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【英米徹底比較!】アメリカとイギリスのコミュニケーションスタイルの違いとは?

【英米徹底比較!】アメリカとイギリスのコミュニケーションスタイルの違いとは?

英語を話す国を思い浮かべてみてください。どんな国が頭に浮かびましたか?

英語を公用語として話す国はいくつかありますが、イギリスアメリカがその代表的な国です。

イギリスとアメリカでは同じ英語でも異なる語彙やアクセント、スペルを持つということは、以前に別の記事で紹介しました。しかし、イギリス人とアメリカ人の違いは、他にもまだまだあります!

今回は、コミュニケーションスタイルに着目して代表的な違いを分析してみました。

いずれかの国を訪れる予定がある、またはそれぞれの国の人とコミュニケーションをとる機会がある場合、各文化がどのように違うのかを知ると役立ちますよ!

アメリカとイギリスのコミュニケーションの違い

直接的?間接的?

イギリスとアメリカのコミュニケーションスタイルの最大の違いが「直接的」か「間接的」か、でしょう。イギリス人の subtext とアメリカ人の "taking something at face value" という特徴的な違いについて解説します。

Subtext(サブテキスト)は少し高度な表現ですが、イギリス文化を含む多くの文化からの人々のコミュニケーション方式を理解するためには重要です。これは基本的には、人々の言動には隠された意味があるということを意味します。

接頭語の sub- は「下」を意味し、表面上のもの以上の何かがあることを示しています。つまり、イギリス人はあまり直接的に感情を表現しないことが多いので、完全なメッセージを理解するためには注意深く考える必要があるということです。

たとえば、同僚があるアイデアを「興味深い (interesting)」と言った場合、特に優れていないか、受け入れられる前に大幅な修正が必要だ、と柔らかく遠回しで伝えているのかもしれません。真実の意味を見つけられるかどうかは聞き手次第です。

一方で、"taking something at face value"(額面通りに受け取るというのは、文字通りに解釈することを指します。つまり、アメリカ人は隠された真意(サブテキスト)を探す代わりに、見たり聞いたりしたものが真実であるとそのまま信じる傾向があるということです。

先程の例であれば、アメリカ人が何かを「興味深い」と言うと、それは本当に感じていることを直接的に言っている可能性が高いです!

サブテキストを含む間接的で遠回しなやりとりは、イギリスのコミュニケーションでよく見られます。一方で、直接的で率直なコミュニケーションは通常アメリカ人の間で一般的です。

このような違いのため、イギリス人とアメリカ人が共同で仕事をするときや交流を持つときには、当然ながら混乱やお互いへの苛立ちをに繋がることがあります!

ボディランゲージに違いはある?

コミュニケーションをとるときには、言葉だけでなく、体も使いますよね。

実は、他の諸外国とは異なり、イギリス人とアメリカ人のボディランゲージはよく似ています!

たとえば、パーソナル・スペース、つまり公共の場での他人との間に必要なスペースは、どちらの国でもほぼ同じです。賑やかで混雑した場所でも、周りの人との間に少し距離を置くのがマナーだとされています。アルゼンチンやペルーなどの他の地域では、パーソナルスペースが狭いことが普通で、許容されています。

アメリカ人の話し方がより直接的でストレートであるように、イギリス人よりも握手が強かったり、アイコンタクトを多くとろうとしたりする傾向があります。しかし、それほど大きな違いはありません。

気をつけなければならないのは、特定の手のジェスチャーです。片手の最初の2本の指を「V」の形に突き上げると、状況によっていくつかの意味を持つことがあります。「勝利」を意味する場合もあれば、「平和」を意味する場合もあり、他にもレストランやバーは「2人」や「2つ」を意味しているかもしれません。

しかし、実は手のひらが自分の方を向き、手の甲が他の人の方を向くことは、イギリス人にとって非常に不快なジェスチャーなのです! これはアメリカ人に対して中指を立てるのと同じようなものです。(なんと!)どちらも避けるように注意しましょう!

ユーモアセンスはどう違う?

イギリス人は独特なユーモア感覚で知られています。皮肉を多用するだけでなく、イギリス人は死や病気、犯罪、社会における大きな問題など、非常に深刻で通常はまったく笑えないようなトピックをジョークにすることがよくあります。

アメリカ人は通常、このようなテーマについて冗談を言うことを避けますが、イギリス人は、これらの問題に笑いを通じて向き合い、対処する方が簡単だと考えているのだとか。

また、イギリスの人々は感情を全く見せずにジョークを話すことがよくあります。このような「乾いたユーモア」は、慣れていない人にとっては理解しづらいかもしれません。アメリカ人はイギリスのコメディを認識したり理解したりするのに苦労することがよくありますが、逆のケースは通常ありません。

しかし、イギリスのコメディ番組は国際的に有名になったものも多いです。The Office(オフィス)、Mr. Bean(ミスター・ビーン)、そして有名なグループ Monty Python(モンティ・パイソン)の作品などは、世界中に多くのファンがいます! イギリス人のユーモアを理解して楽しむには時間がかかるかもしれませんが、慣れるとハマってしまう人も多いようですね。

職場でのエチケットはこう違う!

最後に、ビジネスエチケットにも少しだけ触れたいと思います。

イギリス人は職場で社員同士がいちゃついたり、ゴシップを言ったりすることを一般的に許容して受け入れています。つまり、イギリスの職場ではよくあることなのでしょう。しかし、この2つに関しては、ほとんどのアメリカ人が職場では不適切だと認識しています!

一方で、アメリカ人の大声で図々しく感じられる人柄は、ビジネスシーンではイギリス人を苛立たせるようです。イギリス人は「見せびらかさない」態度を好むから、だそうですね。それなのに職場で社員同士がいちゃつくのは大丈夫というのは、奥が深いです。

それぞれの違いを知ってコミュニケーションに役立てよう!

アメリカとイギリスの違いは、語彙やアクセントだけでなく、コミュニケーションスタイルにもあるのだと、おわかりいただけたでしょうか。

それぞれの文化が重視し、価値を見いだすものは、その社会や人々が互いにどのように交流するかに大きな影響を与えます。しかし、これは一般的に言われているコミュニケーションスタイルについてのお話です。同じ文化から来た人々が似たような行動をとることはあるかもしれませんが、全ての人は違っていて当然です。

誰かの特徴が他の国の国民性と一致したり、母国の国民性と一致しなかったりするかもしれません。しかし、それは当たり前のことです。

今回の記事ではアメリカ人とイギリス人の一般的な違いを紹介しましたが、全ての人に当てはまるわけではありません。相手の話を注意深く聞くことで、どのような人なのか、どのようにコミュニケーションをとるのかに慣れ、相手をよく知ることが大切です。

相手とのコミュニケーションを大事にし、より良い人間関係を築きましょう。

Written by David

Adapted by Amy