GF/DF/VGとは? レストランのメニューで見かける英語表現まとめ

レストランのメニューで見かける英語表現

こんにちは。英語ライフスタイリストのRinaです。

旅先や海外生活で外食をすると、様々な食文化の違いに驚かされますね。単純にサーブされる料理やドリンクの大きさの違い、食べ方のマナー、ウェイターとのコミュニケーションの仕方など挙げたらキリがありません。

そうした違いのひとつに「食習慣の多様性」があります。日本では、特定の食品に対するアレルギーなど特別な理由をのぞけば、そこまで食材に対する制限や拘りの強い人は多くないように思います。ですが海外ではさまざまな理由から「この食材は摂取しない」という厳格なポリシーを持った人が少なくありません。

そのため、海外のレストランやカフェでは、頻繁にメニューの中に「GF/DF/VG」などといった表記がされていることがあるのですが、みなさんは見かけたことがありますか?

これは「使用されている食材に関する情報」なのですが、知らないと何のことだかさっぱり分かりません。日本でも、ここ数年間で特に海外からのゲストが多いエリアのお店などでは目にすることも増えてきたように思いますが、まだまだ社会に浸透しているとは言えないレベルだと思います。

今日はそうしたレストランでの食材の表記について解説したいと思います!旅先で、あるいは海外からのゲストとの食事で、役立ててもらえたらいいなと思います。
 

レストランメニューで見かける英語表現まとめ

レストランメニューで見かける
英語表現まとめ

さまざまな食材表記がされる背景

セレブや有名人の発信などが火付け役になり、ここ数年で耳にする機会が増えてきた「ベジタリアン」「ビーガン」「グルテンフリー」など、特定の食習慣を表す言葉たちですが、海外と比較すると日本ではまだまだ一般的ではないのが現状だと思います。

それもそのはずで、日本では日本語と同様、割と食文化が画一的で、人々が普段摂取する食材に関する制限というのも、全体的にみてそこまでないのかなという印象。オーガニックや有機栽培という言葉はよく聞きますが、「なんとなく身体に良さそうだな」くらいの認識をもっている人々も少なくないと思います。

もちろん、ナッツやそば、エビなどに代表されるような、特定の食材に対してアレルギーがあるという理由で、それらの食品を摂取しないという人はたくさんいると思います。でも海外ではこうした健康上の理由以外にも、宗教上の理由や、単に個人的なポリシーとして、特定の食材の摂取は控える、あるいは徹底的に避けるという人も少なくありません。

実際私のカナダ人の友人のひとりは、無宗教かつ健康上の問題はまったくありませんが、タンパク源は鶏肉と魚介類のみで、”No beef!” “No pork!” とかなり徹底した食習慣を実践しています。

そうした食習慣の多様化が進んだ社会では、多様化したニーズに応えることを前提に、レストランやカフェも運営されているので、メニュー自体に一目でわかるように様々な食材表記がされていることが多いんですね。

では、具体的にどのような表記があるのか紹介していきます。どのような背景でそうした食習慣が生まれてきたのか、そして具体的にどんな食材を指すのかも少し補足していますので参考にしてみてください。

ではいってみましょう!
 

GF:Gluten Free(グルテンフリー)

グルテンフリー

グルテンを含む食品を避ける食習慣のこと。グルテンとは、小麦や大麦、ライ麦などに含まれている「たんぱく質」のひとつを指します。

もともとは、小麦アレルギーや「セリアック病」という難病をもつ人々が、誤ってグルテンを食べないように食事療法として取り入れられたことが始まりだと言われています。

セリアック病というのは、摂取したグルテンが免疫系を刺激して体内に特定の抗体をつくってしまい、これによって小腸の粘膜が損傷してしまうという病気です。セリアック病を患っている人々は、生涯にわたってグルテンフリーの食生活を余儀なくされます。

しかし、そうしたグルテンを避けた食生活は、そこまで重症な病気を患っていない一般的な人々にとっても、実は良い影響があるとされています。

それが食情報に敏感かつ発信力のあるセレブなどの影響で、「美容や健康のためにも良い」とさらに認知が高まり、現在に至っています。近年では日本でも割と耳にすることが多いですよね。

【グルテンが含まれている主な食品】
パン・ケーキやうどんなど小麦を使った商品、醤油などの調味料、乳化剤・結着剤・防腐剤などの添加物、加工肉のつなぎ(食品ではありませんが化粧品やサプリメントに入っていることもあります)

