Erik
(更新)
こんにちは、エリックです。
DMM英会話の大人気教材である『デイリーニュース』から毎回気になるニュースをピックし、文化や歴史、イマの社会情勢などにも触れながら紹介する『デイリーニュースで振り返る』。
今回のニュースは『ニューヨーク、歩きスマホが違法に?』です。
ここ数年、社会問題として注目されている「歩きスマホ」。画面に夢中になってしまうあまり周りが見えなくなってしまい、様々な事故の原因になってしまうケースが増えています。
今回は、道路を横断中の死亡事故が後を絶たないニューヨークで歩きスマホが違法になるかもしれない、というニュースです。
その背景や理由を詳しく見ていき、歩きスマホについて今一度考えてみましょう。
今回の記事はこちら。
New York Might Make Texting While Walking Illegal
ニューヨーク、歩きスマホが違法に?
June 7, 2019
全文はこちらからご確認いただけます。
法律が可決されれば、違反者は最大250ドルの罰金が課せられます。
モバイル端末に関連する「ながら歩き」は非常に危険だとされています。今回の法案は、歩きスマホ関連の事故を未然に防ぐことが狙いです。
違反の対象となるのは、横断中のメッセージの送信、メールの確認、インターネットの使用など。ただし、緊急事態の場合は免除されるそうです。
上院運輸委員会の委員長ティム・ケネディ氏は、現段階ではこの法律を支持しないとしています。ニューヨークでの歩行者の安全のために活動してきたけれど、道路を横断中に電子機器の使用を禁止するのは行き過ぎではないかと懸念しているそうです。
2018年、アメリカでは6200人以上の歩行者が交通事故で亡くなっています。ニューヨークでは110人以上と、前年を上回る数値となってしまいました。
ニューヨーク市では、2014年から交通事故撲滅を目指す「ビジョン・ゼロ(Vision Zero)」を掲げ、2024年までに交通事故による死亡者数を完全に無くすことを目標にしています。
2018年、歩行者の死亡数は前年より増加してしまったものの、NYでの交通事故による年間死亡者数は記録的に低い数値となっており、2017年から10%以上減少したと言います。
ですが、それでもNYでは年間約200人以上が交通事故で亡くなっているのが現状です。
日本でも社会問題として度々話題に上がる「歩きスマホ」。現代では世界中で問題視されています。
ここでは、今回のニューヨークの例以外に、各国の歩きスマホ対策を見ていきましょう。
アメリカの主要都市で、初めて歩きスマホが禁止されたのはハワイ州ホノルル。
2017年に、Distracted Walking Law(注意散漫歩行条例)が可決され、道路を横断中にスマホを見ていると罰金が課せられるようになりました。金額は回数に応じて15ドルから99ドルです。
またカリフォルニア州のモントクレアでも、2018年に道路横断中のスマホ使用が禁止され、回数に応じて罰金の可能性もあります。スマホだけでなくイヤホンをした状態での横断も禁止されているそうです。
ドイツ、アウクスブルクでは利用者の多い道路の地面に「埋め込み式の信号」を設置していますが、コストがかかることもあり、苦情があったようです。
中国でも歩きスマホは問題となっていて、うつむいたまま長時間スマホをいじり続けている人のことを皮肉を込めて「低頭族」と呼ぶようになっているそうです。
そんな中国では、数カ所で「歩きスマホ専用レーン」が設置され話題を呼びました。歩道が色分けされ、一般の歩道とは別に「低頭族専用道路」と書かれています。
韓国でも同じく、様々な注意喚起がされています。「スマホ」と「ゾンビ」をあわせて「スモンビ」という言葉まであるようです。
最後に、今回のニュースに対するネットユーザーの反応をまとめてみました。肯定的な意見、否定的な意見どちらも紹介していきます。
Hell yes. I saw a guy almost get hit by a car doing this
— Melesia Tillman (@mtillman366) May 22, 2019
賛成。歩きスマホをしている男が車に轢かれそうになっているところを見たわ。
Absolutely! People need to start being responsible for their behavior! It is pitiful that we have to have such ridiculous laws. I’m sick of people walking out in front of me in parking lots and streets.
— Pamela Castor (@PamelaCastor1) May 21, 2019
絶対賛成。人々は自分の行動にもっと責任を持たなければならない。このようなふざけた法律を作る必要があることが恥ずかしい。駐車場や道路で急に現れる歩行者にはうんざりだ。
New York definitely need this law ... as so many commuters walk and everywhere we see people texting while walking on sidewalks. Why only New York , I think 🤔 we need this law everywhere to keep our streets safe
— RuchiAngrish (@RuchiAngrish) May 22, 2019
ニューヨークにはこの法律は絶対必要。多くの人が徒歩で通勤するし、どこへ行っても歩きスマホをしている人を見かける。ニューヨークだけでなく、道をより安全にするためにはすべての場所に必要だと思う。
Yes but people still would do it
— Michelle (@Michell06381910) May 21, 2019
賛成だけど、それでもやる人はやると思う。
New York has some of the worst laws on the books! Why not just add another stupid law! I would much rather see the cops running down a bunch of texters than drug dealers and thieves! Sure it makes a lot of sense in New York’s world!
— DR (@drpepper53) May 21, 2019
ニューヨークは最低な法律がたくさんだ。また増やすつもりなのか。警察には薬物売人や強盗よりも歩きスマホしてる人を追いかけて欲しいのか。ニューヨークならではね。
No, it should not be illegal. It's sad but it's like you desiring to commit suicide. It's a choice. Driving and texting illegal because you could kill or hurt someone else.
— Celestine Williams (@Celesti63423892) May 22, 2019
(歩きスマホは)違法にするべきではない。残念だけど、自殺したいと思っている人と同じ。それは個人の自由。(でも、車を)運転しながらスマホいじるのは他の人を傷つけたり殺してしまう可能性があるから違法で良い。
And this is going to be enforced how, exactly? I agree that it’s a nuisance and dangerous, but come on, NYPD has better things to do than policing people’s texting habits.
— I, Muller (@I_C_Muller) May 21, 2019
これは具体的にどうやって実行するの?迷惑で危険だというのは同意するけど、ニューヨーク市警察は歩行者のスマホ習慣を取り締まることよりもっとやるべきことがあるよ。
社会問題になっている歩きスマホ。みなさんはどのような対策が効果的だと思いますか?
日本でももちろん歩きスマホは危険ですが、海外では罰金を課せられる可能性まであるということを覚えておきましょう。
ニュースを読むだけでなくその文化的な背景を知ること、より深く理解することで、英語学習もより楽しくなるのではないでしょうか。今後もデイリーニュースで楽しく英語を勉強していきましょう!
This blog features a Daily News article written by Guy Williams.