Michiru
(更新)
海外旅行中や出張中は、どうしても外食が多くなりますよね。
もちろん、外国の食文化を味わうのは醍醐味の一つですが、長期間滞在になると、たまには部屋でのんびりしたいと思う日もありませんか? キッチン付きの部屋なら、食材を購入して自炊出来るし、キッチンがなくても、軽食や飲み物を持ち帰ることも出来ますよね。
でも、海外のスーパーやコンビニでは日本語が通じないので、不便なこともあると思います。分からないときは店員さんに尋ねるのが一番の近道ですが、英語に自信がない…。
今回は、そんな時に知っていると便利な「スーパーやコンビニで使える英語表現(アメリカ編)」をご紹介します。
「スーパー」を英語に直訳すると “super” になりますが、英語の ”super“ には「超」や「すごい」という意味があり、日本の「スーパー」と同じ感覚で使うと通じないので、気を付けましょう。
英語では、スーパーのことを ”supermarket”(スーパーマーケット)と言います。
日本のスーパー同様、 "supermarket" には食料品以外の商品(日用品、美容品、雑貨など)も置いてあります。日本のスーパーとの大きな違いは、アメリカのスーパーには一般用医薬品が置いてあるという点でしょうか。アメリカでは、薬剤師がいる薬局が同じ敷地内にあるスーパーも珍しくありません。
スーパーには “Express Lane” という列があり、これは購入するアイテムが少ない買い物客用に設置されています。品数10~12個以下の買い物客に限定されているのをよく見かけますが、お店によって異なります。
日本のスーパーにも導入されている “Self-Checkout”(セルフレジ)もあります。文字通り、自分で商品のバーコードをスキャンし会計するシステムです。
野菜や果物の中には、重さによって値段が違うものがあります。比較的シンプルなシステムですが(お店によって多少異なります)、英語表記で分かりづらいかもしれません。そんな時は、迷わず店員さんに "Excuse me” コールし、ヘルプしてもらいましょう。
"supermarket" 以外に、"grocery store"(食料雑貨店)と言う所もあります。 "grocery store" は、 "supermarket" よりも規模が小さく、基本的に、食料品やコンビニなどで買える雑貨などが置いてあります。ただ、種類が少ないので、食料品のお買い物は "supermarket" の方が便利かと思います。
"supermarket"、 "grocery store" 以外に、Target(ターゲット)や Walmart(ウォルマート)などと言った巨大ディスカウントストアがあります。
ディスカウントストアにも生鮮食品はありますが、どちらかと言うと、要冷蔵・要冷凍食品以外の食料品(お菓子、ドリンク、缶詰、パンやパスタ類など)の品揃えの方が豊富ですね。衣料品の種類もたくさんあります。
あとは、一般的な "supermarket" にはない特大サイズや "value pack"(お徳用)も特徴の一つです。地域や場所によっては、お酒を買えるところもあります。アメリカでは、法律で飲酒が認められている年齢は21歳です。アルコール飲料を購入する際、身分証明書の提示を求められます。
コンビニは、 "convenience store" と言います。 "convenience" は「便利」と言う意味。
スーパーにある商品をコンパクトにまとめた感じのお店で、素早くお買い物を済ませられる、と言うニュアンスがあります。コーヒーやコンビニ特有のドリンクは、セルフサービスです。日本のコンビニのように軽食も販売していますが、どちらかと言うと、ジャンクフード系が多いように思います。
では早速、「こういう時に英語で何て言えばいい?」をシチュエーション別に見て行きましょう。
最初は商品がどこにあるかを尋ねるときに知っておきたいフレーズと店員の対応の例文。
店員さんに “Excuse me”(すみません)と声を掛けるところから始まります。
先ず、 "lane"(列)に並び、順番を待ちます。
自分の番が来たら、 "shopping cart"(ショッピングカート)または "shopping basket"(買い物カゴ)に入っている商品を自分で取り出し、コンベヤーベルトの上に並べます。
日本のスーパーのように、買い物カゴごとレジ担当の人に渡しません(ドラッグストアでは、買い物カゴごと渡す場合もあります)。重たいものは、そのままカートの中に残しても大丈夫ですが、念のため、カートの中に商品が入っていることを伝えましょう。
