クリスマス間近!サンタクロースの名前や伝統を表す英語表現集
もうすぐクリスマス! 街も少しずつクリスマスシーズンのデコレーションで彩られてきましたね。
クリスマスといえばサンタクロースですよね。
ほとんどの英語圏で、サンタクロースがクリスマスの重要な一部であることは、みなさんもご存知でしょう。しかし、サンタクロースにまつわる言葉や伝統については、どのくらい知っていますか?
今回は、クリスマスに向けて気持ちを盛り上げるために必要なサンタクロースに関する知識をすべてご紹介します!
サンタクロースの名前について
まずはじめに、サンタクロースを何と呼ぶべきかについて考えてみましょう。
実は、サンタクロースにはいくつかの呼び名があるのです。それらの名前は、サンタクロースを生み出した歴史上の人物や文化的信念に由来しています。
サンタクロースの最もポピュラーなニックネームは St. Nick(セント・ニック)で、これは4世紀の聖ニコラスという名の司祭に由来しています。聖ニコラスは現在のトルコに住んでいて、子供たちや貧しい人々に贈り物をすることで有名でした。
オランダ語圏では、聖ニコラスの名前は Sinterklaas と短縮されました。現在もオランダ語圏ではこのように呼ばれています。
サンタは Kris Kringle(クリス・クリングル)と呼ばれることもあります。これはドイツ語の Christkinkle(キリストの子供)に由来しているのだとか。
このニックネームは、1947年に公開されたMiracle on 34th Street(34丁目の奇跡)という映画によってアメリカで広まりました。この映画は、ニューヨークの有名デパートの従業員が、自分は本物のサンタクロースだと信じていて周りも信じ始める、という内容です。
サンタクロースについて話すときの言葉と表現
それでは、次にサンタやクリスマスの季節について話すときによく使われる言葉や表現をみてみましょう。
The North Pole|北極
子どもの頃、寒くて雪の降る北極にサンタが住んでいると聞かされたのではないでしょうか。
そこにはサンタの仕事場があり、一年を通して良い子にしていた女の子や男の子のためにおもちゃを作るのを手伝ってくれる妖精たち(elves)がたくさんいるのだと、聞いたかもしれません。
昔、子供たちはテディベアや人形のような一緒に遊べる道具を欲しがりました。そのため、サンタと妖精たちが現代は流行のハイテク商品を作っていると考えるのは、ちょっと不思議な感じがしますね!
Naughty and nice|いたずらっ子といい子
Santa Claus is Coming to Townの歌を聞いたことがある人なら、サンタがいい子と悪い子の名前をリストアップしていることを知っているのではないでしょうか。
「いい子」は nice で表現されているので、簡単でわかりやすいですね。しかし、naughty(いたずらっ子)はそれほど一般的ではありません。クリスマスシーズンでなくても、覚えておいて損はない言葉なので、これを機に覚えてしまいましょう!
Naughty は、ルールを破ったり、大人の言うことを聞かなかったりする子供を表すのに使われます。「悪い子」とまでは言えませんが、良い子ではないことは間違いなさそうですね。
A lump of coal|石炭の塊
伝統的に、サンタの「いい子」リストに載っている男の子や女の子は、プレゼントとしておもちゃやゲームをもらうことができます。しかし、いたずらをした子供は石炭の塊しかもらえないと言われています!
Lump とは、硬いものやそのかけらのことを指します。つまり、楽しいおもちゃの代わりに、冬を暖かく過ごすためのものしかもらえなかったのです。
現代では、多くの人々は暖房のために石炭を燃やすことはないでしょう。しかし、それでも親はときどき子供たちに、以下のように言うことがあります。
大人は、クリスマスに素敵なプレゼントをもらえそうにないときに、冗談としてこの表現を使うことさえあります。それほど文化に根付いた表現になっているのですね。
Chimney|煙突
サンタは世界中の子供たちの家に煙突を通って入る、と信じられていますが、現代では見かけることも少なくなりましたね。
ところで、サンタは太っていて、大きなおもちゃの袋を持っているのに、どうやって煙突を上り下りするのだろうと不思議に思ったことはありませんか? それに、煙突のない家にはどうやって入るのでしょう。
答えは、簡単です。サンタはちょっとした Christmas magic(クリスマスの魔法)を使うことができるのです!
Milk and cookies|ミルクとクッキー
クリスマス・イブはサンタにとってとても忙しい夜です。そのため、サンタが働いている間にお腹が空きすぎないように、多くの子供たちがおやつを置いてサンタを迎えます。
サンタのために用意する伝統的な食べ物は、一杯のミルクと一皿のクッキーです。これらは通常、暖炉の近くかクリスマスツリーの近くに置かれます。
Jolly|陽気
Jolly は「陽気な、幸せな」という意味の形容詞です。この言葉は通常、クリスマスシーズンにしか使われません。
Ho Ho Ho|ホー・ホー・ホー
英語では通常、誰かの笑い声のことを ha ha と表現します。しかし、サンタはとてもユニークな人なので、彼の笑い声もとても特徴的なのです!
他にも hehe や hee hee といった笑い方の表現がありますが、この ho ho ho はサンタだけのものです。この笑いの後には、 Merry Christmas! という挨拶が続きます。
プレゼントについて話す表現
子どもたちがサンタを大好きなのは、サンタが毎年プレゼントを持ってきてくれることを期待しているからです。しかし、いたずらしないでいい子にしていないとプレゼントがもらえないことを子どもたちも知っているので、親も助かるのです。
子どもたちがサンタにクリスマスに欲しいものを伝えるには、主に2つの方法があります。ひとつは、サンタさんに手紙を書いて北極に送る方法です! 親御さんは、お子さんがサンタさんに手紙を書くのを手伝ってあげましょう。英語を使う練習にもなり、一緒に楽しめます。
あわせて読もう:サンタさんへの手紙を英語で書くには?書き方のコツと例文
もうひとつの方法は、サンタに直接話しかけてお願いをするという方法です。これは日本ではあまりないかもしれませんが、英語圏では、クリスマス前の数週間、サンタがショッピングモールやその他の公共の場所に現れます。
サンタは通常、妖精たちに囲まれて大きな椅子に座っています。アメリカの映画やドラマで見たことがある方もいるのではないでしょうか。子どもたちは、サンタの膝の上に座り、クリスマスプレゼントに何が欲しいかを伝えるチャンスを求めて列に並びます。
ここでサンタとクリスマスプレゼントについて話すフレーズをいくつか紹介します!
サンタクロースを題材にした映画
英語の練習をしながら、もっとサンタクロースについて知りたいですか?
そんな方のために、陽気なセント・ニックを題材にした映画やドラマをいくつかご紹介します。
Miracle on 34th Street (1947, 1994)
Rudolph the Red-Nosed Reindeer (1964)
Santa Claus is Comin’ to Town (1970)
The Santa Clause (1994)
The Christmas Chronicles (2018)
Klaus (2019)
他にもクリスマスを題材にした映画はまだまだありますが、まずはこのおすすめ映画を観てみてください。
クリスマスシーズンはサンタの話で盛りあがろう
いかがでしたか? サンタクロースに関する名前の由来や表現を知ってもらえたでしょうか。
サンタクロースやクリスマスに関する表現はまだまだありますが、今回の内容でも十分クリスマスの会話に英語で参加できることでしょう!
せっかくのクリスマスシーズンは今回の表現を活用して、会話を盛り上げてみてくださいね。
それでは、よいクリスマスを!
Happy holidays!
Written by David Jiles
Adapted by Amy