お土産にもぴったり!本場カナダのメープルシロップの種類と選び方

こんにちは。
トロント在住のDoga(@DogadogaTv)です。

カナダといえば「メープルシロップ」。日本で毎朝食卓に上がるということはあまりないかもしれませんが、カナダではかなりポピュラーな食べ物です。私はカナダに来るまで、いまいちメープルシロップについて理解できていませんでした。恥ずかしながら、「ただ甘い、ハチミツのような物?」程度の認識だったと思います。

ただ、こちらに移り住んで美味しいメープルシロップを食べるようになって以降、ハチミツとの味の違いや、カナダでメープルシロップがよく食べられる理由などが、少しずつ分かるようになりました。そこで今回は、カナダのメープルシロップについてのお話です。

メープルシロップとは?

まずは、「メープルシロップって何?」という基本的なところから。

「メープルシロップ」とはカエデ(楓)の樹液を煮詰めて濃縮した天然の自然食品で、「サトウカエデ」の樹液が一般的に使われています。メープルシロップのラベルの裏には「サトウカエデ樹液100%」などの記載がされているはずですよ。

子供の頃カブトムシを捕まえに行くと、木々から茶色い樹液が漏れているのを見たことはありませんか? あれらの木は「ヤナギ」ですので別物ですが、イメージは同じですね。木々が自然に生み出す甘味料だということです。

メープルシロップはそのままホットケーキやワッフルにかけて食べられたり、アメ、バター、クッキーのような加工品としてもたくさん売られています。

カナダではなぜメープルシロップが有名?

では、なぜカナダのメープルシロップは有名なのでしょうか?

実は、メープルシロップが生産されるのは、サトウカエデの原生林が多いアメリカ、カナダの一部の地域に限られるからです。具体的には、カナダだとケベック州、オンタリオ州、ニューブランズウィック州、ノバスコシア州といった南東部に絞られます。ちなみに、日本でも埼玉県や山形県で一部生産されている地域があるようです。

夏は気温が上がり暑くなり、冬はマイナス30℃まで下がるこれらの地域の寒暖差が、カエデが樹液を育む上で適しているため、質の良いメープルシロップが生産できるのだそう。

ケベック・メープルシロップ生産協会によると、全世界の約72%がカナダのケベック州産で、カナダのメープルシロップ輸出量は世界第1位。日本への対輸出量も3番目に多いそうですよ。

「シュガーシャック」とは?

カナダに住んでいる人なら聞くこともあると思いますが、メープルシロップに関連した「シュガーシャック」というものがあります。もともとメープルシロップを煮詰める「砂糖小屋」のことで、今ではケベック州の各地域で、メープルシロップ農家がこの小屋で収穫を祝ったり、商業イベントを行ったりするため、ある種の伝統行事としても認識されるようになりました。

「メープルタフィー」と呼ばれる、新鮮なメープルシロップを雪の上に垂らして固まらせて食べる水飴のようなものが特に有名で、シュガーシャックへ足を運ぶ際は絶対に試しておきたい郷土料理と言えるでしょう。

自分好みのメープルシロップを見つけるポイント

カナダ産のメープルシロップに関しては、生産から加工、保存まで、厳重な法律が多数存在しています。つまり、製品ラベルを見て、「カナダ産」と書かれていれば、品質に関しては高いものであることがある程度は担保されているわけです。

ただし、同じカナダ産のメープルシロップでも自分に合った味に出会えるかどうかは別問題。好みや使用用途によって、メープルシロップを使い分けることもあるでしょう。メープルシロップは、同じ樹液を使っていても、採取時期によって出来上がりの色や風味に違いがあります。時期が遅いものほど色合いや風味が濃くなってくるのです。

カナダ産のメープルシロップは、色の違いによって以下の4つの名称で呼ばれています。

名前の通り、上から下へ順に色が濃くなっていきますが、実は一般的に値段はゴールデンが一番高く、ベリーダークが一番安いのです。濃い方が高いと思いがちですが、実はその逆なのですね。若くて繊細な味だからこそ高級なのでしょう。

お店でよく見かけるのはアンバーかダークです。ゴールデンは高級なメープルシロップの部類に入るため、あまりスーパーで見かけることはなく、ベリーダークと同様に専門店やオーガニック系のお店でよく見かけます。実際に多くのカナダ家庭で見かけるのは、アンバーかダークあたりだと思いますよ。

ちなみに、お土産として持って帰るなら、値段、色、味のバランスがよい「アンバー」がオススメです!

品質は折り紙つき

以前は、各種類で「グレード(No.1〜3)」が設けられていたのですが、2017年からはカナダ産のものは全て「Canada Grade A」というカテゴリーに含まれるようになりました。このCanada Grade Aという品質を満たしていないものは、加工食品などに使われます。

このように、カナダのメープルシロップはかなりしっかりと品質水準を設けているため、ラベルを見ればある程度の情報は確認できるはず。好みに合わせて選ぶのが一番だと思いますが、最低限、ラベルに「カナダ産」であることと、「メープル100%」と書かれていることを確認しておきましょう。個人的には、アンバーのものが最も気軽に使えて好みです。

ポピュラーなメープルシロップブランド3選

とにかくたくさんあるメープルシロップなので、順位を決めるのは難しいのですが、簡単に手に入る、且つポピュラーなカナダの人気ブランドを3つ紹介したいと思います。各ブランドが様々なタイプのメープルシロップを取り扱っていますよ。

Citadelle(シタデール)

ケベック州にある世界で最も大きなメープルシロップ生産農家の製品で、多くがグラス瓶で売られています。その品質は、1999年〜2005年までベストオブメープルシロップに選ばれていたほどの高い水準。日本でもたまに見かけることがあるはずですよ。

Kirkland Signature(カークランド・シグニチャー)

一見セラミック瓶のようなボトルに入っているのが特徴で、こちらではよく見かけるメープルシロップ。量も多く、コストコなどでもよく目にします。

President Choice(プレジデント・チョイス)

No FrillsやLoblawsといったカナダの一般的な大手スーパーで手に入れられるメープルシロップです。簡単に手に入るといえど、もちろんカナダ産で純度100%のものを取り扱っているので安心です。

これらはあくまで、よく目にするメープルシロップです。実際には小さな生産農家のメープルシロップもたくさんあるため、あえてそうしたマイナーな銘柄のものを試して比較してみるのも面白いかもしれませんね!

まとめ

世界への輸出量No.1のカナダのメープルシロップ。その知名度の裏には、カエデの樹液に最適な気候と、厳重に整備された生産や管理の体制があったのですね。メープルシロップは、採取時期によって色や風味等が異なる大変奥が深い食べ物です。

日本のスーパーで見かけた際にも、一度意識してラベルに目を通してみるとこの違いが分かるかもしれません。また、カナダでは日本に比べて豊富な銘柄が売られていますので、カナダに来る際にはそれらの味の比較をしてみてはどうでしょうか。