TORJA
(更新)
雄大に広がる大自然と発展した都市部の魅力が絶妙なブリティッシュ・コロンビア州最大の都市、バンクーバー。西部には太平洋が、北部にはウィスラーなどの山々が位置していて、海と山の両方を楽しむことができる素晴らしいロケーションが人気です。
日本からは直行便が運行されているためアクセスは非常によく、留学生や観光客の足は途絶えません。2017年度にはバンクーバーは世界で最も住みやすい都市ランキングで北米一位に輝くなど、魅力に溢れたバンクーバーで生活したい!留学したい!と考える人も多いと思います。
本記事では、バンクーバーに訪れる前に是非知っておきたい、交通情報についてご紹介します!
バンクーバーの公共交通機関は、『TransLink社』が全て運営を任されています。
TransLink社は、バスの他にシーバス(SeaBus)というフェリー、スカイトレイン(SkyTrain)という電車の三つを運行しており、全て同じ乗車券で乗り降りが自由というのが基本ルールになります。
シーバスはダウンタウンとノースバンクーバーを繋ぐ重要な交通手段として知られています。スカイトレインはダウンタウンを起点に南、東南、東の三方向に伸びていて、これによりバンクーバー市近郊のリッチモンドやバーナビー、コキットラム方面へも出かけることが可能。それぞれ『Canada Line』『Expo Line』『Millennium Line』という路線名がついています。
出典:https://www.translink.ca/en/Fares-and-Passes/Fare-Zone-Map.aspx
バンクーバーの交通機関を利用する上で忘れてはいけないゾーン区分。
TransLink社はバンクーバーのエリアをゾーン1、2、3の三つの区分に分けており、そのゾーンに従って、運賃が異なります(画像参照)。
例えば、
一つのゾーン内での移動の場合は1ゾーン料金、
ゾーン1〜ゾーン2へ、ゾーン2〜ゾーン3へのように、ゾーンを一つまたいで移動する時は、2ゾーン料金、
ゾーン1〜ゾーン3へとゾーンを二つまたぐ際は、3ゾーン料金
と設定されています。
上記で乗り放題と書きましたが、90分間の時間制限が設けられています。制限時間90分間内に乗車すれば最大120分間まで乗車が出来ます。またバスの乗車時に発行される旧タイプのTransfer Cardはスカイトレイン、シーバスへの乗り換えが不可能(自動改札を通れないため)となるので注意しましょう。
駅改札前に設けられている券売機で購入するCompass ticketを使えば、自動改札にも対応し、バス以外のスカイトレイン、シーバスへの乗り換え時も安心です。
運賃は以下の通り。
出典:https://www.translink.ca/en/Fares-and-Passes/Compass-Card.aspx
『Compass Card』とは2015年秋より運用開始したチャージ式のICカードで、日本でいうならばSUICAやICOCAなどにあたるものです。バスの乗車時や改札を通る時にピッ!とタップすれば完了。お金は各駅に設置してある券売機やオンラインでチャージすることができます。
出典:https://www.translink.ca/en/Fares-and-Passes/Compass-Card.aspx
使い勝手が良くなるという点はもちろんですが、注目したいのはその驚きの割引率です。
なんと、それぞれ20%以上も運賃がお得になるのが、分かっていただけますでしょうか? 新規発行手数料は6ドル発生しますが、チリも積もれば何とやら、です。
『Compass Card』の購入は、オンラインや各駅の券売機などで購入が可能となっています。
『Compass Card』公式サイト(英語)
https://www.compasscard.ca
毎日の通勤通学でバスやスカイトレインなどを乗り継いで移動するという人には、断然『Monthly Pass』がおすすめです。こちらも『Compass Card』を所持していれば、簡単に利用できます。
料金は以下の通り。
ここでもゾーンごとの料金となるので、普段の通勤通学コースや移動範囲を考慮して購入しましょう。また、Monthly Pass の有効期限は毎月1日〜末日まで、購入が可能となるのは前月の16日〜当月の15日までとなります。そこは慣れ親しんだ日本の定期券のシステムとは少し異なるので気を付けたいですね。
「いちいち運賃を計算するのが大変」
「料金や移動距離を考えるのがややこしい」
そんな方は『Day Pass』を利用してみてはいかがでしょうか。DayPass ならばゾーン計算は一切必要なし。なんと一律10ドルで、ゾーン関係なく1日乗り放題となります。
先に述べた通常乗車券で3ゾーン料金は$5.60ですから、もし3ゾーンを往復する、さらには乗降を繰り返すという場合であれば、かなりお得でしょう。(ただし平日午後6時以降、土日祝日は1ゾーン料金での行き来が可能なので、時間帯や日程を確認して賢く利用しましょう)。
『Compass Card』に登録して利用する、もしくは券売機での使い捨て Day Pass の購入が可能です。
海外旅行の時や、これから海外で生活をしようと考える時、不安要素の一つにあがる公共交通機関の使い方。
使い慣れてしまえば簡単ですが、慣れるまでに意外と時間がかかったり、情報を知らなかったがために損をしたり・・・、なんてこともあるかもしれません。
そして、最近では公共交通機関の運賃の値上げが頻繁に行われていますので、定期的にホームページをチェックするのも忘れずに!