紳さん
(更新)
DMM留学ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
フィリピン(セブ島)留学ライターの紳さんです。
すっかり現地に慣れたフリをしておきながら
1週間で乗り物に4回もボッタくられる弱者
であります。
今回は僕の経験談を紹介しながら、セブ島におけるオススメの乗り物、乗り方、ボッタくられるパターンなどを解説していきたいと思います。
セブ島には電車(地下鉄)がなく、主に4つの乗り物があります。
ジプニー、バイクタクシー、トライシクル、タクシー の4つです。
ジプニーはバスのような乗り物で、セブ島の住民が一番利用する乗り物です。
日本のバスと違って停留所がなく、道ばたでジプニーを発見したら手を上げてサッと乗り込み、好きなところで降りるというシステムです。
その料金は驚くべき安さで、どれだけ乗っても1回7ペソ(15円)。
安いのは良いのですが
・狭い
・椅子が硬い
・暑い
・汚い
・場合によってはスリに遭う
といった不安要素があります。
また、行き先はジプニーの車体に書いてある「ルート番号」を見て理解する必要があります。
「このルートなら目的地付近を通るな、よし、アレに乗ろう!」
という感じでジプニーを利用することになるのですが、土地勘のない人間には難易度が高すぎるんですよね。
留学中に唯一、利用しなかった乗り物でした。
バイクタクシーは、とどのつまりバイクの2人乗りです。行き先を告げればドライバーが連れていってくれます。
料金はタクシーのだいたい半分ぐらいで、渋滞になっても車の脇をすり抜けて行けたりと便利な点はあるのですが、
個人的な見解では 単純に危険すぎる ので乗らない方が良いと思います。
まず、バイクの2人乗りに慣れていない人は右足をマフラーで焼く可能性があります。ドライバーはそういう説明を一切してくれないのですが、セブ島に住む日本人に聞いたところ結構な確率でみんな焼いた経験があるそう。うっかり足を下げた時にヤケドしちゃうんだよね。
そして、何よりも危険だと思うのがドライバーの運転。僕も何回かバイクタクシーを利用したのですが
渋滞時、猛スピードで反対車線に飛び出るとかザラにあります。
「ヤバい死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ〜」
と叫びながらこの写真を撮った記憶がありますが、ガチでスリル満点。
しかもですよ、暗くなっても車のライトを点けない人がめっちゃいるんです。
シートベルトもしないし、運転中に携帯電話いじるし、無法地帯。
データで調べるとフィリピンって車の交通事故は少ないらしいんですが
ぶっちゃけ 嘘だと思います。
ちゃんとした統計が取れていないだけなのでは? これで事故が少ないワケがない。
留学中にバイク事故で死ぬとかシャレにならないので、僕はバイクタクシーはあまりオススメしたくないですね。
トライシクルはセブ島の中でもマクタン島などで多く見られる乗り物です。
マクタン島…空港のある島で、リゾートホテルなどもたくさんあり、観光地として有名。
バイクに荷台・シートがついた乗り物なのですが、スピードも出ないので長距離移動には向きません。マクタン島内をちょっと移動したい時とかに便利なのですが、観光地の乗り物なので勧誘がめちゃくちゃ多いんです。
乗ってる最中には
「オススメの店を紹介してやるから、今から行かないか?」
「こういうレジャーがあるんだけど、どうだ?」
と、ひっきりなしに話しかけられます。ちょっと疲れる。
ちなみに料金は実は安いらしいです。 ジプニーと同じく7ペソ(15円)とか。
僕がトライシクルに乗った時、相場を知りませんでした。1回目は100ペソを請求されて普通に支払い、2回目に乗った際は500ペソを請求されたんですね。
2回目の時は、1回目に乗った時の経験があったので、さすがに高すぎると判断。強めの口調で「高い!」と伝えたら、ヘラヘラと笑いながら「300ペソ」と言われ、「あっ 今、カモにされてる」と気がつきました。
結局、そこから無駄な会話とやりとりを繰り返し、最終的に200ペソ払って別れました。帰国してからトライシクルの相場を知ったので、2回ほどボッタくられたことになりますね。
さて、最後にタクシーです。
セブ島でもっとも安全な乗り物はタクシーで間違いありません。(タクシーにも2回ほどボッタくられていますが、それでも安全だと思います)
タクシーの良いところは何と言っても
・屋根がある
・クーラーが効いている(フィリピンは常夏の国)
・メーターが付いている
というところです。
料金も日本に比べれば安く、メーター+チップ(多くても50ペソ)料金でそこそこの距離を走ってくれます。
観光などのちょっとした移動なら、基本的にタクシーに乗ることをオススメしますね!
