DMM英会話ブログ編集部
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手ごろな価格で手軽に行ける海外旅行先のひとつとして、フィリピンを検討リストに入れている方も多いのではないかと思います。
しかし、フィリピンをはじめとした海外の治安や病気などはよく知らないもの。何か注意しておくべきことがあるなら、事前に知っておきたいですよね。
この記事では、フィリピンで危険にあわないための注意点を中心に、代表的な観光地と旅の楽しみが増すかもしれないおすすめ現地情報もいくつかご紹介します。
フィリピンの治安を知るうえで信頼できるツールとしては外務省の海外安全ホームページがあります。
2017年11月23日現在の外務省の海外安全ホームページの情報によれば、ミンダナオ島地域には「渡航自粛勧告」が出ていますが、その他のフィリピン全域は「十分な注意をしてください」というレベル1の段階(レベル4が最大)です。危険情報の度合いに関してはこちらのページで詳しく解説されています。
やみくもに不安になるのではなく、実際に遭ったトラブル事例や万が一トラブルに巻き込まれたときの対処法を知っておくことが大切です。
フィリピンは銃の販売や所持に関する規制がゆるいので、銃などの凶器を用いた恐喝や身代金目的の誘拐などが多発しています。
一般の観光客が被害に遭いやすいのは、強盗や窃盗、いかさま賭博、女性に対する性犯罪などで、日本人は裕福だと思われているため狙われやすいです。
昼間の繁華街でも「警察官の制服を着用した2~3人組に囲まれて恐喝される」「オートバイに乗った2人組にカバンをひったくられる」「タクシー運転手に恐喝される」「乗り合いバスでスリにあう」などの被害が出ています。人通りの多い日中でも油断をしないようにしましょう。
事例を知ったところで、次はトラブルを未然に防ぐための注意点をご紹介します。
いくつか注意点はありますが、「危険な場所に行かない」「犯人に目をつけられるような行動をしない」「安易に人を信用しない」といった基本的なことを守ることが重要です。また、万が一に備え、海外旅行保険には加入しておくことをおすすめします。
万全の注意を払ってもなお、トラブルに巻き込まれてしまうことがあります。そんなときは速やかに適切な機関に電話をしましょう。
フィリピンの警察は、日本の警察のように親身になって迅速な対応をしてくれることは少ないので、警察よりも先に在フィリピン日本国大使館に連絡を入れることをおすすめします。ただ警察が発行する証明書がないと保険申請は通らないですし、証明書発行に時間がかかる場合もあるため、警察への連絡も迅速におこないましょう。
注意したい病気は、食中毒、狂犬病、デング熱、マラリアの4つ。
食中毒は、水道水や火を通していない食べ物によって起こります。飲み水はペットボトルにする、火を通したものを食べる、衛生管理の怪しい飲食店に入らない、などの自衛策を徹底しましょう。
狂犬病は、犬に噛まれたり、引っかかれたりして感染することがほとんどです。フィリピンには野良犬が多いので、近寄らないようにしましょう。
マラリアやデング熱は蚊が媒介する病気です。虫除けスプレーを使用するなどして、蚊に刺されないようにしましょう。
フィリピン国内には、地下鉄や私鉄などの網羅的な交通機関がなく、ルートがかなり複雑なため、観光客の方はタクシーの利用がオススメです。タクシーと一口に言っても種類があるので、以下を参考にしてください。タクシー以外の交通手段だと、鉄道が比較的利用しやすいです。
熱帯性気候のフィリピンは年間を通じて暖かく、年平均気温は26~27℃です。季節は雨期と乾期に分かれますが、地域によってそのタイミングは異なります。例えばマニラだと雨期は7〜11月、乾期は12~3月、酷暑期は4~6月ですが、セブの雨期は6~11月、乾期は12~5月です。
服装は、日本の夏の服装をしていけば問題ありませんが、ショッピングモールやホテル内はクーラーがよく効いているため、肌寒さを感じたときのためになにか羽織れるものを持っていくと良いでしょう。
フィリピン独特の習慣や、現地に渡ったときに知っておくと安心なことを3つピックアップしました。
フィリピンのトイレを流れる水道の水圧は極めて低く、大便が詰まってしまうことも日常茶飯事なため、トイレットペーパーを流すと、ほぼ確実に詰まってしまいます。そのためかトイレットペーパーは備え付けられていないことが一般的です。
トイレットペーパーを使いたい場合は常に持参し、また、使用済みトイレットペーパーは詰まり予防のために便器には流さず、脇にあるゴミ箱に捨てるよう気をつけましょう。
フィリピンでは1,000ペソのお札がかなり敬遠される傾向にあります。タクシーや小さな個人店では受け取ってもらえないことがほとんどなので、大きなショッピングモールやレストラン、スターバックスなど1,000ペソが使えそうなお店で小さな単位に崩しておくと無難です。
フィリピンでは、左手にフォーク、右手にスプーンを持って食べます。また、ローカルのレストランでは昔からの慣習に則って手で食べるところも少なからずあるようです。
フィリピンの治安や病気など、旅行で注意すべきことをお伝えしてきましたが、フィリピンはやはり魅力的な土地。首都マニラや人気リゾート・セブ島の代表的なスポットを幾つかと、おすすめの現地情報もご紹介します。
第2次世界大戦で破壊されたものの、1954~1958年に再建された教会で、マニラ・カトリック大司教が本拠を置いていたことから、フィリピンで最も重要な教会とされています。ロマネスク風の建物で、ドーム状の屋根とベル・タワーに加え、広い内部は厳かな雰囲気が漂います。フィリピン人アーティストによってデザインされたステンドグラスも見ておくべきポイントの1つです。
セブ・シティの一番高い山の頂上にある展望台です。天気のよい日には市街地をはじめ、マクタン島やその周囲の小さな島々まで一望でき、1日中賑わいを見せています。ビールや軽食が楽しめるスタンドもあり、夜遅くまでオープンしています。
新鮮でバラエティに富んだ魚介をはじめとする食料品・日用品など様々な物が並ぶマーケット。色んな物があり、しかも安いので、お土産を買うのにピッタリです。朝夕は買い物客でごったがえすため、ゆっくり買い物をするなら日中がオススメ。盗難などの被害に注意しながら、現地の方々の活気を肌で感じてみてください。
小さなバンカーボートに乗り、いろいろな島を経由しながら巡る旅を「アイランド・ホッピング」と言います。島ごとに違う美しい白砂浜や、エメラルドグリーンの海などの景色を楽しみながら、バーベキューやシュノーケルなどの体験もできる人気のアクティビティの1つです。
人気の島はセブ市内から最も近いところで「ナルスアン島」、セブ市内から2時間ほど離れた“天国の小島”と呼ばれる 「パンダノン島」、日本人オーナーで有名な「カオハガン島」があります。
バナナやマンゴー、パパイヤなど南国ならではの多くのフルーツが食べられるだけでなく、日本では高価なココナッツやドリアン、ドラゴンフルーツなどもお手頃価格でゲットできます。フルーツをふんだんに使ったかき氷のようなデザート「ハロハロ」もぜひ試してみてください。
フィリピンには屋台が多く、照り焼きチキンのような「チキンネック」や、バナナ春巻きとも呼ばれている「トロン」などのローカルフードが日本円にして50円以下で食べられます。
フィリピンに限らずですが、海外の知らない土地を旅行する際は何かと不安が募るもの。しかし、事前に治安や病気などの注意すべき情報を得て、対策をしておけば安心して旅行をすることができます。
不安材料はあらかじめ潰し、フィリピン旅行で楽しい思い出をつくってみてはいかがでしょうか。