「日本人は働きすぎ」は本当? カナダと日本の働き方の違い

こんにちは、Hiroe H. です!

みなさんは海外の方が「日本人は長時間働くけど、あまり生産的でない」と言っているのを耳にしたことはありませんか?

そのほかにも、「日本人は真面目だ」とか「働きすぎだ」というのを聞いたことがある方は多いでしょう。

逆に日本人は「海外の人はあまり真面目に働かない」というイメージを持っているのではないでしょうか。これって実際のところどうなのでしょう。

今日はそんな皆さんの疑問に答えるため、カナダ人と日本人の働き方の違いを解説したいと思います。後半では実際に日本で働いたことがあるカナダ人の意見もご紹介します!
 

カナダ人と日本人の働き方の違い

カナダ人と日本人の働き方の違い

残業

日本に住む外国人の友人がいる方なら「なんで日本人はそんなに残業をするの?」と一度は聞かれたことがあるかもしれませんね。

カナダと日本人の働き方の違いでいちばん大きいのは、残業の長さではないでしょうか。もちろんこれは職種にもよりますし、カナダでも残業はあります。でも、日本では残業は当たり前という考えが定着しているのに対し、カナダでは定時になったら帰るのが当たり前です。

私自身、日本の会社で働いていたときは子供たちが小さかったので、なるべく定時で帰るようにしていました。その代わり、仕事を持ち帰って夜自宅でやったり、休日にも取引先からの電話に応対したりしていました。別に会社からのプレッシャーがあったわけではなく、期日前にちゃんと終えておきたい、〇〇の件かもしれないから電話に出ないと、という私の性格的な問題かもしれません…。

でも私のような日本人って結構多いのでは?

それに比べカナダ人の多くは、定時前から帰り支度を始め、まだ終業時間まで30分くらいあるのに電話をかけてもつながらないなんて当たり前!

ただ時給制の場合、もっと稼ぎたいからという理由で残業や休日出勤をする人は結構います。ちなみにカナダのほとんどの州では、基準労働時間の8時間を超えると1.5倍の残業代が支払われます。
 

有給休暇

カナダでは最低2週間の有給休暇が定められていますが、勤務年数や会社によっては5週間というところもあります。

2021年に行われたエクスペディア・グループの「Expedia’s Annual Vacation Deprivation Study」によると、2020年には63%のカナダ人が休暇不足と感じていたそうです。

私が日本で勤めていたある会社では有給休暇を使い切るよう奨励していましたが、自分の希望した時期には取れず「夫は仕事だし、子供たちは学校があるから、1人だけ休んでてもつまらない!」と感じたことがあります。

カナダ人の知人で毎年5週間の有給休暇をもらっている人がいます。「5週間も羨ましい」と言ったら、「私の権利だから」という返事が返ってきたのを覚えています。

カナダ人の多くは、夏とクリスマス時期に長期休暇を取るのが一般的ですが、日本人と違い、有給休暇を取ることにまったく罪悪感を感じていない人がほとんどです。
 

転職

日本では仕事を転々としている人は、何か問題があるのかな? と勘ぐってしまいますが、カナダで転職は当たり前です。

カナダでは転職すると、いろいろな経験を積んでいる、キャリアアップをしている、という良いイメージを持たれることの方が多いです。

私の周りでも、家業を継いでいる人や教師を除き、結構な割合で転職をしている友人が多いです。

日本は昔は同じ会社で定年まで勤め上げるのが当たり前でしたし、会社への忠誠心のようなものもありました。けれど、最近は少しずつ変わってきているのかなとは思います。
 

接客

カナダで暮らしていると、日本の接客がとても恋しくなります。

カナダでは「お客様は神様」なんていう考えはこれっぽっちもありません。相手がお客だろうが自分の上司であろうが友達感覚で接してきます。

先日ドラッグストアで割引商品を購入した際、レジの女性は値引きのシールが貼ってあるのを確認していたにもかかわらず、元値でレジを打っていました。「それセール品なんですが」と言ったら、「あ〜セール品のレジのやり方がわからないから」って…。普通、わからなかったら誰かに聞きますよね?

