Erik
(更新)
DMM英会話の大人気教材「デイリーニュース」の中から、前月に特に人気だったニュースをピックアップし、英語のポイント、文化や歴史、イマの社会情勢などを解説する人気企画「デイリーニュースで振り返る」。
今回は、日本でも大きな話題になった「『ZOZO』創業者・前澤氏の月旅行」についてです。
2023年に民間人初の月旅行へ挑戦する前澤氏が、世界中から8人の同乗者を募集。これに対し、世界各国のネットユーザーからはどのような反応があったのでしょうか?
記事後半の「USER'S VOICE」では、デイリーニュース教材の醍醐味である「Discussion-議論」パートで実際のレッスンでどのような意見が出たのか、どのような議論が交わされたのかもご紹介します。
ほかの英語学習者がどのようなディスカッションをしているのか、ぜひ参考にしてみてくださいね。
今回選んだ記事はこちら。
Japanese Billionaire Offers to Fly 8 People to the Moon
日本の億万長者、8人を月旅行に招待
▶︎デイリーニュース原文はこちら。
下記は実際の募集動画です。前澤氏は日本語で話していますが、全世界に向けて発信されているためナレーションは英語となっています(字幕あり)。
ロケットを開発する「SpaceX」のイーロン・マスク氏も登場し意気込みを語っていますので、興味がある方はぜひ見てみてください!
それでは詳しく見ていきましょう!
下記は、今回のニュースを要約したものです。内容把握や復習も兼ねて読んでみましょう。
「日本の億万長者である前澤友作氏が、無料の月旅行への同行者8名を募集している」
「前澤氏と同行者は、2023年にイーロン・マスク氏率いる『SpaceX』社の『Starship』に搭乗する。『Starship』は現在試験中で、宇宙への往復をまだ成功させていない」
「前澤氏が同行者に求める条件はたった2つ。宇宙へ行くことで何かしら社会の役に立つよう、それぞれのクリエイティブ活動の限界に挑めること。そして、ほかの同乗者のサポートができる人物であること」
「イーロン・マスク氏はこの『dearMoon』プロジェクトが、民間人初の月旅行になると述べた」
▶︎デイリーニュース全文はこちら。
・push the envelope
月旅行に同行する条件として、「クリエイティブ活動において push the envelope できる人」がありました。
envelope は「封筒」という使い方が一般的ですが、実は「安全運航範囲」「限界・限度」などの意味も持ちます。
なので、push the envelope と言うと「封筒を押す」ではなく、「限界に挑む」というニュアンスになります。
初めて見る場合は少しわかりづらい、英語らしい表現ですね。
・space
まず、今回の話題で絶対におさえておきたいのが「宇宙」を意味する space です。outer space と言うこともあります。
ロケット開発を手がける「SpaceX」の社名にも使われているように、月旅行には欠かせない英単語です。
ほかにも、universe や cosmos などの英語表現を聞いたことがある方もいるかもしれません。
space との違いや使い分けは下記記事も参考にしてみてください。
Get your FREE TICKET to the MOON!!
8 crew members wanted. Sign up today! 🚀🌍🌕 #dearMoon https://t.co/P0vEZ6k8Xg— Yusaku Maezawa (MZ) (@yousuckMZ) March 2, 2021
月旅行への無料切符! 8人の同乗者を募集。ぜひご応募ください! #dearMoon
上記は前澤氏の英語ツイッターアカウント(@yousuckMZ)に投稿された、同乗者募集の発表です。
今回の件は、民間人初の月旅行、それも人類史上もっとも地球から離れるミッションになる可能性もあることから、日本だけでなく世界中で大きな話題となっています。
アメリカの「CNN」やイギリスの「BBC」など、海外の大手メディアでもたびたび報道されています。
ここでは、今回の募集に対する世界の反応をまとめてみました。一般人ユーザーはもちろん、数多くの著名人のアカウントからもたくさんの声が寄せられました。
This is so cool. I have never wanted something more. Maybe a child one day, or something like that, but right now, there is NOTHING I WANT MORE! Don’t you guys want to see me report from the moon!? If anyone knows Mr. Maezawa, put in a good word??! 😭🙏🏽 https://t.co/o0EPAKFIP9
— Christina Pascucci (@ChristinaKTLA) March 5, 2021
「本当にすばらしい。こんなに何かを欲しいと思ったのは初めて。いつかは子供とか、そういうのはあるけど、いま現在は、これ以上に欲しいものは何もない! 私が月からリポートする姿を見てみたくない? 誰か、前澤さんと知り合いだったら、推薦しておいてくれない?」
—Christina Pascucci(ジャーナリスト)
I know there’s a lot of problems to solve, but can we take a moment to appreciate how blessed we are to be living in this moment, where you can work to create anything you dream whether it’s change or traveling to the 🌙 !!!#DearMoon @SpaceX
👗: #sandroparis @southcoastplaza— Christina Pascucci (@ChristinaKTLA) March 16, 2021
