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肉なしのハンバーガー誕生? バーガーキングが提供する植物由来の「インポッシブル・ワッパー」とは【デイリーニュースで振り返る2019 vol.4】

肉なしのハンバーガー誕生? バーガーキングが提供する植物由来の「インポッシブル・ワッパー」とは【デイリーニュースで振り返る2019 vol.4】

こんにちは、エリックです。

DMM英会話の大人気教材である『デイリーニュース』から毎回気になるニュースをピックし、文化や歴史、イマの社会情勢などにも触れながら紹介する『デイリーニュースで振り返る』。

今回の記事は「あなたは新しい『インポッシブル・ワッパー』を食べますか」です。大手ファーストフードチェーンのバーガーキング(Burger King)が、新しく肉なしのハンバーガーをメニューに追加し、話題となっています。

今回は、そんな「インポッシブル・ワッパー」がどのようなバーガーなのか、従来のワッパーとの違いや、実際に食べた人の反応などをまとめてみました!

TOP PHOTO: CHALERMPHON SRISANG / Shutterstock.com

 

あなたは新しい『インポッシブル・ワッパー』を食べますか

PHOTO: NTL Photography / Shutterstock.com

今回の記事はこちらです。

Would You Try the New 'Impossible Whopper'?
あなたは新しい『インポッシブル・ワッパー』を食べますか
April 18, 2019

【記事本文】
Burger King and Impossible Foods have announced that the new "Impossible Whopper," a meat-free burger, will be available at 59 Burger King restaurants in and around St. Louis, Missouri. Chistopher Finazzo, Burger King's North America president, said the company did a taste test of the new burger and almost nobody could tell the difference.

バーガーキングとインポッシブル・フーズは、肉なしのハンバーガーである新しい「インポッシブル・ワッパー」を、ミズーリ州セントルイスとその周辺にあるバーガーキング59店舗で購入できると発表した。北米バーガーキングの社長クリストファー・フィナッツォは、同社では新ハンバーガーの試食を行った結果、ほとんどだれも違いが分からなかったと述べた。

全文はこちらからご確認いただけます。
 

インポッシブル・ワッパーとは

ワッパー100%。ビーフなし。セントルイス周辺のバーガーキングでインポッシブル・ワッパーをぜひどうそ。
ーImpossible Foods(食品テクノロジー企業)

バーガーキング(Burger King)の看板商品「ワッパー」を一度は食べたことがある人も多いのではないでしょうか。

新しい肉なしのバーガー「インポッシブル・ワッパー」は、植物性の代用肉を作るインポッシブル・フーズ(Impossible Foods)と大手ファストフードチェーンのバーガーキングが手を組んで生まれました。通常のワッパーより1ドル高い値段設定となっています。

インポッシブル・フーズの科学者は2011年より開発を進め、インポッシブル・バーガーの完成までに5年以上を要したと言います。その代用肉は本物に限りなく近い味で、バーガーキング本社の社員もその違いがわからないほどだそうです。
 

牛肉消費が環境に与える影響

牛肉の生産過程で、地球環境に影響を与える温暖化ガスが排出されます。これは気候変動の大きな要因の一つなのです。

インポッシブル・フーズの創設者であるブラウン氏は、牛肉消費の健康的、倫理的、そして環境的な問題を解決するため、牛肉の消費量を減らすことを目的としています。

人々の食生活を変えるためには、消費者の牛肉を食べたいという欲望を満たす必要があると考え、まるで牛肉のような代用肉の開発に取り掛かりました。また、同社の代用肉の生産過程で出る温暖化ガスの量は、通常の牛肉よりも圧倒的に少ないのだと言います。

バーガーキングは以前からベジタリアン向けのバーガーを提供していましたが、「肉の味の再現」を目的とした肉なしバーガーはありませんでした。今回発表されたインポッシブル・ワッパーは、インポッシブル・フーズとのコラボにより、普通のビーフで作られたワッパーの味を再現しているところが特別なのです。

