【世界の宝くじ事情】宝くじにまつわる英語表現10選
誰もがついつい買ってしまう瞬間というものがあると思います。
日本のみならず、世界にはさまざまな宝くじが存在します。ゲームの仕方は、どの国も似たりよったりで、数字を自分で選択するものや、その場でコインで削って当たったかがわかるもの、決まった数字のチケットを購入するものなどがあります。
どの国も同じようなゲームで楽しめるものの、賞金額が国によってだいぶ違ってきます。今回は、いくつかの国の宝くじについて簡単に探っていきたいと思います!
宝くじに関する英語表現
今回は世界の宝くじ事情をご紹介しますが、その前に、宝くじにまつわる英語表現を少しだけ例文とともに見てみましょう!
scratch ticket|スクラッチ
jackpot|ジャックポット/積立掛金/賞金
draw|引く/抽選
prize|賞金
ちなみに、この例文に出てくる one-time cash payment という表現は、lump sum (payment) と表記されることも多いですよ。Lump sum payment とは「一括払い」のことを指します。
award|授与/賞金
winner|当選者
odd(s)|確率
prize pool|賞金総額
taxed|課税された
tax-free|非課税
日本の宝くじ事情
では、宝くじに関する基礎用語がわかったところで、ここからは世界の宝くじについて説明していきます!
まず日本では、数字を選択するもの(ロト)、決まった数字を購入するもの(ジャンボ宝くじ)、その場で削って結果を楽しむもの(スクラッチ)など、さまざまなタイプの宝くじが存在します。
全国統一で行われるものと、地域で行われるものがあります。全体的に見ても、当たれば最大で10億円ほどの賞金を獲得することができるようです。
また、日本で宝くじに関する年齢制限は法律上存在しないため、年齢制限なく、誰でも宝くじを購入することができます。
日本で宝くじが買える場所は、コンビニ、宝くじ売り場、ネットなどです。
日本の宝くじは非課税
日本の宝くじは、基本的に「非課税」で、税金を払う必要はないとされています。
しかし、当選額を家族や友人などと分ける場合、「贈与税」というものが出てくるので注意が必要です。ちなみに贈与税は、個人から財産の贈与を受けた人に課せられる税金になります。
ここで間違えないでほしいのは、財産を渡した側ではなく、受け取った側に課せられる税金ということです。暦年課税という方式では、110万円の基礎控除があるようで、税率は最大55%だそうです。
アメリカの宝くじ事情
アメリカの宝くじは、金額が世界でもっとも多いことで有名です。アメリカの宝くじは主に、その州のみで取り扱われている宝くじ(state lotteries)と、復習の地域(州)で取り扱われる宝くじ(multi-jurisdictional lotteries)の2種類があります。
州の宝くじは、複数地域で扱われる宝くじよりも当選額が低く、当選確率が高いことが特徴です。
例えばテキサスではテキサスのみでプレイできる宝くじが複数存在します(Texas Two-Step, Cash Five, Lotto Texas Extra など)。
複数地域で扱われている宝くじは、Multi-State Lottery Association (MUSL) という団体が主催しています。Multi-jurisdictional lotteries は、複数の州で売ることが可能であり、売れるチケットの枚数も多いため、州の宝くじよりも当選額が高いことが特徴です。しかし当選確率は反対に低くなっていきます。
アメリカで代表的な multi-jurisdictional lotteries
アメリカで代表的な multi-jurisdictional lotteries は以下のとおりです。
Powerball|パワーボール
1〜69の数字の中から5つの数字を白いボールに当てはめる。そして1〜26の数字の中から1つの数字を赤のボールに当てはめる。合計6つすべての数字がマッチすればジャックポット当選。
Mega Millions|メガ・ミリオンズ
