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オーストラリア・シドニー観光を存分に楽しむ交通手段と使い方【バス・電車・ライトレール・フェリー】

オーストラリア・シドニー観光を存分に楽しむ交通手段と使い方【バス・電車・ライトレール・フェリー】

オーストラリアで最大の都市シドニーには観光名所がいくつもありますが、限られた旅費で多くの魅力的な観光地を楽しむには、地元の公共交通手段をうまく使う必要があります。

この記事では、シドニーの公共交通手段とそれぞれの注意点、料金体系やオパールカードの使用法、そして有名な観光名所への行き方を紹介します。

 

1.どんな交通手段があるの?

シドニーでの公共交通手段は「バス・電車・ライトレール・フェリー」の4つ。それぞれ日本での利用方法と少し異なるため注意が必要ですが、上手に使えば限られた期間でも存分に観光地をめぐることができます。

1.1バス

日本のバスと違い「前のドアから乗車」。降車の際は前のドアからでも後ろのドアからでもOKです。また料金支払いのタイミングも異なり、乗車時に運転手に行き先を告げて乗車運賃を支払います。

最近は、日本でいうSuicaのような存在のオパールカードで乗車時と降車時に専用機械にタッチするのが主流で、路線によってはオパールカードのみ使用可のバスもあるので、注意が必要です (オパールカードの利用方法は後ほど説明します)。

また、ほとんどの路線で「次の停留所は〜」という車内アナウンスは流れません。

降車場所を知らないと素通りされてしまうため、運転手さんに目的地を告げ降ろしてくれるよう頼んでおくか、あらかじめ地図アプリで行き先を開いておき、GPSをオンにして目的地に近づいたら降車ボタンを押す、という方法がおすすめです。
 

1.2 電車

シドニーの電車は2階建てです。料金の支払いは改札を入る時と出る時に電子オパールカードか、チケットマシーンで購入した一日乗車券で、読み取り機器にタッチします。

バスとは違い次の停車駅が車内の電光掲示板に表示されます。各駅に大きく駅名も書いてあるため、乗り過ごす心配はありません。

有名なオペラハウスに行きたいなら、シティサークル路線の「サーキュラーキー駅」。

すべての路線が通過するシドニー中心地の駅は「タウンホール駅」。クイーンビクトリアビルディングや、多くのお土産物屋さんが集まっています。

また「セントラル駅」は、多くの電車だけではなく、ライトレールや長距離列車の出発点ともなっています。

 

1.3 ライトレール

ライトレールは日本でいうと路面電車のような存在です。一般車が通る道路に線路が敷いてあり、2〜3個の車両で約15分間隔で運行しています。

ライトレールの路線は1本のみで、フィッシュマーケットなどに向かう際に便利です。

料金の支払いは、駅に設置されているチケットマシーンでシングルチケットカードを購入し、通常のオパールカード同様、乗車前と降車後に駅に設置してある専用読み取り機器にタッチします。


引用元: Sydney Transport

 

1.4 フェリー

フェリーは日本では一般的な交通手段ではないですが、湾が入り組んでいるシドニーでは毎朝通勤でフェリーに乗る人もいるほどです。

陸路も繋がっていますが、海沿いの場所であればフェリーのほうが近道になることも。

有名な観光地「ワトソンズベイ」「タロンガズー(動物園)」「マンリービーチ」へは、フェリーでのアクセスが便利です。

 

2.料金はどれくらい?

初乗り片道で、バス・ライトレールが2.6ドル、電車が4.2ドル、フェリーが5.88ドルと、利用する交通機関によってさまざまです。

ただし滞在期間が比較的長く、交通機関を多く利用する機会がある場合、次に紹介するオパールカードを使ってお得に観光することができます。

 

3. オパールカードでお得に観光


引用元: NSW OPAL CARD

オパールカードは日本でいうSuicaのような電子チケットです。コンビニなどで購入でき、チャージもコンビニや駅のチケットマシンで可能です。

日本では「オパール」ですが、英語の発音は「オーパル」なので、購入の際気をつけましょう。

使い方は簡単! 乗車時と降車時の2回、カードを専用の読み取り機器にタッチします(小さい駅だと改札がないところもありますが、オパールカードの読取り機器は必ず置いてあるのでタッチしましょう)。

タッチを忘れると、最大料金の15.4ドルがその日最後に利用可能残高から自動的に引かれてしまいますが、正しく使えば一日チケットよりもお得に交通機関を利用できます。その理由は次で紹介します。

3.1 8回のったら残りは半額!

