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チーズ転がしや水遊び! 世界のイースターの祝い方6選

チーズ転がしや水遊び! 世界のイースターの祝い方6選

「イースター」と聞いて、みなさんはなにを思い浮かべますか?

カラフルな卵や、可愛らしいうさぎといったところでしょうか。某夢の国でもイースターは毎年のように季節的なイベントとして取り扱われていますよね。

今回はそんなイースターの由来と、各国での祝い方をご紹介したいと思います。
 

イースターとは

イースターとは

日本で認識されているキリスト教のイベントといったら、クリスマスと答える方が多いのではないでしょうか。しかし、キリスト教を信仰している諸外国では、クリスマスよりもイースターの方が大イベントと言われているそうですよ。

イースターとは、イエス・キリストが死から復活をした出来事を指します。「復活祭」という言葉を耳にしたことが一度はあると思いますが、これはまさにイースターのこと。

死から復活するということ自体が最大の奇跡なので、キリストの誕生日とされているクリスマスよりもイースターは重大なイベントなのです。

Happy Easter! 春の訪れをお祝いしよう!

10月 5, 2015
 

エッグやバニーについて

イースターといえば、カラフルな色が施されているイースターエッグや、イースターバニーと呼ばれている可愛らしいうさぎがたくさん見られますよね。

実はそれぞれに込められた意味があり、イースターエッグは、卵から孵化してひよこが生まれることから「復活の象徴」とされ、一度にたくさんの子供を産むと言われているうさぎは「繁栄の象徴」とされています。
 

聖週間とは

イースター当日のある週は「ホーリーウィーク(聖週間)」と呼ばれていて、それぞれ月曜日から日曜日まで特別な呼び方があります。

  • Palm Sunday(枝の主日)
  • Holy Monday(受難の月曜日)
  • Holy Tuesday(受難の火曜日)
  • Holy Wednesday(受難の水曜日)
  • Maundy Thursday(足洗い木曜日)
  • Good Friday(聖金曜日)
  • Holy Saturday(聖土曜日)
  • Easter Sunday(イースターサンデー)

また、イースターサンデーの翌日の Easter Monday(イースターマンデー)は国によっては祝日になります。
 

各国のイースターの祝い方

イースターの由来や聖週間について少しわかったところで、次は国ごとでのイースターの祝い方をご紹介します。

イースターといえば、エッグハントや卵に色を塗るイースターエッグ作りをイメージする方は少なくないと思います。

しかし、同じキリスト教の国でも特殊な祝い方をする国々もあるそうですよ。では早速見ていきましょう!
 

フランス

フランスでは、聖週間のうちイースターマンデーに街中で巨大なオムレツが振る舞われるとのことです。規模はとても大きく、15,000個もの卵を使うのだとか。

この習わしの起源として語られているのは、ナポレオンと彼の軍隊が南フランスを通過していたときの出来事だと言われています。

ナポレオンは、南フランスのオムレツをとても気に入り、町民たちにありったけの卵を集めさせて巨大なオムレツを作らたとのことです。

では、そんなフランスのイースターについて、英語で説明してみましょう!

In France, more than 15,000 eggs are used to make a giant omelet just to celebrate Easter.

「フランスでは毎年、イースターのお祝いのためだけに15,000個もの卵を使ってオムレツを作ります」

 

ポーランド

ポーランドでは、イースターマンデーになると人々がお互いに水を掛け合うŚmigus-Dyngus(シュミングス・ディングス)という行事があります。

別名はWet Monday

主に使われるのは水鉄砲、水風船、そしてバケツですが、ときには消防車も参加するそうですよ! ぜひ見てみたい光景ですね。

ちなみに水をかけられた未婚の女性は、1年以内に結婚ができるという言い伝えがあるとのこと。

ここで、ポーランドのイースターの様子を英語で説明してみましょう。

In Poland, an event called Śmigus-Dyngus takes place on Easter Monday, where people splash and pour water on each other.

「ポーランドでは、イースターマンデーになると互いに水を掛け合うシュミングス・ディングスと呼ばれるイベントがあります」

 

イタリア

イタリアのチーズ

イタリアでは、イースターの時期になると、家族や親戚で集まって長時間にわたる食事会を開催することが多いそうです。

しかし、少し特殊な祝い方をされるのはウンブリア州のパニカーレという小さな町。ここでは毎年、Ruzzolone(ルッツォローネ)と呼ばれるチーズ転がしのイベントが行われます。

大きな丸いチーズを、決められたコースのなかで転がして、先にゴールに着くのを競うイベントです。なお、このチーズ転がしは3,000年以上前から行われてきたそう。

On Easter Monday in Italy, there is an event called Ruzzolone where people compete to roll a big wheel of cheese down the street. Whoever wins gets to take home the cheese.

「イタリアの受難の月曜日には、Ruzzoloneというチーズ転がしのイベントがあります。ゴールして勝利した人は、その転がしたチーズを持ち帰れます」

 

スペイン

聖週間の木曜日の夜中に、スペインの中世都市ヴェルジュでは「死のダンス」が披露されるそうです。身をガイコツのコスチュームに包み、ダンスをするというイベント。

これは、イエス・キリストの受難場面を再現するためのダンスとのことですが、真夜中に始まり、3時間も続くそうです。

In Spain, people wear skeleton costumes and dance for 3 hours starting from midnight on Maundy Thursday.

「スペインでは、洗足の木曜日の日に人々はガイコツのコスチュームに身を包み、真夜中から3時間も踊ります」

 

フィリピン

東南アジアで唯一キリスト教信者数が90%を超えているフィリピン。

フィリピンのクトゥド村では、少し過激なイベントが行われます。聖週間の聖金曜日に、選ばれた信者数人が、実際に十字架に手足を釘打ちされ磔(はりつけ)にされるというイベントです。

国の大半を占めるカトリック信者は、これを黙認していますが、この流血を伴うイベントに対して「誤った信仰の仕方」とし、支持はしていないとのことです。

On Good Friday in the Philippines, some of the participants of an event are nailed to a cross, in imitation of Jesus Christ’s crucifixion.

「フィリピンの聖金曜日では、とあるイベントの参加者何人かが、イエス・キリストの磔(はりつけ)を模倣するために、十字架に釘付けにされます」

 

エルサレム

エルサレムのイースター

最後にご紹介するのは、キリスト教で重要な場所とされるエルサレム。イースターになると、エルサレムに世界中からクリスチャンが足を運びます。

この場所でイエス・キリストが十字架にかけられたとのことで、聖週間の聖金曜日には、キリストが十字架に釘打ちされたときと同じ道を歩きます。ちなみに、この道は Via Dolorosa(ヴィア・ドロローサ)と呼ばれ、ラテン語で「苦難の道」を意味するそう。

なかには、実際に十字架を持って歩く人々もいるようですよ。

In Jerusalem, people walk down the same street that Jesus Christ is said to have walked down when he was nailed to the cross on Good Friday.

「エルサレムでは、聖週間の聖金曜日に、人々は十字架に釘打ちされたイエス・キリスト歩いたと言われる道を歩きます」

 

イースターを楽しもう!

いかがでしたか?

もしも海外に行く機会があり、イースターと時期が被った場合は、それぞれの国の祝い方をぜひ楽しんでくださいね!