【世界のタバコ事情】日本は禁煙後進国? 公共施設の屋内完全禁煙へ【デイリーニュースで振り返る2019 vol.7】

公共施設の屋内完全禁煙へ

こんにちは、エリックです。

DMM英会話の大人気教材である『デイリーニュース』から毎回気になるニュースをピックし、文化や歴史、イマの社会情勢などにも触れながら紹介する『デイリーニュースで振り返る』。

今回のニュースは、『日本、公共施設の屋内が完全禁煙へ』です。

西洋諸国を筆頭に、多くの地域で公共施設での禁煙化が進む中、日本はこれまで「禁煙後進国」とも言われてきました。しかし先日初めて、一部の公共施設の屋内での喫煙が禁止されたことが話題になっています。

本記事では他国のタバコ事情にも触れながら、今回のニュースに対する世界の反応をまとめてみました。
 

日本、公共施設の屋内が完全禁煙へ

日本、公共施設の屋内が完全禁煙へ

今回のニュースはこちら。

Japan Ends Smoking in Public Buildings
日本、公共施設の屋内が完全禁煙へ
July 22, 2019

【記事本文】
Smokers in Japan are not allowed to smoke inside some public spaces after new changes to the Health Promotion Law. The law changed on July 1, 2019, to reduce secondhand smoke in public places such as government buildings, schools and hospitals.

日本では改正健康増進法により、喫煙者は公共施設でタバコを吸うことが禁止された。2019年7月1日に施行され、自治体の庁舎や学校、病院などの公共施設での受動喫煙対策が目的だ。

全文はこちらからご確認いただけます。
 

改正健康増進法

改正健康増進法により、公共施設屋内での喫煙が禁止されます。「公共施設」には自治体の庁舎、学校、病院、薬局などが含まれるそうです。

屋外に喫煙所を設けることは許されますが、公共施設から離れた場所で、なおかつ明確な表示が必要となります。

また、2020年4月からは上記に加えて特定のレストラン、バー、オフィス、ホテルのロビー等も対象となる予定です。
 

東京2020に向けて

2020年の東京五輪に向けて様々な準備が進められています。

そのうちの一つが禁煙化の強化です。東京2020の会場では電子タバコを含む全ての喫煙が禁止されます。

前回大会のリオデジャネイロ五輪、2012年のロンドン五輪よりも厳しい規制だと当局は述べています。
 

世界の喫煙事情

世界の喫煙事情

WHO(世界保健機関)によれば、地球の人口のうち11億人が喫煙者であると言います。また、このまま続けば2025年までには16億人になるとされています。

年間600万人以上がタバコが原因で死亡しており、この数字はHIV、結核、そしてマラリアによる死亡数の合計よりも多いよう。

ここからは各国のタバコ事情や、喫煙に対する姿勢をまとめてみました。それを踏まえた上で、続いて今回のニュースに対する世界の反応を見ていきましょう。
 

日本

日本の喫煙者率は約18%。2018年の統計では男性が約28%、女性は約9%でした。

WHOによれば日本の受動喫煙防止対策は世界でも「最低水準」とされています。世界50ヶ国以上が屋内公共施設での喫煙を禁止する規制がある中、日本ではこれまでそのような法律はありませんでした。
 

イギリス

10年以上前の2006年、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドで公共施設での喫煙が禁止されました。2007年にイングランドも続き、イギリス全体の公共の場での禁煙化が完了しました。

現在の喫煙者率は約15%。イングランドは2030年までには喫煙者率が5%以下の「スモーク・フリー(煙ゼロ)社会」を目指しています。
 

インドネシア

男性の60%以上が喫煙者というインドネシア。女性は約5%ですが、合わせると全人口の約3割がタバコを吸っていることになります。

ジャカルタでは公共施設での屋内喫煙は禁止されていますが、中心部から離れるにつれてその強制力は弱まっていくそう。
 

スウェーデン

スウェーデンでは、2005年からバーやレストランでの喫煙が禁止されています。今もその動きは続き、公園や鉄道の駅、レストランやバーの外も禁煙となりました。また、この規制は電子タバコも含みます。

