空欄にします。
- NAME OF HOTEL(ホテル名)
滞在するホテル名を記入します。留学で学校の寮に住む場合、学校名を記入します。
- Address of Hotel(ホテル住所)
滞在するホテルや学校の町名と市名を記入します。
- Tel No(電話番号)
滞在するホテルや学校の電話番号を記入します。
- E-mail Address(メールアドレス)
自分のメールアドレスを記入します。
- Travel History(旅行歴)
14日以内に日本とフィリピン以外の国へ訪れた場合のみ、国名を記入します。
- 症状のチェックリスト
14日以内に病気や症状があった場合のみ、該当する項目にチェックします。
項目 | 項目の意味 |
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Fever | 発熱 |
Body Weakness | だるさ |
Cough | 咳 |
Headache | 頭痛 |
Difficulty of Breathing | 呼吸障害 |
Sore Throat | 喉の痛み |
Severe Diarrhea | 重度の下痢 |
- 病気の感染に関するチェックリスト
3つの項目は、上から順に下記の質問です。該当しない場合は「No」にチェックを入れます。
- 医療施設や老人ホームに訪れましたか?
- 動物園、養鶏場、屠畜場に訪れましたか?
- 4~6時間以内に抗生物質を服用しましたか?
- Signature of Passenger(サイン)
パスポートと同じサインを記入します。
入国書類の提出
入国カードと健康状態チェックカードの提出
入国カードと健康状態チェックカードは、フィリピンの空港に到着後の入国審査で提出します。また、入国審査ではパスポートと帰りの航空券も提示します。
税関申告書の提出
入国審査が終わると、預け入れ荷物を受け取ります。荷物受け取り後は税関へ進み、税関審査官に税関申告書を提出します。また、パスポートと日本出国時の荷物預かり証を提示します。
税関はほとんどの場合スムーズに通過できますが、荷物の中身をチェックされる場合もあります。税関審査官の指示に従い、荷物の中身を見せましょう。