ただし、何も知らない初心者は結構な確率でボッタくりに遭うと思ってください。なんなら、それがボッタくりかどうかの判断もつかないケースがあると思います。
まだセブ島に来て間もない頃、取材でマクタンからセブ市内のITパークに移動する必要がありました。そこでタクシーを探していたのですが、その日は雨が降っていたせいかタクシーがなかなか捕まらず。
困り果てていたら、1台のトライシクルが止まって「どこに行きたいんだ?」と訪ねて来ました。行き先を告げると、それならタクシーステーションまで連れて行ってやるよ、と言われ「こんな風に親切にしてくれるなんて良い人だな〜」とか思っていたわけです。
結局、そのトライシクルもボッタくりだったわけですが、連れられた場所はタクシーステーションというよりも、ただの田舎の道ばたにタクシーが1台止まっているだけ。
すると、トライシクルのドライバーが「タクシーのドライバーに交渉してあげる」と言い、ドライバー2人が会話を始めました。英語ではない現地の言葉で話していたのでよく分からないのですが、その時は自分がカモにされていると全く気づかず。
ただ、親切な人だなぁ、と思っていました。
そうして乗り込んだタクシーは無事、セブ市内のITパークまで送り届けてくれたのですが、請求された金額が800ペソ(1760円)。特に何も疑問に思わずに支払いましたが、マクタン島からITパークまでの運賃の相場は350ペソほどが適正だと、後から知らされました。。。
しかもトライシクルにも100ペソ払ってるんで、合計900ペソ。。。 良いカモです。
これが一番怖かったケース。
同じくマクタン島でタクシーを求めて歩いていると、とある有名なリザートホテルの前で青年の集団に声をかけられました。
「もしかしてタクシーを探してるんじゃない?」 と。
話をしていると青年達が妙に馴れ馴れしく、やがて僕と腕を組んで歩き出しました。
「あ、これ、ダメなやつかも」 と思いましたが、腕を組まれるって怖いですね。ダッシュで逃げようとしても逃げられないもの。
すると青年達はすぐにタクシーを呼んでくれて、僕と腕を組んだまま一緒にそのタクシーに乗り込んだんです。恐怖!
こうなったら仕方ないと思い、多少のボッタくりは覚悟で僕はそのタクシーと値段交渉することにしました。
この日の行き先はセブ市内にあるショッピングモールなのですが、だいたい400ペソで行ける場所ということは知っていました。(だいぶボッタくり慣れしていた時の話です)
「◯◯モールまで行きたいんだけど、いくらで連れてってくれますか?」と尋ねると、
不思議なことにタクシーの運転手が一切、喋らないんです!
すると、一緒に乗り込んだ青年達が言いました。
「今日、すごく道が混んでるし、◯◯モールはめちゃくちゃ遠いから1,200ペソだよ」
ボッタくり過ぎwwwww
当然、「高いから乗らない。別のタクシーを探す」という意思を伝えたのですが、腕を離してくれません。
「今日は本当に道が混んでるから、これぐらいはかかっちゃう」
「◯◯モールはすごく遠い。本当に遠い」 と、ひたすら言い訳をしてきます。
いやいやいや、お前タクシーのドライバーちゃうやん、なんでそんな必死なん。
と、使ったこともない関西弁も飛び出すほどで、肝心のドライバーは黙ったまま。(もしかしたら、英語が話せない人かも?)
