齋藤 慎之介
(更新)
頻繁に映画の舞台となるニューヨーク。たくさんの映画を見ているうちに、自然とニューヨークの景色に見慣れてしまい、ニューヨークを実際に歩いてみると「あれ? どこかで見たことがあるような……」という感覚に陥ることがあります。
今回は映画とニューヨークが好きなら絶対に押さえておきたい、名だたる映画のロケ地として利用されたニューヨークの観光名所12カ所をご紹介します!
Via m01229
ニューヨークを舞台にした情熱とスリル満点の映画と言えば「スパイダーマン」。ピーター(トビー・マグワイア)が自らスパイダーマンの写真を売りつけた新聞社「デイリー・ビューグル」は、5thアベニュー23rdストリートにある「フラットアイアンビルディング」。
1902年に建築されたこのオフィスビルは、22階建ての高さ87mで、当時はニューヨークで最も高かったビルだそう。三角形が特徴的なかわいらしい形が人気を呼び、毎日たくさんの観光客が写真を撮りに集まります。
主人公ピーターの恋人となるメリー(キルスティン・ダンスト)が、街中を飛び回るスパイダーマンに見とれるシーンがありますが、そのメリーが立っていた場所は「ロックフェラーセンター」の屋上。
「ロックフェラーセンター」は、アメリカの大富豪ジョン・D・ロックフェラーによって1930年から建設された大型の複合施設です。冬には巨大なクリスマスツリーが立てられ、スケートリンクが設置されることでも有名で、年中たくさんの買い物客で賑わいます。
URL:http://www.rockefellercenter.com/
地図 :https://goo.gl/maps/zkB81
Via Ed Schipul
クリスマスシーズンに家族で笑って楽しめる人気映画と言えば「ホーム・アローン」シリーズ。その2作目の舞台となったのはニューヨークでした。
作中に出てくる舞台で押さえておきたい場所のひとつが「ラジオシティ・ミュージックホール」。ここは、ロックフェラー・センターにある世界最大のホールで、様々なショーや授賞式に使用されます。
クリスマスには、伝統イベント「ラジオシティ・クリスマス・スペクタキュラー」が開催されることでも有名です。
URL:http://www.radiocity.com/
地図:https://goo.gl/maps/fS4xr
主人公のケビン(マコーレー・カルキン)が、双眼鏡で自由の女神を眺めている場所は、マンハッタン最下部にある「バッテリー・パーク」。自由の女神がそびえるリバティー島行きのフェリーは、この公園から出ています。
公園には、米英戦争の直前に建てられたクリントン城、第二次世界大戦で戦死したアメリカ兵を追悼する記念碑などがあるほか、路上パフォーマーや似顔絵師に観光客が集まります。ブロードウェイの末端からも歩いてすぐなので、ニューヨークを訪れた際はぜひ歩いておきたいおすすめのスポットです。
URL:http://www.thebattery.org/
地図: https://goo.gl/maps/ggz1E
Via tofedupin
ニューヨークの高級感を情緒豊かに漂わせる名作映画と言えば、「ティファニーで朝食を」。映画の冒頭で、主人公のホリーがティファニーのショーケースを覗きながら朝食を口に運ぶシーンは、見る者に強烈な印象を与えます。
そんなティファニーの本店をはじめとする高級ブランド店や、ニューヨーク公立図書館などの歴史的に有名な建築物、また数々の美術館が立ち並ぶ5番街は、華麗で裕福なニューヨーカーの象徴的場所。歩いているだけで、富豪気分を味わえます。
Via Andrew E. Larsen
主人公ホリー(オードリー・ヘプバーン)と、恋人で作家のポール(ジョージ・ペパード)がデートに選んだのは「ニューヨーク公共図書館」。5thアベニューに堂々とそびえ、とても図書館とは思えない荘厳な外観を誇っています。
アメリカで2番目に大きな公立図書館で、5千万点を超える書物を所蔵しているそう。騒々しい5番街にあるにも関わらず、館内はしんと静まりかえっており、観光客も優雅な気持ちで楽しめます。美しい絵画や調度品も見学できるので、ぜひ立ち寄りたいところ。
写真の閲覧スペースは閉まっていることも多いので行くときは事前に確認してから行くのがおすすめです。
URL:http://www.nypl.org/
地図: https://goo.gl/maps/gZUbD
Via Thomas Hawk
