SHIORI
(更新)
みなさんは普段どのような食事をしていますか?
私たちは、野菜や果物、魚やお肉など、さまざまな食べ物を中心とした食生活を送っています。
「ベジタリアン」という言葉を耳にしたことがある人は多いかと思いますが、そのほかにもさまざまな種類の「食事の選択肢(dietary choice)」があることをご存知ですか?
今回は、いくつかの dietary choice の種類について紹介していきたいと思います。
まずは「食事の選択肢(dietary choice)」でよく耳にする「ベジタリアン」、「ヴィーガン」、「ペスカタリアン」の3つについて解説していきます。
王道の食事の選択肢「ベジタリアン」は、誰もが耳にしたことがあるでしょう。
ベジタリアンという響きからもわかるように、野菜を中心とした食生活です。
ベジタリアンの人の食事には、果物、豆、穀物、種子、ナッツ類なども含まれます。
「ヴィーガン(ビーガン)」は、ベジタリアンの究極バージョンと言ったらわかりやすいかと思います。
究極ですので、植物由来のものしか口にせず、動物由来の食品を一切取らないことが特徴的です。
もちろん、蜂蜜や牛乳、バターなども動物由来なので食べることができません。
魚介をたっぷり使ったイタリアのパスタで、「ペスカトーレ」という名前の料理がありますよね。
ペスカタリアンとは、魚介類を中心にタンパク質を摂取する食生活のことを言います。
肉類は食べませんが、卵や乳製品は食べることができます。
現代の「食事の選択肢(dietary choice)」は本当に多様です。ここでは、さらに細かな種類をいくつかご紹介します。
なお、「〜diet」という表現がたくさん出てきますが、英語では diet は「食生活」や「食習慣」を意味します。
必ずしも日本語のように減量を目的とした「ダイエット」を意味するわけではないので、注意しましょう。
「フレキシタリアン」は、「セミベジタリアン(semi-vegetarian)」としても知られています。
英語の flexible には「柔軟な」という意味があり、その名の通り、ベジタリアンに近い食事でありながらも柔軟性があり、少量の牛肉、豚肉、シーフードなども口にすることができます。
「地中海食(mediterranean diet)」は、50〜60年代の地中海料理をベースとした食生活です。
エキストラバージンオリーブオイルや、コールドプレスオリーブオイルなどの良質な脂質がたくさん使われるという特徴があります。
また、野菜や果物、シリアルやナッツ、魚、お肉、乳製品、そして赤ワインも含まれていることが多く、身体に嬉しい栄養たっぷりの食事です。
一方、卵や砂糖の含まれたものなどはあまり好まれません。
「低炭水化物ダイエット(low-carb diet)」は、炭水化物を控え、タンパク質と良質な脂肪を中心とした食生活です。
炭水化物を控えることにより、身体の脂肪がエネルギー源として使われます。
そのため、脂肪燃焼を目的として取り入れられることが多い食事法です。
最近では、「キートダイエット(keto diet)」という単語をよく耳にするようになりました。日本では「ケトダイエット」または「ケトジェニックダイエット」と呼ばれることが多いですね。
キートダイエットは、低炭水化物ダイエットの究極バージョンで、炭水化物をほとんど摂取しない食生活になります。
脂質とタンパク質を主な食事源としており、身体を「ケトーシス(ketosis)=脂肪燃焼モード」にすることを目的としています。そのため、体重減量に取り入れる人が多いです。
「アトキンス(Atkins)」は、基本的に4つのフェーズに分けられた食事のプランで、炭水化物の摂取量をほぼ0から徐々に増やしていく食事方法です。
もちろん摂取できる最大限の量は決められています。アトキンスという名前のドクターが作り出したこのダイエット方法は、体重減量に効果的です。
「パレオ(paleo)」とは、極力原始人に近い食事選択肢のことをいいます。
赤身の肉やナッツ、種やフルーツ、野菜など、原始人が食べるようなものを、できるだけスパイスや砂糖などを使わずに食べます。
原始人には、食べ物を育てたり加工する技術がなかったとされるので、もちろん乳製品や豆、穀物などは口にしません。
「フルータリアン(fruitarian)」は、名前からも想像できる通り、生のフルーツをたくさん食べる食生活です。
1日に食べる75%がフルーツと、ほとんどの摂取量がフルーツからなります。
しかし、果物にはたくさんの栄養が含まれていますが、それだけでは栄養が偏ってしまいます。
また、砂糖も含まれているため、体重が増加したり、虫歯や血糖値の上昇を呼び起こしてしまう可能性があるみたいです。そのため、この食事選択する人もいますが、それなりの副作用もあるよう。
「プリティキンダイエット(Pritikin diet)」は、少量の脂質と多くの食物繊維を意識した食事で、ほとんどの加工食品(脂肪が多く食物繊維の少ないもの)は食べられません。
満腹感に重点を置いており、減量のためにこの食事をとる場合は、運動も取り入れることが薦められています。
「アルカリ性ダイエット(alkaline diet)」は、酸性の食べ物を避けた食生活です。
つまりはアルカリ性のものを食べるという食事方法で、身体のpHレベルをバランスよく保つことを目的としています。
私たちの身体の中はアルカリ性です。そのため、身体のpHレベルが酸性に偏ってしまうと、炎症が起こったりと、身体に不調が出てきます。
アルカリ性のものを食べることによってpHレベルを中和させることができるのです。
「デュカンダイエット(Dukan diet)」は、高タンパク質と最小限の炭水化物を取り入れた食生活で、減量を目的としたダイエットに効果的です。
Pierre Dukanという人によって考えられたこの食事方法は、キートに分類することもでき、数あるキートダイエットの種類の中でも厳しめなものになります。
4つのフェーズに分けられ、ルールや制限がとても多いので、自分に厳しく、かついくつものルールを守れる人に向いています。
「血液型別ダイエット(blood type diet)」はその名の通り、血液型によって薦められる食べ物の種類が変わる食事方法です。
それぞれの血液型の特徴から、栄養吸収しやすいものや、そうでないものなどが存在するというふうに考えられており、たとえば、血液型別に以下のような食事選択が薦められています。
「ローフードダイエット(raw food diet)」は、その名の通り、生の食材、そして無添加のものを選択することを推奨する食事選択です。
この食生活では、添加物の入った加工食品や、消毒された食材を口にしてはいけません。そのため、主にプラントベースのオーガニック食材を選択します。
ローフードダイエットの目的は、腸内の炎症を抑えること、食事から取られる発癌作用のある物質をとらないこと、そしてエネルギーを高めることだそうです。
「ファスティング」という言葉を聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか?
「断続的断食(intermittent fasting)」は、ある一定の時間に食事をまったく取らないという食事選択で、腸を休ませることによって老廃物を排出させたり、腸内のストレスを発散させたりできるという効果があります。
しかし、食事をまったく取らないのはかえって危険なので、実行する際には、専門家やプロときちんとした計画を立てる必要があります。
いかがでしたか?
ベジタリアンやヴィーガンという言葉はよく耳にすると思いますが、「食事の選択肢(dietary choice)」はそのほかにもまだまだたくさんあります。
今回はほんの一部を紹介しましたが、細かく分類していくと、100以上もの選択肢があるみたいですよ!
みなさんも、これを機にさまざまな食生活を試して、自分の身体に合った食事選択肢を見つけてみてはいかがでしょうか?