Doga
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こんにちは。
トロント在住のDoga(@DogadogaTv)です。
早いもので今年ももう年末間近。クリスマスが過ぎると、すぐに年末と新年がやってきます。
ところで、カナダでのクリスマス、年末年始の過ごし方をご存知でしょうか? 日本では、クリスマスはカップルでロマンチックに過ごし、年末年始は家族でまったり…というのがよくある過ごし方だと思いますが、カナダはどうなのでしょう?
今回は、カナダの一般的なクリスマス〜年末年始にかけての過ごし方をご紹介します。移民の多いカナダですから、宗教上の理由でクリスマスを祝わない家庭もありますが、クリスマスを祝う家庭が一般的にどのようにして過ごすのかの参考にしていただければと思います。
カナダと日本とでは、クリスマスから年末年始にかけての仕事の状況が異なります。日本だとクリスマスでも当然仕事やお店は動いていて、年末休暇に入るのは29日辺りから、年始の仕事始めは4日からというのが一般的ですよね。
日本では「大晦日」「正月三が日(さんがにち)」という言葉があるほど、クリスマスより年末年始を重視している印象です。一方カナダでは、クリスマスの方が大きなイベント。カナダでのクリスマスから年末年始にかけての一般的なスケジュールは以下です。
このように、年末から年始にかけてのまとまった休みがないのは日本と大きく違いますね。人によっては27日からまとまった休みをとる人も多いみたいですが、世間は通常通り動いています。
カナダでの「クリスマス時期」とは一般的に12月24日、25日、26日を指すわけですが、この3日間は日本の大晦日〜正月に似ています。
まず24日は仕事を早く切り上げる人が多く、早い時間からクリスマスの前祝いのようなものを行います。クリスマスソングを流しながらお酒や食事を楽しんだり、クリスマスツリーの飾り付けをしたり、プレゼントを用意したり、翌日のクリスマスのための料理の準備をしたり、まるで日本の大晦日のようなイメージです。実際にこの日は遠く離れた子供たちが久々に集う日でもあり、多くの家庭が一家団欒を楽しみます。
私もカナダで2度ほど、知り合いの家族のクリスマスにお邪魔をさせてもらったことがあるのですが、とにかくまったりとした時間が流れており、大晦日のワクワク感に近い雰囲気がありました。このイブの日の夕飯からいつもより豪華な料理を食べることが多いようです。
25日のクリスマス当日も、自宅で映画やドラマを見ながら皆でのんびり過ごします。ボードゲームをしたり、ソファでゴロゴロしたりという光景はまさに日本のお正月を連想しますね。昼頃からクリスマス名物の「七面鳥の丸焼き」が振舞われます。ローストした野菜や、クランベリーソースをかけたマッシュポテトと一緒に食べるのが一般的。クリスマスプレゼントは、24日に渡す家庭もあれば、翌日の25日に渡す家庭もあったりと様々です。
26日のボクシングデーは、一説にはもともとクリスマスにも仕事をしなくてはいけなかった使用人(バトラー)が休みをもらえ、労いとして雇用主からプレゼントの箱をもらえる日だったことからそう呼ばれていますが、カナダで1番大きなバーゲンセールが行われる日でもあります。多くの人たちが街に繰り出し、ショッピングに勤しむのです。日本でいうところの、新年の「初詣セール」のようなイメージですね。そして、27日からはまた日常が始まります。
31日は街でカウントダウンの花火が打ち上げられたり、ダウンタウンでイベントが催されたりもしますが、盛り上がりはその程度です。ちなみに、私の住むトロントでは毎年、トロント市庁前で盛大なイベントが催され、カウントダウンの花火が打ち上げられます。なんと観覧も無料です!
日本だと大晦日から家族や親族が集まり賑やかになりますよね? 年越しそばを食べて、元旦はおせち料理を食べて、初詣に行って…と、年末から「特別なムード」が漂い始めますが、カナダでは年を越すと「ハッピーニューイヤー!」と祝ってそれで終わり。
1月1日は外出する人もいますが、翌日の仕事に備えて自宅でゆっくり過ごしていることの方が多い印象です。日本人の私からすると、カナダの年末年始は少し物足りないような、寂しいような、毎年なんとも複雑な気持ちになります。
カナダではクリスマス時期が日本の年末年始と似たような位置付けにあると覚えておくと、違和感はそれほどないはずです。
カナダのクリスマスは、家族が集まり、お酒や食事を楽しみながらゆっくりと過ごすための期間。七面鳥を食べ、プレゼントを開け、26日のボクシングデーはバーゲンセールに繰り出します。
日本人の私たちは、カナダで年末年始を過ごすと少し物足りなさを感じるかもしれませんが、その分クリスマスの雰囲気を思う存分楽しみましょう!