宮澤 香奈
(更新)
イギリスと言えば、ロイヤルファミリーでさえ音楽フェスに行くと言われるほどフェス文化が根付いている国です。幼少期から両親の好きな音楽を自然と覚え、キャンプインやデイイベントとなれば家族全員で参加。イギリス人にとって日常生活と音楽は切っても切り離せないほど、心にも身体にもインプットされています。
そんなイギリスが主催するフェスティバルのクオリティーは、もちろん世界最高級。今回はその中でも、「これは絶対に行くべき!」という夏フェスを5つご紹介します。
Photo:Shotaro Tsuda(Festival Junkie)
40年以上の歴史を持ち、イギリスが世界に誇る "Glastonbury Festival" は、スケール、ラインナップ、ロケーション、クオリティー、人気など全てにおいて世界最高峰と呼ばれています。日本の2大フェスの1つ "FUJI ROCK FESTIVAL" のベースになっていることでも有名です。
なお、チケットの獲得はかなりの難関。転売を防ぐため、事前に顔写真による本人確認の登録が必須なほど。さらに販売開始後は、わずか30分足らずで完売するという驚異の早さ。
世界最高峰までの道のりは長く険しいものですが、きっとその先には一生忘れることのできない体験が待っていることでしょう。
オフィシャルサイト:http://www.glastonburyfestivals.co.uk/
Photo:Main Stage
スコットランド最大級の野外フェスである "T in the Park" 。"T in the Park" は、その鑑賞環境の良さが特に評価されており、過去にはイギリスのフェスティバルアワードで連続1位をとるほど。毎年7月中旬に開催され、今年2015年は7月10日から12日まで、エディンバラの "Strathallan Castle" にて開催されます。
2015年のヘッドライナーには、『KASABIAN』『THE LIBERTINES』『NOEL GALLAGHER’S HIGH FLYING BIRDS』などロック色が強めですが、テントステージではテクノやハウスの一流DJたちもたくさん出演しています。
オフィシャルサイト:http://www.tinthepark.com/
Photo:Scouting For Girls at V Festival
ロンドン市内からたったの1時間。スタッフォードシャーのパークで開催される野外ロックフェスが "V Festival" です。
2015年の開催日程は、フェスのピークシーズンとなる8月22〜23日の2日間。ヘッドライナーには、ロックフェス常連の『KASABIAN』やグラミー賞4冠を果たしたばかりの『SAM SMITH』、EDMのトップスター『CALVIN HARRIS』など、今年の顔となり得る抜かりないラインナップとなっています。
オフィシャルサイト:http://www.vfestival.com/
Photo:The Stage
"Royal Bank Glasgow Jazz Festival" は、ヨーロッパ最大級といわれるJAZZフェスティバル。1987年から開催されている歴史あるフェスです。
2015年の開催日程は、6月24〜28日の4日間。スタンダードジャズ、フリージャズをはじめ、ワールドミュージック、ブルース、ヒップホップをクロスオーバーさせたジャズなど、幅広くどこまでもジャズの世界を楽しむことができる内容になっています。
オフィシャルサイト:http://www.jazzfest.co.uk/
Photo:Isle of Wight Festival
野外フェスシーズンの開幕を告げる6月11〜14日の4日間に渡り、イギリス南部の島・ワイト島で開催される "Isle of wight Festival" (通称:ワイト島フェスティバル)。
2015年のヘッドライナーには『BLUR』『THE PRODIGY』など日本でも絶大な人気を誇るバンドや、『GROOVE ARMADA』がDJセットで登場します。イギリスの離島で最高のサマーシーズンをスタートできる夢のようなフェスです。
オフィシャルサイト:http://isleofwightfestival.com
今回ご紹介したもの以外にも、イギリスには数え切れないほどたくさんの音楽フェスが存在します。
そしてイギリスと聞くとロックのイメージが強いかもしれませんが、ダンスミュージック、JAZZ、ヒップホップなど、様々なジャンルでハイレベルなライブやパーティーが開催されています。
音楽好きならもちろん、そうでない方も一生に一度は海外フェスの素晴らしさを生で感じてみませんか? そこで得た感動は一生の思い出になるだけでなく、あなたの人生に大きな影響を与えてくれるかもしれません。
これは実際に経験した人にしかわからないもの。さあ、音楽を通じて世界を感じましょう!
参考:Festival Junkie
Top Photo:Photo by Shotaro Tsuda(Festival Junkie)