また別のお店では、バイトの若い子がレジ内にカウンターチェアーを持ち込んで座っていました。それは良いのですが、超ミニ丈のショーツを履いて股全開であぐらをかいて座っているので、目の行き場に困った覚えがあります。よくその格好で座っているので、店長やほかの店員が彼女に何も言わないのが不思議でした。

背後から急に音もなく現れて S’up(「よお」「調子どう」の意)と声を掛けてきた店員もいました。

このように、日本とカナダでは店員の接客態度やマナーが驚くほど違います。カナダでサービス業に就いている人たちにとっての「お客様」は、日本人にとっての「お客様」とは根本的に違うようです。

日本の接客マナーは、やはり日本独特のものなのでしょう。
 

カナダ人は日本人の働き方をどう見てる?

カナダ人は日本人の働き方をどう見てる?

ここまで日本人目線で日本人とカナダ人の働き方の違いを紹介してきましたが、カナダ人は日本人の働き方をどう思っているのでしょう。

日本とカナダで仕事をした経験のあるカナダ人に聞いてみました!

日本で働いていたとき、上司が帰るまで退社してはいけないのが暗黙の了解でした。韓国で働いたこともありますが、韓国も同じでした。中には終わった仕事をやり直して、上司が帰るまで忙しいふりをしている人もいました!
日本のサラリーマンは、カナダと比べてすぐにクビにされないので安定していて良いと思います。また年金制度がしっかりしています。カナダも昔はそうでしたが、今は教師だけが良い年金をもらっています。(Jさん)
私の会社(カナダ)で働く人たちのほとんどは4時半には帰宅します。私が日本で働いていたときに思ったのは、日本人が残業をするのはやる仕事があるからではなくて、残業しないといけないと感じているからだと思いました。仕事のあとも付き合いで飲みに行かないといけないことがありました。これはカナダやイギリスではとても珍しいです。
私は30代前半でセールスマーケティング・ディレクターになりましたが、日本では同じような役職についているのは50代の方が多く、年功序列を感じました。年齢のため私を軽視する日本人も多く、日本支所の所長は自分より若い上司の下で働くのは侮辱だという意見を変えなかったので、彼を解雇しないといけませんでした。
日本の子会社だけでなく大企業とも取引がありましたが、大企業になるほど形式を尊重していて、長い会議や堅苦しい挨拶をしたり、役職によって着席順が決まっていたりして驚きました。
某大手自動車メーカーの忘年会に参加したとき、部下が酔っ払って部長と殴り合いの喧嘩を始めました。それなのに、翌日には何もなかったかのように接しているのにはびっくりしました。
工場視察の際、事務所にいつもスリッパが並べられていて、しかもいつもピンク色だったのがおかしかったです。工場を視察するときも同じピンクのスリッパで、なぜスティールキャップの入った靴ではないのかが不思議でした。(Rさん)
日本のホテルで働いていました。同僚たちはいつも夜遅くまで残業をしていて、中には体調を壊す人もいるくらいでした。なぜ体調を壊すまで働くのかが理解できませんでした。また誰も長期休暇を取らず、2週間カナダに帰国した時はなんだか申し訳なく感じました。
日本の忘年会や新年会はとても良いと思いました。会社のときとは違う同僚や上司の一面を見ることができたし、お酒が入ることで腹を割って話したり、もっとその人のことを知ることができたりして良い機会でした。(Pさん)
働いていた大学の会議がとても長かったのを覚えています。また会議の最中、若い教授の意見を聞かれることはまったくありませんでした。若い教授の中にはとても良いアイデアを持っている人がいましたが、通常は小さなプロジェクトしか任されませんでした。大きな会議では50歳以上の教授の意見しか聞かれませんでした。
また、私の職場では長時間働いている人ほど勤勉だと評価されがちでした。同僚の中には1日14時間働いている人がいましたが、「14時間もかかる仕事はないのに何をやっているのだろう? 14時間かかるように仕事をゆっくりやっているのだろうか?」と思う人もいました。それに比べ、給与制のカナダ人は定時で上がれるようできるだけ早く仕事を終わらせようとします。(Nさん)
 

まとめ

今日はカナダと日本の働き方の違いを紹介しましたが、いかがでしたか?

今回は私の個人的な意見だけでなく、日本で異なる職種に就いていたカナダ人4人にも意見を伺ってみました。カナダ人が私たち日本人の働き方をどう観察していたのか、興味深い回答が得られたと思います。

やはり日本人は会社に拘束される時間が長すぎる、そして不必要な残業をしていると思われているようですね。そしてスリッパに関しては、心当たりのある会社が結構多いのではないでしょうか?

今回、回答してくださった4名のカナダ人の方々、貴重なご意見をいただきありがとうございました!