人にも寄りますが、店員さんの方から気軽に挨拶してくれることは多いです。無愛想な店員さんもいますが、多種多様なアメリカなら想定内と思っていた方がストレスにならないかもしれません。
もちろん、自分から店員さんに挨拶してもOKです。フレンドリーな店員さんだと、冗談を交わしたり、世間話をすることもありますが、アメリカではよく見る光景です。
"reward card" とはポイントカードのことです。 "store card" はディスカウントカードのようなもので、カードを使うと対象商品をディスカウント価格で購入出来ます。
他には、"store credit card"(お店専用クレジットカード)があり、例えば、カードを利用する都度、何%か割引されるシステムなどがあります。
(※サービス内容は異なります)
お店で利用できるカードを持っていなければ、作るかどうかを聞かれることもあります。必要なければ、「大丈夫です」と返しましょう。
支払方法については上記のどちらかで聞かれることが多いです。現金払いかカード払いかによって次のように返事しましょう。
現地で銀行口座を持っている人には、 "Debit"(引き落とし)というオプションもあります。クレジットカードを差し出すと、 ”Debit or Credit?” と聞かれることがあります。
"Debit" を使用する際は、 ”Debit, please” と言い、DebitカードのPIN番号(認証番号)を "card reader"(カードリーダー)の "key pad"(キーパッド)を使って入力すればOKです。
クレジットカードリーダーを利用する際、二通りの方法があります。 “Swipe the card” は、カードの裏側にある "magnetic stripe"(磁気ストリップ)を機械に通すこと。 “Insert the chip” は、カードの表側に搭載されているICチップを機械に差し込むこと。
最近は、ICチップがメジャーなので、ICチップをカードリーダーに差し込むシステムを導入しているお店が大半です。
サインをお願いされたらカードリーダーの画面に名前をサインします。
領収書が必要な際は、 ”Yes, please”(はい、お願いします)、もし必要なければ、 “No, thank you”(いいえ、結構です)または、 ”No, I’m OK. Thank you.”(いいえ、大丈夫です。ありがとう)と答えます。
場所によっては、メールアドレス宛に領収書を送信するシステムを導入しているところもあります。現金払いの時は、念の為、領収書をもらい、不要になるまで保管しておくと良いかもしれません。
両方ある場合、上記のように予め聞いてくれるお店もあります。ご希望の種類を伝えましょう。
日本のコンビニのように、アメリカのスーパーやコンビニでは、ほとんどの場合、店員さんが袋詰めしてくれます。ベテランの店員さんは、てきぱきしている人が多く、こちらから何も言わなくても器用に袋に詰めてくれますが、時々、不器用な人もいます。
例えば、一枚の袋だけでは危ない予感がする。そんなときは、こちらから二重にしてもらうよう明るいトーンでリクエストしてみましょう。
エコバッグ利用者も多いので、自分の "eco bag" "reusable bag"(エコバッグ)を使用する際は自分のバッグを持ってきていることを伝えればOKです。自分で袋詰めしても良いですし、店員さんが手伝ってくれることもあります。
袋詰めをしてくれた店員さんに一言お礼を添えるとお互いに気分が良いですね。
もちろん、 ”Thank you” だけでも十分伝わります。
最後は店員さんの方から、 ”Have a good day!”(良い一日を!)と言ってくれることがあります。その際は、”Thank you. You, too!”(ありがとう。あなたも!)と返事をすればOKです。
店員さんが何も言わなくても、自分から ”Have a good day!” と言うのも「大いにアリ」ですよ。
日本と同様に、海外に行ってもスーパーやコンビニには日常的に通うことでしょう。
時間に余裕があれば、英語で買い物リストを書いてみるのも良いと思います。スマホに翻訳機能があるので、わざわざ書く必要はないかもしれませんが、書くことで(スマホにメモしてもOK)脳にインプットされ易くなります。
どこに何があるかを把握している場合でも、あえて店員さんに尋ねてみたり、店内にあるシーフード屋さん・お肉屋さんで直接注文してみるのも、実践英語を練習する上でいい機会となることでしょう。
日本食スーパーや日本食が買える韓国系スーパーもありますが、是非これを機に、ローカルのお店にもチャレンジしてみて下さいね。