また、グルテンフリーと同じ意味でしばしば ”Carb Free” と表示されることもあるのですが、これは ”Carbohydrate Free” で「糖質ゼロ」を意味します。完全に糖質カットまでいかないけれど、少量の「低糖質」は ”Low carb” と言います。
 

DF:Dairy Free(デアリーフリー)

デアリーフリー

デアリー食材を含む食品を避ける食習慣のこと。”Dairy Diet” とはいわゆる「乳製品」のことを指します。

「毎日・日々の」を指す ”daily” とスペルも発音も非常に似ているので、注意が必要です。ただ、実は発音としてはこちらの ”Dairy“ は「デイリー」というよりは「デアリー」に近いのでそう覚えておくといいかも知れません。

背景として、乳製品に明確なアレルギー反応が出てしまう人だけではなく、実は私自身もそうなのですが、牛乳に含まれる成分を体内で分解できない体質の人も一定数います。

この症状は英語では ”lactose intolerance”、日本語では「乳糖不耐性」と言われ、広く認知されており、アメリカでは一般的なドラッグストアなどにも、その症状を抑える薬が売られていたりします。そうした事情から、この ”Dairy Free“ の食習慣も割と一般的と言えるでしょう。

【デイリー食材が含まれている主な食品】
牛乳、チーズ、バター、生クリーム、ヨーグルト、バターミルク、カードなど乳製品全般

 

V/VE:Vegetarian(ベジタリアン)

ベジタリアン

日本でもよく耳にする “Vegetarian” は菜食主義(vegetarianism)の食習慣で生活する人たちのことです。日本でも世界でも、様々な理由からベジタリアニズムを実践している人はとても多い印象。

ただ、一言で ”vegetarian” といっても、その食品制限には細かい違いがあったりします。主な区分としては以下のようなもの。

【vegetarianの区分】
Lacto-ovo-vegetarian:肉は食べず、乳製品や卵は食べる人たち
Lacto-vegetarian:肉と卵は食べないが、乳製品は食べる人たち
Ovo-vegetarian:肉と乳製品は食べないが、卵は食べる人たち

※一つ前の ”dairy free diet” でもすこし触れた ”lactose intolerance(乳糖不耐性)” からもわかるようにラテン語で “Lacto” は乳、”Ovo” は卵のことを指します。

このような違いまで知っておくと、”I’m a vegetarian.” と言われた時でも、詳しく相手の食事制限について理解してあげやすいと思います。
 

VG:Vegan

ヴィーガン

さらに、上でみた ”vegetarian” の食習慣をもっと厳格にし、動物由来の食材を一切口にしない食習慣のことを言います。

こうした人々は ”Vegetarian(菜食主義)” の人々と対比され “Veganism” や “Extreme vegetarianism(完全菜食主義)” と言われたりもします。

【Veganが食べない主な食品】
肉、魚、卵、乳製品全般、はちみつ、そのた動物性たんぱく質を含むもの
【Veganの人々の栄養源の例】
大豆、ひよこ豆、そら豆、ふすま、寒天、レンコン、ごぼう、クコの実、テンペ

テンペはインドネシアの大豆食品です。

ちなみに、最近耳にする ”macrobiotics” 通称「マクロビ」も、ここ数年で急速に普及しているように思います。

大手製菓企業の出す製品のパッケージに「マクロビ派」などと記載されていたりしますね。こちらは菜食や全粒食を奨励し、食べ物を陰と陽で区分し、体のバランスを整える日本発祥の食習慣のことで、最近では海外でも知られるようになってきています。

 

EF:Egg Free

エッグ フリー

そのままですが、こちらは卵を除去した食のことを言います。

主な理由は、卵に対するアレルギー反応を避けるため。卵アレルギーを持っている人は、小児から大人まで幅広くいます。アレルギーの原因食物として日本では3分の2が卵、乳、小麦とされていますが、中でも卵アレルギーは全体の約4割と言われるほどです。

アレルギー反応としては発熱や頭痛、じんましんや呼吸器症状など重症化するケースもあるため、明確な食事管理が必要ですし、きちんと表記がされていることが大切です。

もし日本で、海外からのゲストをもてなす際や、パーティなどで同席した人の中にアレルギー体質の人がいれば、率先してお店やホストに確認してあげることができるといいですね(記事の最後にその際に使えるフレーズも紹介しているので参考にしてください)。
 

NF:Nut Free

ナッツ フリー

卵アレルギーと同様に、ナッツ(種実)に対するアレルギー体質をもっている方向けのナッツを除去した食のこと。

ナッツ類も、場合によっては命に関わる危険性のある症状が出ることがあり、厳格な管理が重要視されていますが、アーモンドやココナッツなどは洋菓子のパウダーとして使用されることも多く、見た目では分かりづらいこともあります。

