海外旅行時のお金ってどうする?現金・クレジットカード・トラベラーズチェックの比較まとめ

「海外旅行」とは確かに甘美な響きを持った言葉でしょう。計画がうまくいった場合、それは大切な思い出となってあなたの人生を豊かにしてくれる可能性を秘めた、一つのアドベンチャーです。

ただし、万が一、物事がうまく運ばなかった場合はどうでしょう。特に、金銭に関するトラブルに見舞われたとしたら、見知らぬ外国という地においてはなかなか問題解決が困難かもしれません。

それでは旅慣れた人たちは、海外旅行時に必要なお金をどうやって調達することで、そのようなトラブルを回避しているのでしょうか?

一瞬にして廃れ去ってしまった「ノマドワーカー」という単語が流行る前から「仕事をしながら旅をする」というスタイルを確立し、長い場合には半年以上に渡る旅を続け、これまで50カ国以上を周ったわたくしことまいるす・ゑびすが、豊富な旅の経験からお答えいたしましょう。

 

海外旅行時に必要なお金を調達する方法とは?

この質問に答えるためには、まず「どんな旅のスタイルなのか」が非常に重要になってきます。一週間くらいの短い旅行で、すでに飛行機も泊まるホテルも行く場所も手配されていて、すべての支払いが終わっているし、手持ちのお金はお土産などに使う分だけ。そんな旅もあれば、バックパックひとつで旅を続ける、という方法もあるでしょう。また、クレジットカードがほぼ使えない国や、日本円が両替できない国もあるので、行き先にもよりけりです。

そこで、それぞれのスタイルに合った海外旅行時に必要なお金の調達方法を検証していきましょう。

 

【お金の調達方法】短い旅の場合

カードをあまり使えない国

短い旅の場合であれば、両替する手間はできるだけ省きたいところですね。

もし、インドやネパールなどクレジットカードがあまり使えない国を訪問する場合には、現地通貨に加えて、いざと言う時に使える余分なお金をドルかユーロに両替して持って行くことがオススメです。

たしかに、日本円はかなり世界的に認識されている通貨ですが、日本円が全く両替できない国も実は存在します。数年前にコスタリカ、ニカラグア、ホンジュラス、グアテマラ辺りを旅した際に「中米の銀行では日本円を取り扱っていない」ということを初めて知り、いざという時のためにと持って行った日本円10万円はただの荷物と化してしまったことがあります。その結果、なかなか困った事態にも遭遇してしまったので、できるだけ世界のどこでも使えるドルかユーロを持つようにするのがオススメです。ただし、アジアの国の場合は日本円のほうが優遇される場合もあるので、そこらへんは事前に調べておきましょう。

 

現金をあまり使えない国

例えば、行き先がアメリカの場合、現金でのやり取りはあまりなく、ほとんどの決済がカードで行われます。

そのため、VISAやMasterCard、AMEXなど海外でも使えることがはっきりと分かっているクレジットカードと、数万円程度の現金をドルで持って行くのがベストといえるでしょう。

 

クレジットカードで現金を引き出すときに注意すべきこと

最近ではほとんどの国でクレジットカード機能付きの銀行カードまたはクレジットカードのキャッシング機能を使ってATMからお金を引き出すことが可能となっています。この方法が最も効率的でレートも良いといえる面もあるかもしれません。

ただし、特に銀行カードにクレジット機能が付いたものなどの場合、一部の国ではお金を下ろそうとすると盗難カードとしての疑いがかかり、カード自体がロックされてしまうこともよくあるので注意が必要です。

以前、僕がブラジルを訪問した際、到着直後にATMで何度やってもお金を下ろすことができませんでした。そこで、使っている銀行のサンパウロ支店に電話をかけてみたところ、ATM関連の業務は日本に電話してもらわないと分からない、とのこと。早速、日本に国際電話をかけて調べてもらうと、突然ブラジルでの引き出しがあったので、セキュリティーロックが自動でかかってしまっていたことが判明しました。

短い旅の場合は、特にこの手の時間のロスを避けたいところです。そのためにも事前にカード会社へ訪問予定の国を伝えておくと良いかもしれません。ただ、あらかじめどのくらいお金を使うのか予測できるようであれば、キャッシング機能はなるべく使わないほうが良いでしょう。

 

【お金の調達方法】長い旅の場合

現金ではなく、トラベラーズチェックを活用する

数ヶ月に渡る長い旅をする場合、現金を持ち歩く、というのはかなりの危険が伴います。泥棒という稼業の方々が標的とするアイテムの中で最も優先順位が高いものは現地の通貨です。外貨は前述の中米における日本円のケースのように現地の人が持っていても両替できないという場合もあるので、見つかっても盗まれない、ということも稀にあります。ですが、盗まれてしまった場合は通常、二度と戻ってきません。

そのため、長期の旅の場合、トラベラーズチェックを活用するという手段が悪くない選択肢です。たしかに、銀行などで換金する手間はかかりますが、盗難にあった場合も本人以外の換金が基本的にはできないシステムとなっていますし、すぐに盗難届けを出しておけば大金を失う危険性がかなり下がります。そういう意味では最も安全な方法かもしれません。

ただし、それぞれの国の首都など大都市にいる場合はよいですが、それ以外の田舎町では換金に苦労することもしばしばあり、大きな町でその都度必要な金額を換金するという計画性が必要となります。

また、両替レートは正直そんなに良くないという印象です。セキュリティがしっかりしていることの代償または保険と考えれば悪くはない手段といったところでしょうか。

 

クレジットカードで現金を引き出すときに注意すべきこと

長い旅においても、前述したクレジットカードを使って現地のATMで現金を引き出す方法が最も効率的かつ経済的な方法といえるかもしれません。

ただし、デメリットとしては、クレジットカードを盗まれてしまった場合のリスクがかなり高くなってしまうことと、クレジットカードによるキャッシングが借金の履歴として残ってしまうということです。

なお、後者については、不思議なもので、全く借金をしたことがない人よりも、過去に借りたお金を必ず返済している人のほうが、クレジット履歴としては点数が高くなったりもするので、一概に「デメリット」とは言えないかもしれません。この辺りが不安な方は一度、銀行に確認しておくとよいでしょう。

 

まとめ

それぞれのケースに分けて方法を紹介してきましたが、いかがでしょうか。
ぜひ、活用してみてくださいね。

ただ、これは僕の究極的な見解にはなりますが、短い旅であれ長い旅であれ、日本円で約3〜5万円、米ドルで約100〜200ドル、空港などで両替した現地通貨を約1万円分、キャッシング機能付きクレジットカード1枚とキャッシング機能なしのクレジットカード1枚(いずれもVISAかMASTERCARD)、そしてパスポートと歯ブラシさえあれば、世界中どこへでも行くことが可能だと思っています。

ややこしい理論も下調べもガイドブックもお土産リストもカメラもパソコンも本当は必要ありません。旅に出たいと思った時が旅に出る時なのです。短い旅でも長い旅でも行き先がどんな国だったとしても、「旅に出るかどうかで迷ったら出る」という気持ちをぜひぜひ大切にしていただきたいです。日常生活では出会えない人や風景や匂いを自分の五感で確かめに出かけていってみてください!