Yoko
(更新)
皆さんは海外に行った時に、どうしても英単語が通じなかった経験ってありますか?
日本語で書くとカタカナだから、英語だと思って使ったら通じずに、「自分の発音が悪いのかな?」と思って発音やアクセントを変えて何度トライしても伝わらない・・・。そんな経験、誰でも一度はあるのではないでしょうか。
私はホームステイをしていた時に、家の中が寒すぎて、ホストマザーに「トレーナーを買いたい」と言ったのが全く伝わらず、自分の発音が悪いのだと思い込んでいました。
でも実は、「トレーナー」は和製英語。英語では "sweatshirt" や、フードがついている場合は "hoodie" という言い方をします。ちなみに “trainer” はスポーツやジムの「トレーナー」さんを連想させることが多いです。
そこで今回は、たくさんある和製英語の中でも海外に行った時に特に役立つ、レストランやカフェで使ってしまいそうな和製英語をご紹介します!
これは多くの方がご存じだと思います。レストランで、もう少しパンをもらいたい時は 、
と伝えましょう!
注文したお料理にパンが付いてくるのか聞きたい時は、
となります。
"come with 〜"「〜が付いてくる」は覚えておくと便利な表現です。
フライドポテトはいかにも英語っぽいですよね。でも、これも和製英語です。イギリス英語では "chips" と言い、アメリカ英語では "french fries" と言います。
また、くし形のものは区別して "wedges(ウェッジズ)" と呼ばれることが多いです。"wedge" とは「くさび」という意味で、くさびっぽい形をしていることからこう呼ばれています。
日本語では「バニラアイス」「チョコアイス」など「アイス」で通じますが、英語では "ice cream" としっかり言いましょう!
"ice" だけだと「氷」という意味になってしまうので、ウェイトレスさんに "Can I have ice?" と伝えると氷が運ばれてくるかもしれません。
日本のプリンに一番近いのは "creme caramel" です。レストランのデザートメニューで見かけたりしますが、海外では日本のプリンほどメジャーなものではない感じがします。
ただ、プリンはプリンでも上に焼いた堅い砂糖の層がある「クリームブリュレ」は、世界でもデザートの定番です。これは英語圏でもフランス語の “creme brulee” を使います。
英語の “pudding” は、しっとりした蒸しパンのようなデザートや肉の腸詰めも全て “pudding” で表されるので、必ずしも「プリン」のことを指すとは限らないのです。
これも和製英語の定番ですね。シュークリームだと "shoe cream(靴クリーム)" と思われてしまいます。
ぷわっと膨らんだ生地を "puff pastry" と呼ぶことから、その中にクリームが詰まったシュークリームは英語で "cream puff" と言われます。
バイキングも英語では通じません。バイキングとは、このスタイルを初めて日本に持ち込んだ帝国ホテルのレストランの名前です。
英語で「食べ放題」は "all-you-can-eat"、好きなものを好きなだけ自分で取り分けるスタイルは "buffet" や "smorgasbord" と表します。
次は、意外と盲点?な飲み物の和製英語です。ドリンクにもたくさん和製英語が使われているので、要注意です!
日本の喫茶店では、ホットコーヒーのことを「ホット1つ」や「ブレンド」と注文する人もいますが、英語で "a hot please." と言っても通じません。
“hot” はただ単に「熱い」を表すので、“black coffee”、“cappuccino” など、どんな種類のコーヒーが欲しいのかを伝えましょう。その際はわざわざ "hot" をつけなくても、通常は熱いコーヒーが出てきます。
"ice" は上にも出てきたように「氷」という意味なので、アイスコーヒー(ティー)を英語で言う場合には「氷で冷やした」という意味の "iced" を使います。
ただ “iced coffee” は“ミルクが入った”冷たいコーヒーを指すことも多いので、国や地域によっては注意が必要です。ブラックのアイスコーヒーが欲しい場合は、“iced black coffee” とわざわざ言った方がいいかもしれません。
海外のカフェには "milk tea" というメニューはありません。ミルクが入った紅茶を注文する場合は "tea with milk" と言ったり、"white tea" と言う人もいます。また、レモンティーもあまり日本のようにメジャーではないので、"tea with a slice of lemon" とわざわざ注文する必要があります。なかにはもともとレモン味がついた "lemon twist tea" というメニューがある店もあります。
ココアは完全に和製英語というわけでもないのですが、日本で飲んでいるココアをカフェで注文する時は "hot chocolate" になります。"cocoa" は「カカオ」を指すことが多いので、温かいチョコレートドリンクは "hot chocolate" という名前でメニューに載っています。
日本ではビールジョッキと呼んでいるものも、実は和製英語です。英語での言い方は国や地域差がありますが、ジョッキのように取っ手がついたビールグラスは "handle" や "beer mug" と呼ばれます。イギリス英語圏では、ビールは "pint(パイント)" と呼ばれる570mlほどの大きなグラスが主流で、取っ手はついていません。
海外で、アルコールの入っていないドリンクを注文する時にも、注意が必要です!思いっきり英語っぽいノンアルコールは英語ではありません。"non-alcoholic" で「アルコール無しの」という意味になります。ちなみに "alcohol free" は飲酒が禁止されている公共の場所にある看板に書かれています。
いかがでしたか?カタカナで書かれているだけに余計ややこしい和製英語。
普段から「あれ?これって英語で何て言うんだろう?」と、ちょっと意識してみると、意外と身の回りに溢れていることに気付きます。
イギリス英語とアメリカ英語でも言い方が違ったりしますが、海外でいろんな発音を試してみても通じない場合、それはもしかしたら和製英語かもしれませんよ。