今回の新商品は、ベジタリアンやヴィーガンの消費者向けというよりは、肉は好きだけど環境意識が高く、肉の消費量を減らしたい顧客向けだと考えられます。そのため厳格なヴィーガンは食べられないマヨネーズも使われているそう。
 

世間の反応

インポッシブル・ワッパーは、まずミズーリ州セントルイス界隈の店舗で売り出し、その後全米展開を考えるとのことでしたが、ここ数週間でお客さんからどのような反応があったのでしょうか。実際に見ていきましょう!

革命がテレビで放送される!バーガーキングが肉なしのインポッシブルバーガー版のワッパーをセントルイスで試験的に発売する。肉なしと知らずに食べた人々の反応を見てください。未来はヴィーガンです。
ーAri Solomon(動物愛護運動家)

バーガーキングによれば、お客さんも従業員も違いがわからないそう。インポッシブル・ワッパーは今はまだ通常のものより1ドル高いけど、後々値段が下がれば、動物を食べ続ける意味がないよね?
ーJacy Reese(社会科学者)

肉は倫理的にも環境的にも問題がある。ビーフなしの「インポッシブル・ワッパー」をご覧あれ。私はインポッシブルの肉なしバーガーを食べたことがあるけど、かなり美味しい、肉ありのものよりもね。
ーSteven Pinker(認知科学者)

僕はファストフードはあんまりだけど、このインポッシブル・ワッパーを支持するためにバーガーキングに行きたいと思うよ。
ーScott Menor(起業家)

素晴らしいニュース!バーガーキング、インポッシブル・ワッパーを全ての店舗で提供してください!
ーMercy For Animals(動物愛護団体)

 

売れ行きは好調!全米展開決定

肝心の売れ行きは好調だっだそう。そして今後の全米展開が決定しました!

バーガーキング、看板商品のベジタリアン版であるインポッシブル・ワッパーを全米展開する予定
ーCNN(米ニュースチャンネル)

バーガーキングが肉なしの「インポッシブル・ワッパー」を2019年末までに全国展開すると決定。このバーガーは見た目だけでなく、味も通常のワッパーと同じ。(実際にインポッシブル・バーガーを食べたことがあるけど、普通のバーガーの味がすることを保証する!)
ーDr. Mehmet Oz(心臓外科医)

 

植物性代用肉の今後

インポッシブル・ワッパーの全国展開とビヨンド・ミート(*1)の株式公開もあり、今週は植物由来タンパク質にとって大事な一週間になりました!肉を食べないことが今まで以上に簡単になっています。
ーThe Humane League(動物愛護団体)

*1…植物由来の人工肉を開発、製造する食品テクノロジー企業。

これは植物由来の人工肉業界にとって画期的なこと。植物由来の人工肉が主流になってきていることは明らかです。
ーGood Food Institute(植物由来の代替製品推進NPO)

 

まとめ

いかがでしたか?

牛肉消費が環境に与える影響や、植物由来の代替製品への関心は高まってきています。

ベジタリアンやヴィーガン向けの商品を提供するお店もよく見かけるようになりましたが、やはり肉を好んで食べる人からしたら少し物足りないかもしれません。

今回のインポッシブル・ワッパーのように、完全にビーフの味を再現した商品がより簡単に手に入るようになれば、挑戦してみたいと思う方も多いのではないでしょうか。

インポッシブル・ワッパーが日本に来る日が待ち遠しいですね。アメリカに旅行することがあれば、探してみてぜひ食べてみるのも良いかもしれません!

ニュースを読むだけでなくその文化的な背景を知ること、より深く理解することで、英語学習もより楽しくなるのではないでしょうか。今後もデイリーニュースで楽しく英語を勉強していきましょう!

英語学習のためのニュース教材、毎日更新中!

This blog features a Daily News article written by H.J. Meech.