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意外な国もランクイン! 実は英語力が高い国を紹介

意外な国もランクイン! 実は英語力が高い国を紹介

「英語」を話す国というと、みなさんはどこの国を思い浮かべますか?
まずはアメリカ、イギリス、そしてニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダなどの国を想像するかと思います。

しかし実は、英語を公用語としていない多くの国でも、日常的に英語が使われているのです。

今回は、世界各国の英語力ランキングを元に、平均より英語力が高い国や「公用語が英語なの!?」と驚くような意外な国を取り上げました。

そして、なぜその国で英語が普及しているのかをはじめ、豆知識などもご紹介します。英語を公用語としない国の人々の豆知識を生かし、ぜひ英語学習の参考にしてみてくださいね!

英語力ランキング

まずは、2024年度のEF English Proficiency Index(各国の英語の習熟度)のランキングを見てみましょう。

Very high proficiency(かなり高い習熟度)と定められているのは以下の国々です。

1.Netherlands|オランダ
2.Norway|ノルウェー
3.Singapore|シンガポール
4.Sweden|スウェーデン
5.Croatia|クロアチア
6.Portugal|ポルトガル
7.Denmark|デンマーク
8.Greece | ギリシャ
9.Austria|オーストリア

やはりヨーロッパの国は英語力が高いですね。とくに教育水準の高さで知られる北欧諸国も多くランクインしています。

このなかで一際目立つのが、唯一アジアに位置するシンガポール。以下で説明しますが、シンガポールは公用語が4つあり、そのなかには英語が含まれているのです。 2021年のランキングでは5位でしたが、この3年の間に3位まで浮上

また、DMM英会話の講師の多くの出身地となるセルビアフィリピンは、それぞれ24位と22位にランクイン。これらの国の講師たちの英語力はなぜ高いのか、そんな疑問を解説している記事もあるのでぜひあわせて読んでみてくださいね!

参考:セルビア人講師とフィリピン人講師の英語力はなんでそんなに高いの?

そして最後に、日本はなんと92位にランクイン。2021年時点では78位だったので、かなりのランクダウンに筆者もショック...(涙)。世界的に英語レベルが上がってきていることの証拠だなと感じます。

意外と英語力が高い国

では、ランキングを参考に、「この国でも英語が普及しているの!?」と少し驚くような国々をピックアップしていきたいと思います。

Singapore|シンガポール

まずは、上記ランキングにてアジアで唯一登場したシンガポールについて。

ご存知の方もいるかもしれませんが、シンガポールはさまざまな言葉を話す国で、そのなかでも英語が広く話されています。

4つの公用語はマレー語、英語、タミル語、そして中国語です。

また、Singlish(シングリッシュ)と呼ばれる独特の英語表現も有名です。 これは、「シンガポール+イングリッシュ」を組み合わせた造語で、シンガポール人による訛りの強い英語のことを指します。

イギリスやアメリカなどでは通じないような英語フレーズが使われることも多く、なかには以下のような表現が存在します。

Can or not? (意味:できる?できない?)

I don’t know leh.(意味: 分からないな)
文末に leh という表現(「レ」と発音します)を入れるのがシンガポール風。話の内容に対して確信がない場合に付け加えて使われます。

Die die must try!(意味:絶対試した方がいい!)
「何が何でも、試して欲しい」。そんな強い信念を表すフレーズです。

シンガポールでは英語が広く話されているのがわかったところで、他にどのような国で英語が使われているのかを見ていきましょう!

Kenya|ケニア

東アフリカに位置するケニアでは、スワヒリ語の次に英語が多く話されています。イギリスの植民地であったことが高い英語力の理由です。

そんなケニアは、先ほどのランキングで19位となっています。また、ランキングではアフリカ大陸のなかで南アフリカに次ぐ2位という結果に!

66位であった2019年に比べると、年を重ねるごとに英語力が上達しているのがわかりますね。

Malaysia|マレーシア

続いてランキング26位のマレーシアは、シンガポールとフィリピンの次にアジアで英語が上手な国として認識されています。

なぜなら、マレーシアはイギリス連邦加盟国であり、多民族国家でもあるため、一般的に英語を話すことが多いのです。そのため英語は必修科目で、学校教育でも英語主体の教育が行われています。

シンガポールと似ていて、マレー語やタミル語、中国語を話す人も多いとのこと。

英語ができれば、マレーシア観光は問題なさそうですね!

Hong Kong|香港

続いて香港。香港の公用語は、英語と中国語です。

イギリスの植民地だったという歴史的背景もあり、英語を喋る人が多く、アジア圏では高いランクに。

香港のスラングもまた特徴的で、香港メディアでは Kongish(コンギッシュ)と呼ばれることもあるそう。

例えば、You’re the best! の代わりに、You’re the goodest! と言うなど、英語圏では言わないような表現の仕方があります。文法も、イギリス・アメリカ英語とは異なり、言葉が抜けていたり複数形を単数形で表現したり、特徴的です。

香港では、中国語がわからなくても、都会や観光地なら英語で問題なく会話ができるので安心です。

Ghana|ガーナ

ガーナはランキング41位と、少し低めですが、そんなガーナの公用語は実は英語なのです。

ガーナでは、すべての公的な目的では英語が使われていて、教育制度においても、4年生からすべての教科を英語で教えているとのこと。

また、多くのテレビコマーシャルやラジオは、ガーナのさまざまな言語で放送されていますが、娯楽番組やテレビのニュース、映画のほとんどは英語で放送されているようです。

日本では想像がつかないことですね。

Sierra Leone|シエラレオネ

ここからは、ランキングには入っていない国を2カ国紹介したいと思います。

まずは、西アフリカに位置するシエラレオネという国。

事実上、シエラレオネの公用語は英語だと言われています。しかし、もっとも広く話されているのはクリオ語。このクリオ語は、英語をベースにしたシエラレオネ人が話すクレオール言語*です。

そんなシエラレオネでは、学校、行政、そしてメディアなどで公用語として英語が使われているそうですよ。

*クレオール言語とは、2つ以上の異なる言語が混ざってできあがった新しい言語のことを指します。

Belize|ベリーズ

最後に紹介するのは、中央アメリカで唯一英語が公用語の国です!

みなさんはベリーズという国を知っていますか?

ベリーズは中央アメリカに位置していて、北はメキシコ、南と西はグアテマラ、東はカリブ海に面しています。

国の位置的には「スペイン語ではないの?」と思うかもしれませんが、ベリーズはイギリスの植民地であったことから英語が普及しているのです。

そんなベリーズは、1973年に地域名を「British Honduras(イギリス領ホンジュラス)」から「ベリーズ」に変更し、1981年9月21日には独立を成し遂げました。

公用語は英語ですが、基本的に現地の人はクレオール言語を話します。

英語は世界中で使われている!

一般的に知られている英語圏のほかにも、さまざまな国で英語が公用的に使用されていることがわかりましたね。

英語さえできれば、旅行や留学もなんだか安心して挑むことができます。

海外で日本語だけでコミュニケーションをとるのは難しいかもしれませんが、英語がわかれば多くの国で意思疎通が可能になります。

そう考えると、やはり英語を学ぶに越したことはないですね!ぜひレッスンで先生の国の英語事情について聞いてみてください。