現代には解決しなければならないさまざまな課題・問題があるのは重々承知だけど、努力次第で世界を変えることも、月旅行に行くことも可能な時代に生きていることを、一瞬だけでも、感謝したい。
—Christina Pascucci(ジャーナリスト)
Not only am I a scientist ... but I'm a great cook too. Let's do this @yousuckMZ pic.twitter.com/7q71dX3iyH
— Antonio Paris (@AntonioParis) March 4, 2021
私は科学者であると同時に、腕のある料理人だ。前澤さん、行きましょう。
—Antonio Paris(天体物理学者)
So badass. Congrats @SpaceX & @yousuckMZ & @elonmusk ...The @dearmoonproject is a great mission that opens space up to 8 more people...with so many more to follow. The 🌍 is becoming much more interesting. 🚀 https://t.co/lHAB59zh9d
— Jared Isaacman (@rookisaacman) March 2, 2021
最高だ。「SpaceX」、前澤さん、イーロン、おめでとう。「dearMoon」プロジェクトは8人を宇宙に招待するすばらしいミッション。そして、今後も多くの人が続くだろう。地球はどんどん面白くなっていく。
—Jared Isaacman(「Inspiration4」指揮官、「Shift4 Payments」CEO)
I'm applying to join @YouSuckMZ and seven other crew members for the mission to the moon in 2023 .#dearMoon pic.twitter.com/O7xvqdb3Py
— Chris Packham (@ChrisGPackham) March 31, 2021
2023年の月旅行に応募することにした。前澤さんと、ほか7人の同乗者と一緒に月へ行く。
—Chris Packham(テレビ司会者、自然保護活動家)
Phase III of my dearMoon entry! I was asked to create a short vid speaking of my desire to be a part of this historical art event. It will take us farther than anyone has traveled from the earth. I hope I get a window seat! https://t.co/rgF2rnrUHo@yousuckMZ @dearmoonproject
— Kii Arens (@kiiarens) March 30, 2021
「dearMoon」プロジェクト応募の第3段階! 歴史的なアートイベントに参加する意気込みを語ったショートビデオを作るように言われた。人類史上、地球からもっとも離れた場所まで行くことができる。窓側の席だといいな!
—Kii Arens(ポップアート作家)
A friend asked me, "If you get picked for @yousuckMZ @yousuck2020 @elonmusk @spaceX @dearmoonproject, will you actually go?" I said, "Of course! I'm 61. I've lived a good life." 😊#dearMoonCrew #dearmoon @makelovenotporn https://t.co/qLGGqslJUt
— Cindy Gallop (@cindygallop) March 30, 2021
「『dearMoon』プロジェクトにもし選ばれたら、本当に行くの?」と友達に聞かれた。「もちろん! もう61歳。いい人生を過ごしたよ」と答えた。
—Cindy Gallop(広告コンサルタント)
ここからは、実際のオンライン英会話レッスンで、この記事に対してどのような意見が出たのか、どのような議論が交わされたのかを、講師へのヒアリングを元にいくつかピックアップしましたので、紹介していきます。
民間人初の月旅行である「dearMoon」プロジェクトについて、ユーザーのみなさんはどう感じているのでしょうか?
「なんでこのミッションは月に着陸しないんだろう?」【40代女性】
「もし選ばれたとしても訓練がとても大変そう!」【40代女性】
「合計12人も乗れるなんて、かなり大きなロケットなんだろうな」【20代男性】
「他の人類が誰も行ったことがないところを旅行する気分は最高だろうな」【50代女性】
「無料だなんて信じられない。彼はみんなのためにいくら負担するんだろう」【40代女性】
「事故の可能性を考えると、怖くて応募できないな」【20代男性】
「年齢制限について何も言っていないけど、私のおばあちゃんと甥っ子もこのミッションに参加できるかな?」【40代男性】
「3月14日が締め切りだったんだ!もう応募締め切りが過ぎてしまったのが残念!」【30代男性】
「ZOZO」創業者・前澤氏の月旅行に対して、世界中から多くの声が寄せられました。人類の歴史に残るような、世界規模のプロジェクトであることがよく伝わってきますね。
近い将来、民間人も気軽に宇宙旅行に行ける未来が来るかもしれないと考えると、わくわくします。
実際のDMM英会話ユーザーさんの意見も、さまざまな声がありとても面白かったです。
ニュースを読むだけでなくその文化的な背景を知ること、より深く理解することで、英語学習もより楽しくなるのではないでしょうか。今後もデイリーニュースで楽しく英語を勉強していきましょう!
This blog features a Daily News article written by Mike Kanert.