DMM英会話ブログ編集部
(更新)
こんにちは。
トロント在住のDoga(@DogadogaTv)です。
日本ではお酒の好きな人が「居酒屋」へ行くことは多いと思います。気軽に足を運べて、お酒と食事を両方楽しめる賑やかな場所ですよね。居酒屋の定番メニューといえば「枝豆」、「唐揚げ」、「たこわさ」などが挙がるのではないでしょうか。
こちらカナダでは、「Pub(パブ)」が居酒屋と似たような位置付けのお店となりますが、パブではどのような料理が提供されているかご存知でしょうか?
今回は、カナダの居酒屋こと「パブ」の定番メニューをご紹介します。
そもそもカナダの「Pub(パブ)」がどのような場所かご存知でしょうか?
カナダには「Pub(パブ)」の他にも「Bar(バー)」、「Club(クラブ)」、「Restaurant(レストラン)」など、お酒を提供している場所はいくつかあります。クラブは音楽がかかっていてお酒と踊りを楽しめる場所、レストランは食事をメインに楽しむ比較的フォーマルな場所、のようなイメージをお持ちの方も多いと思いますが、パブとバーの違いを理解するのはなかなか簡単ではありません。また、日本人の私たちからすると、大人の男性がお酒を飲みながら女性と会話を楽しむお店という「広義のパブ」も存在するため、余計にイメージがしづらいのです。
日本大百科全書によると、「パブ」とはもともとイギリス発祥の「Public House(パブリック・ハウス)」の略称で、宿屋、ホテルの意味であったものが、後に居酒屋や酒場を指すようになったそうです。
それに対し「バー」の方は、アメリカの酒場で酒樽(さかだる)と客の間を仕切った棒(バー)からきたのでは?という説など、諸説ありますが、バーテンダーがカクテルや洋酒を提供する欧米風の酒場を指すそうです。
グローバル化が進んだ現在、こちらカナダではパブとバーをその発祥の違いで使い分けたりはしていません。カナダに暮らしている私の感覚的には、パブは「居酒屋のような場所」、バーは「お酒中心の落ち着いた場所」という感じで、現地の人たちの認識もコレと大きなズレはないようです。
それでは、そんなカナダのパブの定番メニューを写真とともに紹介していきます。
「ハンバーガーといえばアメリカ」のイメージが強い人も多いかもしれませんが、こちらカナダでも、ハンバーガーは定番メニュー。ただ、「つまみ」としてシェアしながら食べるのではなく、お腹が空いている時に空腹を満たすために一人で注文する場合が多いです。ハンバーガーと一緒にポテトやサラダも付いてくるのが一般的なため、かなりお腹が膨らむことでしょう。
パブはお酒を飲む場所ではあるものの、そのカジュアルな雰囲気を好み、あえて食事のために足を運ぶ人たちも少なくなく、ハンバーガーはしっかり食事をとりたい時の定番メニューとなっています。日本の居酒屋で例えるなら、お茶漬けや丼物メニューのような位置づけでしょうか。
日本人にとって、「プーティン」はあまり馴染みがないかもしれません。プーティンとは、フライドポテトにチーズカードとグレイビーソースをかけたカナダ料理。トッピングにチリビーンズをかけたり、ハラペーニョをのせたりと、お店によってアレンジが異なる点も特徴で、専門店があるほどカナダではポピュラーな料理です。
なお、プーティンは総じて味が濃いため、ビールにとにかく合います。とは言っても、味が少し単調で量も多いので、パブで注文するときは一人だけで食べるというよりは、他の人とシェアして食べることも多いでしょう。カナダに来たら、一度は試して欲しいファストフードです。
日本のメキシコ料理屋さんで見かけることが多い「ナチョス」も、カナダでは定番のパブメニューです。トルティーヤ・チップス(時にはドリトスなども)にサルサソース、チーズ、オリーブの実、ハラペーニョ、サワークリーム、グワカモーレ(アボカドと)をかけたものが一般的で、プーティンと同じく、お店によって異なるトッピングのアレンジが楽しめます。
ナチョスはスナック感覚でシェアするには最適で、日本の居酒屋メニューで例えるなら、ピザのような位置づけでしょうか。トッピングとして挽肉などをのせれば、ボリュームも大きくなり、スナック感覚ではなく一品メニューとして食べることも可能なので、非常におすすめです。
「チキンウィング」とは、味付けされた手羽の唐揚げのこと。お店によって味付けは異なりますが、甘辛いソースやホットソースを混ぜた辛めのソースなど、どれもお酒に合う味付けにされているのが特徴です。そこにブルーチーズソースやサワークリームなどをディップして食べると一層美味しくなりますよ。
カナダのパブにはテレビモニターでスポーツが上映されていることも多く、ビール片手にとチキンウィングを食べながらスポーツ観戦をしているカナダ人の姿をよく目にします。それくらい、カナダのパブでは定番中の定番メニューなのです。
「ハマス(Hummus)」とは、茹でたヒヨコマメに、ニンニクやレモンジュース、オリーブオイルなどの調味料で味つけをしたペースト状の中東料理です。パブでは「ピタ」というナンのようなものをこのハマスにつけて食べます。指でつかんで食べられるので、パブメニューとしてはもってこいの一品です。
私たち日本人にはあまり馴染みがないですが、中東料理にも関わらず、カナダのパブメニューの1つとして多くのお店で提供されている点も面白いと思います。実は私も、カナダに来て初めてこのハマスを知ることになりました。ペーストなので、見た目だけだと全く味の想像がつかないのですが、食べてみるとレモンとニンニクがよく効いていて、序盤のつまみとしては最適な一品と言えます。
日本の居酒屋メニューの定番である「枝豆」が、カナダで食べられているのか気になっている人も多いのではないでしょうか?
ご安心ください。カナダの日本食レストランはもちろんのこと、実はカナダ風のパブにも少しずつこの枝豆が広がってきています。
まだまだ「定番メニュー」とは言えませんが、気軽に食べられる上にヘルシーなため、カナディアンもスナック感覚で好んで食べている印象です。スーパーで冷凍枝豆が売られていたりもするため、枝豆がパブの定番メニューの1つに君臨する日も近いかもしれません。
以上、カナダのパブ定番メニュー5選のご紹介でした。
パブは、まさにお酒中心のバーと食事中心のレストランの中間に位置するような、カジュアルで賑やかな楽しい場所。時には、隣の席の人たちと交流するなんてこともあるほどです。
カナダを訪れた際は、ぜひ現地のパブに足を運んでみてくださいね!