1〜70の数字の中から5つの違う数字を選ぶ。そして1〜25の数字の中から1つの数字を選ぶ。6つすべての数字がマッチすればジャックポットで当選。
Lotto America|ロト・アメリカ
1〜52の数字の中から5つの数字を選び、赤いボールに当てはめる。そして1〜10の数字の中から1つの数字を選んで Lotto America Star Ball に当てはめる。すべての数字がマッチすればジャックポットで当選。
Cash4Life|キャッシュ・フォー・ライフ
1〜60の数字の中から5つの数字を選ぶ。そして1〜4の数字の中から1つのキャッシュボールナンバーの数字を選ぶ。すべての数字がマッチすればトッププライズの1日$1000一生分をゲット。
5つの数字がマッチすれば週$1000一生分の賞金ゲット。4つの数字とキャッシュボールがマッチすれば$2500の賞金ゲット。4つの数字がマッチすれば$500の賞金ゲット。3つの数字とキャッシュボールがマッチすれば$100の賞金ゲット。など。
Lucky for Life|ラッキー・フォー・ライフ
1〜48の数字の中から5つの数字を選ぶ。そして一つのラッキーボールナンバーを1〜18の数字の中から選ぶ。すべての数字がマッチすればジャックポットで当選。
All or Nothing|オール・オア・ナッシング
1〜24の数字の中から12の数字を選ぶ。一回の抽選でいくら掛けるかを$1〜$10で決める。そして何回引くかを決める(一つの数字につき続けて30回まで引ける)。スリップをエージェントに渡してチケットをもらう。すべての数字がマッチすればジャックポットで当選。
なかでも Powerball と Mega Mega Millions は全国で利用可能なため、もっとも大規模な宝くじになります。
最大のジャックポットは15億ドル
現在1番額の大きかったジャックポットの賞金は、2016年にフロリダで出た Powerball の15億8600万ドルで、現在の為替相場から日本円でいう「2,213億円」になります(9月1日現在)。このように大きな金額になるのは、当たりが出なかった場合、その分の金額は次の当たりくじに繰り上げされるためです。
また、アメリカの宝くじのゲームの種類は、日本の宝くじと同じようなものが多いですが、種類が豊富です。例えばスクラッチタイプなら、アメリカでは20種類以上のものがあり、選ぶのに迷ってしまいます。
ちなみに、アメリカで宝くじが買える年齢は18歳です。
アメリカで宝くじに当選した場合、一度にすべての賞金額をもらうか、給料のように少しずつ何年かに分けてもらうかのどちらかを選択することができますよ。
600ドル以上で課税される
アメリカの宝くじで600ドル以上の当選をした場合、残念ながら税金を払う必要があります。
勝ち取った金額にもよりますが、外国人の場合では、30〜40+%ほどの連邦税金を払わなくてはなりません。アメリカ国民の場合でも24〜37%+ほどの連邦税になります。
宝くじに当選した場合、IRS(Internal Revenue Service)により自動的に課税されます。連邦税に加え、州税も支払う必要があるため、税金の支払う割合はどうしても大きくなってしまうのです。ちなみに州にもよりますが、州税は0〜8%以上がほとんどです。
アメリカでは、コンビニ、酒店、スーパー、薬局、ガソリンスタンド、ネット、駅の売店など、さまざまな場所で宝くじの購入ができます。
ヨーロッパの宝くじ事情
ヨーロッパでは、フランスが初めて現代のような宝くじを始めた国の一つで、それは1539年にまでさかのぼります。始めた理由はアメリカも同様なのですが、政府に資金を調達するためが目的だったようです。
ヨーロッパの宝くじの特徴は、結構良い額の賞金が、高確率で当たるということです。それに加えて、ヨーロッパではとても安い値段で宝くじのチケットが手に入ります。
宝くじの種類はアメリカ同様2種類あり、国営宝くじ(Austria Lotto、Irish Lotto、UK Lotto など)と、ヨーロッパのいくつかの国で利用できるもの(EuroMillions、EuroJackpot など)があります。