月曜から日曜までを1週間とし、週に8回以上乗ったら残りの運賃が半額になります。

例えば月曜日にシドニーに到着し、水曜日までに8回以上オパールカードを利用したとすると、8回目以降オパールカードを使用する際は乗車運賃が半額になるのです。

(注)それぞれの利用は1時間空ける必要があります。たとえばバスを利用してから1時間あけずに電車に乗った場合は「乗継ぎ」と見なされ、カウントは2回ではなく1回となります。

 

3.2 日曜日はどこまで行っても2.5ドル!

どんなに遠くへ行っても何回交通機関を利用しても、日曜日は一律2.5ドルです。

たとえばブルーマウンテンに行く際、通常は片道約15ドルですが、日曜日であれば2.5ドル。

電車やバス、フェリーを何回乗継いでも、乗車賃が2.5ドルを超えたところから乗車賃が無料になります(無料になった後もタッチするのは忘れずに)。

 

4.観光場所への行き方例

ここまで交通機関と料金について説明してきましたが、ここからは実際にシドニーの有名な観光地へ公共交通機関を使って行く方法を説明します。

4.1 バスで行くボンダイビーチ

北半球と季節が逆で、クリスマスは真夏になるシドニーですが、クリスマスホリデーの間は地元民も観光客も詰めかける人気のビーチがボンダイビーチです。

ビーチへは電車とバスの乗継ぎで向かいます。まず電車でタウンホール駅からボンダイジャンクション駅に向かいます。乗車時間は10分ほど。

ボンダイジャンクション駅に着いたら隣接するバスターミナルへ移動し、ボンダイビーチ行きのバスへ乗り換えます。

ボンダイビーチ行きのバスは380番・381番・ 382番もしくは333番で、10〜15分ほどでビーチに着きます。

交通手段電車
乗車時間6分
料金(一日チケットの場合) 片道 4.2ドル
(オパールカード利用の場合) 3.46ドル

 

4.2 電車でいくオペラハウス

次に紹介するのがシドニーの象徴とも言えるオペラハウスです。

シティサークル路線でサーキュラーキー駅に向かいます。乗車時間はタウンホール駅発としても6分ほどです。

駅から降りると左手にハーバーブリッジ、右手にオペラハウスが見えます。

オペラハウスへは、駅から出てフェリー埠頭側に進み、フェリー埠頭に向かって右側を湾沿いに歩いて行くと、数分後にオペラハウスが見えてきます。

交通手段電車
乗車時間6分
料金(一日チケットの場合) 片道 4.2ドル
(オパールカード利用の場合) 3.46ドル

 

4.3 フェリーで行くマンリービーチ

ボンダイビーチと並んで有名なのがマンリービーチです。ボンダイビーチに比べると観光客が少なくリラックスしています。

マンリービーチへはフェリーでアクセスが可能です。

オペラハウスへの行き方で紹介したサーキュラーキーのフェリー乗り場からマンリー行きのフェリーが出ています (時期によって出発する埠頭が異なる場合があるので、それぞれの埠頭に出ている電光掲示板に「Manly」という文字を探します)。

マンリー行きのフェリーは、乗車時のみオパールカードをタッチします。乗車時間は40分ほどです。

フェリーから降りた後はビーチに向けて歩行者天国が続いています。この歩行者天国には水着屋やジェラート屋、シーフードレストランがあるので、それを覗きながらビーチに向かうのも楽しみです。

交通手段フェリー
乗車時間40分
料金(一日チケットの場合) 片道 7.1ドル
(オパールカード利用の場合) 5.88ドル

 

4.4 長距離列車でいくブルーマウンテン

最後は世界遺産として登録されているブルーマウンテン。

ツアーも多く組まれていますが、自分のペースで見て回りたい人には長距離列車で行くことをお勧めします(ただし鍾乳洞へ訪れたい場合は公共交通機関ではアクセスできないため、ツアーで行きましょう)。

ブルーマウンテンまでは、セントラル駅発の長距離列車「ブルーマウンテンライン」に乗り「カトゥーンバ駅」で降りましょう。乗車時間は約2時間なので、朝は早めに出発することがオススメです。

交通手段長距離列車
乗車時間2時間
料金(一日チケットの場合) 片道15.4ドル
(オパールカード利用の場合) 8.5ドル

 

最後に

シドニーの公共交通機関について詳しく理解できましたか?

英語で利用が難しく思える交通機関ですが、昔からの気のいい運転手さんや最近の電子カードの登場で、外国人観光客にも利用しやすくなってきています。

観光の足となるローカルの交通機関、上手に使って存分に観光を楽しんでくださいね。