ニューヨークを舞台にした、ロマンティックラブコメディの王道と言えば「恋人たちの予感」。主人公のサリー(メグ・ライアン)とハリー(ビリー・クリスタル)が朝食を食べていたのが、イーストビレッジにある「カッツ・デリカテッセン」です。
ニューヨークのガイドブックには絶対に載っているというほどのこのデリは、地元の人から観光客まで連日大人気のお店。特に、1人では食べきれないほどボリューム満点のパストラミ・サンドイッチは絶対に試しておきたい一押しのスポットです。
URL:http://katzsdelicatessen.com/
地図:https://goo.gl/maps/hjlyf
Via Betty Tsang
ニューヨークに到着したハリーが車を降りたのは、「ワシントン・スクエア公園」。1892年に建てられた凱旋門をくぐると、噴水のある憩いの場が広がっています。
そこにはストリートミュージシャンや大道芸人などを囲み、子どもから大人までたくさんの人で賑わっています。ニューヨーク大学が隣接していることもあり、夏には日光浴やピクニック、公園の隅でチェスを楽しむ学生もいます。
cc Shinnosuke Saito
「ホーム・アローン2」「恋人たちの予感」など、他にも数え切れないほど多数の映画の舞台になっている「セントラル・パーク」。大都市の真ん中にあるとは思えないほどの広大さを誇るこの公園は、都会を愛する人々で年中あふれかえっています。
夏には日光浴やヨガ、読書やピクニックを楽しむことができ、冬にはスケートや美しい雪景色など、四季折々の表情を見せるこの公園は絶対に歩いておきたいスポット。ちょっと歩き疲れたら、自転車をレンタルしたり、馬車に乗ることもできるので、本やカメラを持ってちょっと休憩しにセントラル・パークへ行ってみよう。
URL:http://www.centralparknyc.org/
地図: https://goo.gl/maps/U1BU1
Via Ivo Jansch
世界を代表する摩天楼、ニューヨークの象徴的建物といえば「エンパイア・ステート・ビルディング」。「めぐり逢えたら」は、その展望台でロマンチックな結末を迎える、運命的なラブストーリーです。
「帝国州」というニューヨークの異名をとったそのビルの高さは443.2メートル。有料ですが、地上102階のトップデッキから見回す夜景は圧巻のひと言。
周辺にはカフェやギフトショップなどゆっくりできる場所もあり、一度は訪れたい人気スポットです。季節ごとに色が変わるライトアップも必見。
URL:http://www.esbnyc.com/
地図:https://goo.gl/maps/96uS6
Via Matt Green
2014年に日本で公開され、英語が苦手という多くの人の共感を呼び話題になったボリウッド映画、「マダム・イン・ニューヨーク」。2人の子どもと忙しい夫のために専業主婦として尽くす主人公シャシ(シュリデヴィ)が、ニューヨークで女性としてのプライドを取り戻していく課程を描いた本作は、ぜひともチェックしておきたい一作です。
作中、シャシと英会話教室の仲間達が映画を見に行ったのは、イーストビレッジにある「サンシャイン・シネマ」。1909年にコンサートホールとしてスタートしたこの建物ほど歴史のある映画館は、周辺にはなかなか見当たりません。趣あるカウンターを中に入れば、時代を感じさせるシアターがあなたの街歩きにビンテージなスパイスを加えてくれるはず。
URL:http://www.landmarktheatres.com/new-york-city/sunshine-cinema
地図:https://goo.gl/maps/7ogcy
Via Amauri Aguiar
同作には、14ストリートのユニオン・スクエア周辺を行き来するシーンが良く出てきます。ユニオン・スクエア公園は、現地の若者を中心に、連日ストリートパフォーマーや観光客で賑わいます。
少し歩けば、オーガニック製品が並ぶホールフーズ・マーケットや、映画にも登場する書店「バーンズ・アンド・ノーブル」、「アグロ・ティー」などのカフェやレストランもそろい、好きな人との街歩きには最適なおすすめスポット。買い物をしながら1日をゆっくり過ごすのにもってこいの場所です。
歩いているだけで、映画の世界に足を踏み入れたような感覚に陥ってしまうニューヨーク。今回は、おすすめの映画と一緒に絶対にチェックしておきたいスポットを12カ所紹介しました。
映画のロケ地というだけで、ちょっとわくわくしますよね。どれも良質の映画、間違いなしの観光地なので、この記事を参考にして、あなたのニューヨーク街歩きにちょっとしたスパイスを加えてみてはいかがですか?