なかでも EuroMillions は、9つの国(イギリス、スペイン、フランス、スイス、ポルトガル、ルクセンブルク、アイルランド、ベルギー、オーストリア)で利用可能で、1番賞金額の高い、もっとも人気な宝くじになります。
EuroMillions で出た最大のジャックポットは230,000,000ユーロで、現在の為替相場(1ユーロ=139.87円)での日本円で、32,171,135,000円に値します(9月1日現在)。この通り、アメリカよりも賞金額は少ないです。
ヨーロッパでは国によって課税額が変わる
ヨーロッパでは、国ごとに税金に出す%が違います。
例えばギリシャは、1ユーロ当選しようが10,000,000ユーロ当選しようが、金額に関係なく10%の税金を払う義務があります。
他の国では、税金を払わなくてはならない最低当選額が決められており、だいたい500〜3,500ユーロになります。ポーランドでは10%税金、イタリアでは6%、ポルトガルでは20%、ルーマニアでは25%と、やはり国によって変わってきます。
一方でイギリスはいくら当選しても、税金を支払う必要はありません。ちなみにオーストラリアやニュージーランドでも、宝くじに当選した際に税金を払う義務はないようです。
カナダの宝くじ事情
カナダにも、国全体で利用可能な宝くじと地域で販売されている宝くじの2種類があります。主に2つの大きなナショナルロトリーが存在し、それが LOTTO MAX と LOTTO 6/49 です。
LOTTO 6/49 は、初めてカナダで自分自身で数字を選ぶことが許された宝くじで、LOTTO 6/49 が存在する前は、すべてすでに数字が書いてあるチケットを購入する形がとられていたようです。賞金額が多いのは LOTTO MAX で、今やカナダでもっとも当選額が高く、人気なナショナルロトリーになりました。
LOTTO 6/49 での週の当選額は1,000万ドル以上というのがトレンドですが、LOTTO MAX では3,000万ドル以上もの当選額が週ごとに出ます。
今まで最大で6,000万ドル以上の当たりが出たこともあり、これはアメリカの人口に比べて人が少ないカナダでは、アメリカの Powerball に劣ることのないジャックポットと言えるでしょう。
また、アメリカやヨーロッパの国と同じように、カナダにも地域ごとに販売されている小規模な宝くじも存在します。ケベックやオンタリオ、ブリティッシュコロンビア、西部や大西洋岸地方など、さまざまな地方で、その地域のみで宝くじが販売されています。このような宝くじは、国全体のものに比べると、やはり当選額は低くなります。
ちなみに、カナダでは宝くじを買うことのできる年齢は18歳です。
カナダにはニアピン賞がある
カナダの宝くじには、Second-Tier Prizes というものが存在します。ようはニアピン賞と言ったところです。
LOTTO 6/49 では、6つの数字を選んでプレイするのですが、すべての数字が当たれば宝くじに当選、5つの数字とボーナスナンバーが当たれば賞金総額の6%を手に入れることができます。
そして5つの数字のみが当たれば賞金総額の5%、4つの数字が当たれば0.5%など、当たった数字が多ければもらえる額も多くなります。
カナダの宝くじも、日本やイギリスと同じ「非課税」で、いくら当選しようが税金を払う必要はありません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、日本、アメリカ、ヨーロッパ、そしてカナダの宝くじについて少し触れてみました。
ゲームの仕方は基本的にどの国も同じようなものですが、種類が日本よりも豊富です。また、どの国でも、スクラッチタイプの宝くじよりも、数字を選ぶタイプの宝くじの方がずば抜けて当選額が高いです。
そして宝くじに当選した場合、税金を払わなくてはいけない国もあれば、払わなくて良い国もあるんですね。
当選額は国によって大幅に違うことがわかったと思いますが、どの国も、宝くじで勝ち取ることができる金額はとても大きいです。
人生何があるかわかりません。この際に、宝くじを買ってみるのもいいかもしれませんね!