Yuki Toy
(更新)
こんにちは、ロサンゼルス在住のYuki Toyです。
市内のあちらこちらで週末に行われている、農家と消費者を直接販売で繋ぐファーマーズマーケット。健康志向の人々が多いロサンゼルスでは、新鮮でオーガニック(有機農産物)の野菜、果物、豆類を取り扱うファーマーズマーケットが大人気!
今回はファーマーズマーケットの魅力と、LA市民が注目するオーガニックフードについてご紹介いたします。
私が住む町では、毎週木曜日がファーマーズマーケットの日。お昼過ぎになると、たくさんのバンが家の前の通りに駐車し、テントを張り、野菜や果物を並べて出店の準備をします。
夕方頃になると、誰かが店先でトランペットやギターを生演奏する音色が聞こえ、屋台のバーベキューやポップコーンの匂いが鼻をくすぐり、そして通り全体が家族や親しい友達でにぎわいを見せています。ファーマーズマーケットのとても平和で和やかな雰囲気に、人々のあたたかさと優しさを感じます。
ヘルシー志向でオーガニック食品が注目されているロサンゼルスでは、街中のレストランのメニュー内容も大幅に変化しています。昔ながらの食材のリバイバルとでも言えば良いのでしょうか、農家で育てられるあまりなじみのなかった野菜や果物たちが、このようなファーマーズマーケットの場で再注目され、トレンドとして食卓に出回るようになったのです。
ロサンゼルスのローカル食品、ファーマーズマーケットで注目される食材は何なのか。例えば、こんな野菜や果物があります。
ケールは「青汁」の原料となる、スーパーベジタブル。苦みがあり、嫌われやすかった典型的な野菜の一つですが、とにかく栄養豊富で健康的、そして様々な調理法で七変化するテイストが注目を浴び、ファーマーズマーケットではそのままのケールはもちろん、ケールスムージー、ジュース、ドライベジタブルとしても加工され、販売されています。
現在は、LA市内のどこのレストランを訪れても、必ずと行っていい程この野菜を使ったサラダをメニューに見つけることができます。
デーツはナツメヤシの実のドライフルーツです。食感としては、干し柿をもっと柔らかくし、糖分を増した感じでしょうか。
こちらの果物もすばらしい栄養を含んでおり、砂漠で食べ物がなくなった時にも、デーツさえ所持していればサバイバルできるとも言われている果物です。乾燥地帯ロサンゼルスにはとてもお似合いの食材です。ビタミンやファイバーが豊富で、間食時間に積極的に取り入れたい果物として、女性や子供にも人気のフルーツです。
ココナッツとはちみつだけで作った"Non-Dairy"(乳製品不使用)のアイスクリームが、ここ最近ポピュラーになりつつあるロサンゼルス。はちみつにはデトックス効果があるとして、体内リセットに興味のある人々からも注目を浴びているようです。
こちらの「ビルズ・ビー」はハリウッド北を拠点に40年の歴史を持つはちみつブランド。ホットティやコーヒーに、美容に、さらには風邪を引いた時に。万能効果があるはちみつ、一家に一瓶は当たり前。
過去に、アメリカのテレビドラマで「足の匂いがする」などと不名誉の食材として何度もジョークのネタにされ、常に煙たがられていた野菜、芽キャベツ。
実は、サイドディッシュとしておいしくおしゃれに仕上がり、キャベツのビタミンCが豊富な野菜であるとして見直されています。お薦めの調理方法は、オリーブオイルにからめてオーブンで焼き、はちみつとバルサミコ酢で和えるという方法。リベンジの時が来たと言わんばかりに、ロサンゼルス市民の舌を満足させています。
ファーマーズマーケットでは、自家製の食パン、全粒粉パン(Whole Grain) 、ライ麦パン(Rye)などが販売されていますが、中でもアフガニスタン出身の野菜入りパン、ボラーニが大変めずらしく人気です。
平たいクレープの様なパンに野菜が詰まっていて、これを様々な種類のスプレッドにつけていただきます。特に売れ筋が良いものが、ほうれん草のボラーニと、バジルのスプレッド。ちなみに、スプレッド(Spread)とは、「広げて塗る」、「むらなくつける」という意味です。
海外へ行く際には、 このようなローカルな広場にもたくさんの面白い交流や発見を見いだせることができます。観光地だけではなく、のんびりとしたファーマーズマーケットで昼下がりを楽しんでみるのはどうでしょうか。