SHIORI
(更新)
子供の頃にボードまたはカードゲームでたくさん遊んだ記憶がある人は多いと思います。
これらのゲームはただ楽しめるだけでなく、語学力や思考力などを身につけることができるので英語学習にもってこいなのです。
アメリカには、子供から大人まで楽しめるたくさんの種類のボード・カードゲームがあります。そこで今回は、英語学習に利用できるおすすめのゲームをいくつか紹介していきたいと思います。
Scrabble は、1文字のアルファベットが書かれたタイルを盤面に並べて単語を作っていくという、とてもシンプルなボードゲームです。
クロスワードパズルとよく似たゲームで、ただ単に英単語を作るのではなく、すでに盤面上にある単語を構成するアルファベットを使ってほかの単語を作り、きれいに並べる必要があります。
アルファベットの文字によって得点が異なり、その得点数を競います。単語を作って遊ぶというゲームのため、英語圏でも子供たちの英語学習も兼ねて遊ばれています。
英単語力を鍛えるにはおすすめのボードゲームです。
Taboo のカードには、1枚1枚にメインとなる単語が書かれていて、その下に似た単語(似たような意味、またはそれに近い単語)が書かれています。ゲームの目的は、メインの単語をほかのプレイヤーに説明して当ててもらうことです。
このとき、メインとなる単語の下に書かれている単語を言ってはいけません。それらの単語以外の言葉を使ってメインの単語を説明しなければならないのです。カードに書いてある単語(タブー単語)を1つでも言ってしまうと負けになります。
シンプルなルールですが、使ってはいけない単語がいくつもあるので結構難しいゲームだということが想像できると思います。
普段使わないような言葉を取り入れて説明しないといけないため、英語の単語力と表現力が磨かれるカードゲームになっています。
Apples to Apples は4人以上の大人数で楽しめるカードゲームです。
赤いリンゴのカードと緑のリンゴのカードの2種類のカードが使われます。赤と緑のカードにはそれぞれ英語の名詞、動名詞、形容詞などの単語、そしてその単語の定義が書かれています。
まず1人の「Judge(審判)」を決めます。その審判がほかのプレイヤーに7枚の赤いリンゴのカードを表が見えないように配り、1枚の緑のリンゴのカードを表を見せるようにおきます。
審判以外のプレイヤーは1枚の緑のカードを見て、自分の手元にあるカードの中から1番適切にその緑のカードを説明できていると思われるカードを選び、誰にも見えないように中心に置きます。
Judge が中心に置かれたすべての赤いカードを読み上げ、緑のカードをいちばん良く説明できているカードを選び、そのカードを置いた人にポイントが与えられます。これを繰り返し、ポイントの多さで競い合います。
カードには単語とその意味が書かれているので、辞書を使う必要はありません。楽しく遊べるだけでなく、英単語力と表現力が鍛えられるでしょう。
Scattergories は創造的思考力を鍛えることができるボードゲームです。
遊び方は、「色」や「冷たいもの」など与えられたカテゴリーから、それに当てはまるものを考えて、できるだけ多く答えるという単純な内容です。
このゲームを難しさは、単語の頭文字が決められているというところ。頭文字となるアルファベットは、サイコロを振って決めます。
1つの単語を答えるごとにポイントが与えられ、ほかの人と被っていない単語はポイントが多くなります。このポイント数で競い合います。
制限時間内にできるだけ多くの英単語を答えることが求められるだけでなく、ほかの人と被らないような単語を考えないといけないため、単純に頭の運動にもなります。英単語力を鍛えるのにもってこいです!
Once upon a time ... は、おとぎ話などによく出てくる、「昔々」という意味のフレーズです。それが名前になっているということは、どんなゲームかだいたい想像できるのではないでしょうか?
このゲームは、「ストーリー要素」が書かれた手持ちのカードを使い、自分でストーリーを作っていくというものです。ほかのプレイヤーがストーリーを作っているときに自分のカードを出して話を付け足したり、話の方向性を変えたりすることもできます。
そうして次々とカードを出しながら話を作っていき、エンディングに持っていくことが求められます。とてもクリエイティブで、勝ち負けのないゲームなので、少し違った面白さがありますよ!
英語でストーリーを作るため、文法力と英単語力が必要になります。さらに、話しながらストーリー展開していくので、スピーキング力にも磨きがかかることでしょう。
Dabble は、Scrabble にとてもよく似たゲームですが、もっと自由に英単語を作ることができます。
与えられたタイルを使い、できるだけ多くの単語を作る必要があるので、やはりこのゲームも英単語力を鍛えることができます。
Funglish は、英単語力とスピーキング力が鍛えられるボードゲームです。
周りの人に当てて欲しい英単語を、その単語を使わずに説明をするというのがこのゲームの主旨で、It’s definitely ...「確実に〜である」や It’s definitely not ...「確実に〜ではない」という表現を使って話しながらプレイします。
たとえば、当てて欲しい単語が「cat(猫)」の場合、It’s definitely furry.「確実にふわふわである」や It’s definitely not scaly.「確実にうろこ状ではない」、It might be fat.「太っているかもしれない」などと表限することができます。
英語で何かを説明するのは意外と難しいので、たくさん遊ぶことで説明する力も身につけることができるでしょう。
Cards Against Humanity は、黒いカードに書かれた文の空欄に、白いカードの文を埋めていく、または黒いカードに書かれた質問に、白いカードの文で答えるというカードゲームです。
文の相性によってはヘンテコな文章ができあがるので、とても盛り上がります。
シンプルなゲームですが、英文を読み上げ、面白い答えになるカードを選ぶことから、リーディング力、スピーキング力、そして文法力を鍛えることができるゲームです。
Guess in 10 は動物を当てる推測ゲームで、できるだけ少ないヒントでどの動物かを当てます。
推測している間に10の質問をすることができ、10問以内で答えられない場合はポイントがもらえません。
質問をしながら与えられたヒントを頼りに動物を当てるゲームなので、リスニング力とスピーキング力を鍛えることができるでしょう。
このカードゲームは、学校の授業の一環として使われることも多く、英語の文法、リスニング、スピーキング、そしてリーディングすべてを伸ばすことができます。
ルールは至って簡単です。単語やフレーズの書かれたカードを並べて文を作り、ポイントを獲得します。このゲームの難しいところは、文を作るときに最初のカードと2番目のカードが韻を踏んでいないといけないところです。
カードを使って面白い文章を作るゲームなので、大人数でやっても少人数でやってもとても盛り上がります。
いかがだったでしょうか?
英語圏にはたくさんのボードまたはカードゲームがあります。これらをうまく活用すれば、遊んでいる間にいつのまにか英語学習もできてしまいます。
少し真面目な英語学習に飽きてしまったという人は、このようなゲームで楽しんでみると効率的に身につけることができますよ!