北米では、ピーナッツをはじめナッツアレルギーを持つ人が多く、学校や職場など公共の場に持ち込む食べ物は ”nut free” のものというのがルールになっていたりします。

また、スーパーなどで売っている食品表示でも、”nut free“ がアイコンで分かりやすく表示されるなど、日本よりも社会的にナッツアレルギーの人たちへの配慮がされているように思いますし、市販の製品だけでなく “Nut free granola” や ”Nut free cookies” などのレシピもYouTubeなどで検索するとたくさん出てきます。
 

SF:Sugar Free

シュガーフリー

砂糖を使わない食品のことで、もともとは食の先進国アメリカで ”Gluten Free” の次にブームになったのが始まりと言われています。

”Sugar Free” という完全に砂糖を使わないものに加え、”LS: Low in sugar” つまり「低糖質」という表記がされることもあります。

背景としては、「砂糖」そのものはサトウキビやビート(大根)から作られていることが多く、原料そのものには豊富な栄養素が含まれています。

ですが、一般的な白砂糖を作る精製の過程で、そうした栄養素が奪われ、自然界には存在しない有害な添加物へ変わってしまい、その白砂糖が人間の身体にもたらす悪影響は、虫歯やガンの他にもたくさんあると言われているんです。

もともと健康食品への注目の高いアメリカですが、まだまだ肥満や糖尿人口も多く、健康上の理由からこうした「白砂糖」の摂取を見直す食習慣が、大きなブームになるのも納得感がありますね。

卵フリーやナッツフリーと同様、普段からちょっとした贈り物をしたいと思った時に、「お茶菓子でも」と考えたりする人も多いと思いますが、もし贈る相手がこうした特定の食習慣を持っている人であれば、少し慎重になった方がいいかもしれません。
 

Halal(ハラル)

ハラル

ここまでみてきた食品表示とはすこし異なりますが、宗教上の戒律に沿った食習慣を実践する人たちについても少し触れておきたいと思います。

イスラム法に則って処理された食品のことを ”Halal(Food)” と言います。

イスラム教徒の人たちは、豚肉を食べないことは知られていますが、その他の肉を食べる場合でも “Halal Certified(ハラル認証済み)” であることが求められているそうです。

その他の宗教では、ユダヤ教徒は豚肉を、ヒンズー教徒は牛肉をそれぞれ食べません。
 

気遣いのための英語フレーズ

気遣いのための英語フレーズ

最後に、今回紹介したような食習慣を持つ人たちとのコミュニケーションで使えそうな、ちょっとした気遣いフレーズもご紹介しておきます。

会食やパーティの他に、ホームステイの受け入れや、学生さんであれば留学生のサポートをする時など、ちょっとした場面で使えるかと思います。

【使用例】
Please let me know if you have any food preference/ restrictions.
「何か食の好み/制限がある場合は教えてください」

Do you have any special dietary restrictions?
「何か食事制限はありますか?」

Is there any food or beverage that you cannot eat or drink?
「何か飲んだり食べたりできないものはありますか?」

I saw vegan menu at ABC restaurant.
「ABCにビーガンメニューがありましたよ」

I know a nice vegetarian restaurant in Shibuya. Do you wanna try?
「渋谷にある美味しいベジタリアンレストランを知っているよ。行ってみる?」

You can enjoy lots of good gluten free desserts at that café.
「あのカフェ、美味しいグルテンフリーのデザートが充実しているよ」

Some Halal foods are available at that supermarket.
「あのスーパーにはハラル食品を売っていますよ」

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「海外のレストランで見かける英語表記」の例を見てみました。

こうしたメニュー表記が何を意味するのか?あるいは表記がなくても、世界的には今回挙げたような多様な食習慣があるんだということを知っていれば、もちろん海外で自分のメニュー選びもスムーズになりますし、日本で海外からのお客様をもてなす際にも役に立つと思います。

個人的な経験として、学生時代に2年間国際寮で暮らし、世界各国から来た留学生と一緒に生活する中で強く感じたことのひとつ。それが「言葉」や「音楽」と同じように、「食」は異なる文化圏で生きる人々を結びつけてくれるツールなんだということでした。

だからこそ、食習慣にも個々に様々な嗜好やルールがあることをお互いに理解し、その上で一緒に食卓を囲み、食を楽しめることは大事なのかなと思っています。

今日の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。