堂本 かおる
(更新)
英語に自信がないと、海外で不安に感じるのが「タクシー」ではないでしょうか。けれど基本の英語フレーズを覚えておけば案外スムーズに使いこなせます。
タクシーでのコミュニケーションのポイントは、なるべくシンプルに行き先を告げること。運転手もシンプルに受け答えしてくれますので、今回ご紹介する英語フレーズをぜひ使ってみてください!
■タクシーに乗り込むとき
「こんにちは/おはようございます」
「こんにちは、元気ですか?」
無言のまま、いきなり行き先を告げるのはあまりに無粋。フレンドリーにふるまうことでより良いサービスも受けられます。もちろん運転手から先に声を掛けてくることも多いです。
Hi や Hello にさらに How are you? のように一言加えてあげるとより好印象です。
■大きな荷物があるとき
「スーツケースが2ヶあります。トランクに積んでもらえますか?」
「荷物があります。トランクに積んでもらえますか?」
「トランクを開けてもらえますか?」
「トランクに荷物を入れてもいいですか?」
トランクに荷物を積んでほしいときに、ぜひ使ってみてください。 luggage「荷物」は常に単数形となるのでご注意を。
荷物は運転手が好意で荷物を運んでトランクに入れてくれることもありますが、国や地域によってはこのようにサービスをしてもらった場合は、その分のチップを渡す習慣があります。
また、荷物は自分で入れてね、という運転手ももちろんいるので、その場合は自らトランクを開けてもいいか(開けてもらえるか)確認しましょう。
■行き先を告げたいとき
「JFK空港までお願いします」
「5番街768番地のプラザホテルに行ってください」
「125丁目とレノックス大通りの角まで行ってもらえますか?」
大都市では空港や大型駅などを除き、有名ホテルですら名称だけでは通じないことが多く、正確な住所を伝える必要があります。
■所用時間を聞きたいとき
「そこまでどれくらいかかりますか?」 How long does it take to get there?
「どれくらいかかりそうかわかりますか?」 Do you know how long it might take?
■先におおよその金額を聞きたいとき
「いくら(くらい)かかりますか?」
「〜までいくらですか?」
タクシー料金の相場は国やエリアによって異なりますが、多く請求されないためにも、行き先を告げたときにおおよその料金を聞いてもいいでしょう。
■橋やトンネルの通行料金を確かめたいとき
「リンカーン・トンネルの通行料はいくらですか?」
「〜は通行料がかかりますか?」
「ほかに追加料金はありますか?」
「ほかに知っておくべき追加料金はありますか?」
「メーターをつけていただけますか?」
「メーターをスタートしてもらえますか?」
■急いでいるとき
「急いでもらえますか? 10時までに着かなければならないので」
「正午までに着けますか?」
「急いでいるんです。少しだけ急いでもらえますか?」
「少しスピードを落としてもらえますか?」
「少しスピードを落としてください」
「空港に行く前にチェイス銀行に寄ってもらえますか?」
「最初に郵便局に寄りたいです」
「ここで待っていてもらえますか?」
「すぐに戻ってきます」
「私は●で降ります。彼女は▲まで行きます」
「行き先が2ヶ所あります。まず●に行き、それから▲に行ってもらえますか」
「行き先が2ヶ所ある」ことを先に伝えると明確になりますよ。
■行き先を指示したいとき
「右(左)に曲がってください」
turn を付けずに make a right(left) でも通じます。
「真っすぐに行ってください」
「アポロ劇場の前で停まってください」
「ドライブウェイに入ってください」
ドライブウェイとは、車道から家屋やビルの入り口前に通じる私設道のことを言います。
■特定のルートを指示したいとき
「グランドセントラル駅まで、この道順で行ってもらえますか?」
「6番街の代わりに10番街を通ってもらえますか?」
口頭で特定の道順を指示しづらい場合は、地図を見せながら伝えましょう。
■着くタイミングを確かめたいとき
「もうそろそろ着きますか?」
「あとどれくらいで着きますか?」
「この辺りのおすすめのレストランはどこですか?」
「この辺りで一番おすすめのスポットはどこですか?」
タクシーの運転手はその地域のプロ。おすすめのレストランや観光スポットなどを聞いたら、意外な穴場を教えてくれるかもしれません。
■途中で降りたいとき
「あぁ、渋滞がひどいですね。ここで降ろしてください」
「ここで降ります。ありがとうございます」
「ここでいいです。降ります」
■支払いのとき
「クレジットカードで払えますか?」
「クレジットカードで払えますか?」
「領収書をもらえますか?」
「お釣りは取っておいてください」
「お釣りをいただけますか?」
普通は料金を渡していったんお釣りを受け取り、改めてチップを払いますが、お釣りの額と渡したいチップの額がおおよそ一致する場合は、お釣りをそのまま取ってもらいます。
また、本当はお釣りが欲しいのに、運転手がチップ込みと勘違いして返ってこないこともあるかもしれません。そんなときははっきり言ってお釣りをもらいましょう。
■降りるとき
「ありがとうございます」
「本当にありがとうございました」
「ありがとうございました」
「本当にありがとうございました」
荷物の積み降ろしなど追加のサービスを受けた場合は(1)〜(3)の丁寧なお礼をしましょう。(2)(3)はカジュアルでありながら感謝の度合いが高いフレーズです。
「良い1日を」
別れ際にさらっと Have a nice day と言ってあげると、お互い気持ちよく残りの1日を過ごせそうです。
■電話でタクシーを呼びたいとき
「チェルシーマーケットに来てもらえますか?」
「朝8時に来てもらえますか?」
「タクシーを予約できますか? 明日、午後7時、34丁目のコンヴェンション・センターからペン駅まで」
「午前10時の便に乗ります。(タクシーでこのホテルを)何時に発てばいいですか?」
「タクシーを呼んでいただけますか?」
「明日午前9時にタクシーを手配していただけませんか?」
「タクシーをお願いします」
*1…たとえば、NYマンハッタンからJFK空港はメーターを使わない flat rate です。
タクシー運転手との会話は「シンプル」が基本です。まずは上記に挙げた基本的な英語文章でトライしてみてください。もし通じなければ行き先間違いを防ぐために、行き先の名称や住所のみを単体で伝えましょう。
すべて通じて走り出した後はリラックス。運転手に土地の情報を聞くなど、英語でのおしゃべりを楽しんでみましょう。会話の練習と情報ゲットのまさに一石二鳥ですね。
では、Enjoy your taxi ride!