2025年までに「スモーク・フリー(煙ゼロ)」になることを目標としています。
 

ロシア

ロシアは2013年に公共施設での喫煙を禁止しましたが、今でも喫煙者率は男性約60%、女性約20%と非常に高いです。
 

オーストラリア

オーストラリアではタバコが一箱2000円近くします。2018年には、世界で一番タバコの値段が高い国としてランクインしました。

タバコのパッケージデザインについて定められた簡易包装(プレーン・パッケージ)に統一する法律、プレーン・パッケージ法を世界で初めて導入した国としても知られています。同法律の規制によるグロテスクな写真のパッケージや、衝撃的な警告CMなどで禁煙意識を高めようとする動きが活発です。

ホテルやレストランをはじめ、外でも公共の場などでは喫煙が禁止されている場所がとても多いです。
 

ニュージーランド

オーストラリアに次ぐタバコの値段が高い国第2位は隣国ニュージーランドで、約1800円とやはり高額。国が2025年までに喫煙者率を5%以下まで下げるという目標を掲げています。現在は15%ほどで、中でも原住民のマオリの人々の喫煙率が高め。

また、南島のある町を禁煙化すると発表し、注目を集めています。町の全ての場所で喫煙が禁止されるわけではありませんが、メインストリート等が禁煙になるそうです。現在は法律ではなく、試験的な取り組みの段階のよう。
 

タイ

タイでもタバコのパッケージのデザインが規制されているため、なかなかグロテスクな警告画像が全面に貼られています。アジアでプレーン・パッケージ法を取り入れたのはタイが初めて。
 

中国

中国はタバコの生産量、消費量ともに世界1位です。男性の約半数が喫煙者だと言われています。
 

アメリカ

アメリカでは禁煙化が進んでおり、喫煙者割合はかなり減少してきています。とはいえ、全人口の約15%が喫煙者です。

特に低所得者ほどタバコを吸う傾向があり、そのイメージも定着し始めています。
 

世間の反応

ここからは、日本の禁煙化の動きに対する世界中のネットユーザーの反応を見てみましょう。

これが2019年のニュースだなんて信じられない:日本が学校や病院を禁煙化

ありがとう、日本。人間の健康にとって良いことだ。

日本がやっと学校などの屋内公共施設での喫煙を禁じたと書いてある。20世紀の間に禁煙化されるべきだったよ!タバコ会社の陳情運動に影響されて、他の国が行ってきたことをできないのはとても不名誉なことだ。

日本の最高なところ:
・優しく、親切で、礼儀正しい人々
・数えきれないほどたくさんの美味しい食事処
・効率的な公共交通システム
・綺麗な公衆トイレ
・あれやこれや他にもたくさん

日本が変えるべきたった一つのこと:
・屋内公共施設を禁煙にするべき(レストランなど)

マジで、やっと始まるの?って感じ。

今日から、日本では学校、病院、役所等が禁煙化された。なぜこれまでそうでなかったのかは聞かないで。やっと法律が変わったことを喜ぼう。

西洋からの訪日観光客はよくレストランやホテルの屋内で喫煙が許されていることに対して不満を言う。新しい禁煙化の動きは、日本がこの件に関しては西洋諸国よりも遅れているという世間の認識も要因の一つなのかなと思う。

去年日本に旅行に行ったとき、屋内公共施設が禁煙化する前の辛かった世界を思い出した。

 

まとめ

みなさんは今回の禁煙化のニュースについてどう思いますか?

世界のタバコ事情にも目を向けてみると、他の国や地域が喫煙に対してどのような認識を持っているのか見ることができて興味深いですね。

ニュースを読むだけでなくその文化的な背景を知ること、より深く理解することで、英語学習もより楽しくなるのではないでしょうか。今後もデイリーニュースで楽しく英語を勉強していきましょう!

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This blog features a Daily News article written by Wendell T. Harrison.