DMM英会話ブログ編集部
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フィリピンのタバコ事情はどうなっているのでしょうか?フィリピンで購入できるタバコの値段や銘柄、日本に持ち込む際の免税範囲、フィリピンでの喫煙ルール、その他豆知識までいろいろ調べてみました。
フィリピンでは日本と比べて、かなり安価でタバコを購入できます。なぜなら日本とは税金のかかり方が違うからです。日本では税負担率が6割を超えるタバコですが、フィリピンでは1割にも達していない税負担率です。
例えば、日本で購入するメビウス系のタバコは440円(2018年4月時点)。
フィリピンで購入するメビウス系のタバコは店により値段が異なりますが、安い場合だと60ペソ(123円※)で、高くても100ペソ(205円)程度。
三分の一~半分程度の値段で購入できるのです。
また、フィリピンのローカル銘柄はかなり値段が安く20ペソ(41円)程度。このようにフィリピンではかなり安くタバコを手に入れられます。
※この記事内の日本円価格はすべて2018年4月のレートで計算。
代表的な海外銘柄は、多くのタバコ販売店で購入できます。特に下記の3つは取り扱いが多いようですが、田舎に行くほど海外銘柄が手に入りづらくなる傾向はあるようです。
値段は買う場所によって変わってきますが、スーパーなら60~65ペソ(123円~134円)、コンビニなら80ペソ(164円)、場合によっては100ペソ(205円)程度で販売されています。
フィリピンのローカル銘柄はマイティ(MIGHTY)やフォーチューン(FORTUNE)などが有名です。値段は一箱20ペソ程度とかなり安価。味は良くないという評価もある一方で、味はたいして変わらないという人もいます。好みもあるので気になった人は、ばら売りの一本で試してみるといいでしょう。
街中で買えるタバコより少し割高です。まとめて買うと金額が結構変わってきます。タバコを持ち帰りたい人は、街中で安く販売しているスーパーを見つけて好きな銘柄の物を買っておきましょう。
フィリピンから日本へのタバコの持ち込みは、個人的に使用すると認められるものに限り、成人一人当たり下記の範囲内で免税されます。(参照:税関Webサイト「海外旅行者の免税範囲」)
これを超える分には一本当たり11.5円の税金を税関で支払う必要があります。
1箱20本入りの通常のタバコなら、1カートン分(=10箱分)までなら免税と考えるとわかりやすいでしょう。
フィリピンの現在の喫煙事情と守るべきルール、トラブル事例について解説します。
もともとフィリピンは喫煙者天国で、歩きタバコや飲食店での喫煙などが公然と行われていましたが、2017年5月21日にドゥテルテ大統領がフィリピン国内の公共の場での喫煙を禁止する大統領令に署名し、同年7月23日から実行されています。
タバコと同様に葉巻、パイプタバコ、水タバコ、かみタバコも規制範囲内です。公共交通機関や公園、政府機関建物、マーケット、職場などでの喫煙はもちろん、タクシーの車内での喫煙や歩きタバコも禁止です。
またほとんどのホテルで禁煙化を進めており、ホテルの客室内でも禁煙であるところが多くなりました。
公共の場での喫煙は、国家警察の警官や、各自治体に設置される禁煙特別対策班によって取り締りがおこなわれています。違反者は国籍を問わず罰金刑、禁固刑に処せられます。
フィリピンでタバコの購入、喫煙が可能な年齢は18歳以上です。未成年にタバコを与えること、販売することは法律で禁じられています。また、未成年者の出入りが多い学校や公園から半径100メートル以内の販売も禁止です。
たばこ広告に関しては、以前から厳しく取り締まられており、公共の場でのたばこ広告(パンフレット、ポスター等)は禁止です。例外として、販売施設(たばこ店等)内におけるたばこ広告のみが認められています。
違反した場合は罰金や懲役が科されるだけでなく、営業許可が取り消される場合もあります。
カラオケやバーなどの個室は喫煙可能なところもあります。非常に少なく見つけづらいですが、ごく一部で喫煙可能なエリアが設けられています。下記を参考にしてください。
マニラ空港内で空港清掃員とマニラ空港公団職員が、電子タバコを喫煙していた日本人に言いがかりをつけて6万円を巻き上る恐喝事件が発生しました。禁煙の違反を取り締まれるのは国家警察の警官や、各自治体に設置される禁煙特別対策班のみです。また電子タバコは規制対象外ですので、電子タバコを喫煙していても違反ではありません。(2018年4月時点。今後は規制の可能性あり)
このようなトラブル事例があるので、電子タバコでもなるべく喫煙可能なエリアで喫煙した方がトラブル回避につながるかもしれません。そして喫煙者の方はルールを守って喫煙し、偽警官には気を付けてください。
世界保健機関(WHO)の2015年の調査によると、フィリピンの喫煙率は男性が43%、女性が8.5%と国民の約25%が喫煙者です(日本は男性が33.7%、女性10.6%)。
フィリピンの法律では、タバコ害の警告のためにパッケージに写真を載せることが義務付けられています。日本では警告文を載せているだけなので、パッケージのタバコによる人体の悪影響を克明に撮影した写真にはショックを覚えるかもしれません。
余談ですが、フィリピンのルソン島南部にはタバコという名前の都市があります。マヨン火山への登山や、大自然に溢れたカタンデゥアネス島への中継地点になっている都市で、主産業は米。特にタバコの生産地として有名というわけではないようです。
日本で買うより安価なフィリピンのタバコですが、公共の場での喫煙は厳しく取り締まりが行われているので、喫煙者の方は注意を払う必要があるでしょう。この記事を参考に、フィリピンへ行かれる際は充分に気を付けて、旅行を楽しんでください。