こんなやりとりが10分以上も続いたんです。
もう、いっそのことナイフで脅して金を巻き上げた方が早くない?
と思ったのですが、そういうことは一切してこない。
結局、根負けして1,200ペソでタクシーを発車してもらうことにしました。。。 弱者。。。
ただ、今でもよくわかってない不思議なことがありました。
発車間際、青年達は僕にタクシー紹介料としてチップを要求してきたんです。 ふざけんな、とばかりに断ったのですが、すると今度は青年達がタクシーのドライバーに金銭を要求してました。
なんとドライバー、その要求を断って発車したんです。
あれは本当になんだったのか。。。 少なくとも、青年達の手には1ペソも渡ってないし、あとで合流するのかな?
長々と書いてきましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます。
最後に僕の経験談から導き出した「ボッタくりに遭わない方法」をお伝えしたいと思います。
乗ってからでは、いくら請求されても基本的には文句は言えません。メーターが付いていない乗り物はあちらの言い値になってしまいますからね。
また、適正な相場というのをあらかじめ知っておかなければ交渉もできないと思うので、事前に大体の相場を調べておくのが吉です。タクシーだったら必ずメーターを使ってもらうように言いましょう。そして、「メーターの料金プラス、チップ(最大でも50ペソぐらい)でどうだ?」と交渉するようにしてみましょう。
チップですが、遠距離だとドライバーの方もめんどくさがって発車してくれない時があります。そこは人間同士、誠意をもって交渉しましょう。どうやら日本と違って、乗車拒否をする権限があるらしいので。
目的地に着いたあとでも、色々と言い訳をして料金を釣り上げてくるパターンがあります。
そういう場合はお金を置いて、さっさと出てしまいましょう。あまり気持ちの良いやり方ではありませんが、時間がもったいないです。
最初に約束した金額ならば相手も文句を言ってこないので大丈夫です。そのケースに備えて、お釣りが出ないように小銭を多めにもって乗り物に乗るのが良いですね。
僕がボッタくりに遭ったケースは、基本的に全て「呼びかけに応じた時」です。
逆にいうと、歩いている時に呼びかけてきた乗り物は全て断るようにすると安全度がグッと高くなると思います。
特に、タクシーステーションならタクシーが十数台ほど順番待ちをしているので、そこでちゃんと交渉すればボッタくられることは無いと思われます。
セブ島、特にマクタン島はリゾート地なので、相手が日本人と分かれば確実にフッかけてきます。しかも初心者からなら確実にボッタくれると踏んでいるので、かなりしつこい交渉をしてくるんです。
そういう場合はしっかりと「NO」と言って、笑顔を見せないようにしましょう。フィリピン人は怒られるのが嫌いなので、隙を見せなければ案外、簡単に諦めてくれます。
あまりにも引かないようであれば、別の乗り物を探しても良いかもしれません。それはそれで時間がもったいないのですが。
これは最終手段ですが、多少のボッタくりならボッタくりだと思わないように自らのマインドをコントロールしましょう。
日本人に比べたらフィリピン人の方が比較的貧乏です。それに、ボッタくられたとしても大体が数百円〜千円ちょっとぐらいまでなので、そこまで大きな被害は出ません。
スムーズに気持ちよく送り届けてもらうためにも、現地の相場より少し高いぐらいなら「自分は日本人だから」と思って黙って払うのも良いと思います。
ただ、こういうことをして甘やかすからボッタくりが減らない、という意見もあるかと思います。特に現地に住んでいる日本人に迷惑が掛かる可能性があるので、あまりボッタくられ過ぎるのも良くないですね。ほどほどに。
以上、フィリピンのセブ島におけるボッタくられ体験談とボッタくり対策についての考察でした。
これを参考にして、初フィリピンの方がストレスのない楽しいフィリピンライフを過ごしてくれることを祈ります。
それではまた!