Soma
(更新)
こんにちは。
セブ在住のそうま(@Soh0806)です。
皆さん、フィリピンはアジアを代表するライス大国であることを知っていますか?
日本と比べると、なんと、約3倍もの量のライスが年間に消費されています。フィリピン人はみんなライスが大好き!
それはフィリピンのファーストフードにも顕著にあらわれています。
「えっ、ファーストフードってバーガーだからパンじゃ・・・?」と思ったそこのあなた。
実はフィリピンのファーストフードは、ライスを商品として売り出していて、むしろ普通のバーガーは少数派なのです。
今回は、そのフィリピンファーストフード代表格の「ジョリビー/Jollibee」についての情報・魅力についてレポートします。
※1ペソ=2.3円で計算しています。
ジョリビーはフィリピンの一番人気を誇るファーストフードチェーン店で、国民の誰もがこよなく愛するソウルフードとなっています。ちなみに、ジョリビーはフィリピン国内にとどまらず、アメリカ、香港、ベトナム、インドネシア、ブルネイ、サウジアラビアと世界各地で展開しています。
ジョリビーのアイコンになっている、この蜂をイメージした可愛らしいキャラクター。ジョリビー/Jollibeeはもともと、Jolleyなbee、日本語だと「ご機嫌な蜂」の意味です。
この赤い蜂がフィリピンから飛び回り、アジアを席巻する巨大帝国を築いているのです。
ジョリビーのフィリピン国内での店舗数はマクドナルドの約2倍!。
また、ジョリビーはそれ以外にも、Burger King(バーガーキング)、Chowking(チョーキング)、Greenwich Pizza(グリーンウィッチピザ)、Mang Inasal(マン イナサル)などの企業を買収してグループ店舗をかまえています。
ジョリビーはもはやフィリピンのみならず、世界を代表する飲食業界の雄となっているのです。
ほかの東南アジア諸国では辛いものを好むのに比べて、フィリピン料理はどちらかというと甘く味付けされています。
また、味付けには塩、しょうゆ、酢を使うことが多く、塩辛いというのもフィリピン料理のひとつの特徴です。
以上のことから、甘いと塩辛いを兼ね備えたメニュー展開「チキンとライス」、「スパゲッティ」が、フィリピン人のハートを鷲掴みにしたわけです。
ジョリビー創業者のTony Tan(トニータン)氏は、華僑系フィリピン人。22歳でアイスクリーム屋をはじめたことがきっかけで、そこからホットドック、ハンバーガー、フライドチキン、パスタ…といった具合に、販売商品のシフトチェンジと拡大を繰り返し現在に至ります。
Tony氏は、「ジョリビーは地元に愛される味付けを追求し続けた結果、今の店舗拡大に繋がってきた」と振り返ります。また、海外展開していく背景については、海外で働くフィリピン人にジョリビーを通して故郷の味を感じて欲しいからこそ、フィリピン人が多い国々への進出を積極的におこなっているそうです。
創業者がこれだけ故郷フィリピンを愛しているからこそ、その想いが現地のフィリピン人に伝わっているんでしょうね♪
セットで99ペソ(約220円)。チキンとライスのみだと82ペソ(約170円)
チキンの味付けは《スパイシー・スタンダード》の2種類から選べます。
チキンはフォークとスプーンで切り分けながらライスと一緒に食べる、これがジョリビーの基本スタイル。最初はスプーンの使い方に抵抗があるかもしれませんが、チキンを切ったりライスを口に入れたりと、慣れるとすごく便利です。
カップに入っているのはグレービーソース(肉汁を元に作られる濃厚なソース)です。これをチキンにつけて食べます。ライスにつけて食べても美味しいです。
セットのサイドメニューは、マカロニスープのほかにポテトやサンデー(ソフトクリーム)を選ぶことができます。
チキンですが、揚げ加減が絶妙で肉厚もしっかり(現地のマクドナルドは少し固い印象)、味付けも塩加減もともにベストだと感じています。正直時間帯によっての当たり外れはありますが、揚げたてに近い感じだと切り分けると湯気も出て食欲をそそられますよ。
セットで109ペソ(約240円)
ジョリビーのスパゲッティはやはり甘い。パスタの麺の質は、びよびよにのびた感じでふにゃふにゃしています。日本でのスパゲッティの概念が崩れる体験ができます(笑)。
ソースはバナナケチャップをベースに使っていて、甘みとコクがあります。具材はソーセージ、チーズ、スライスされたハムがトッピングされています。
ミートソースほどの酸味はなく、ナポリタンのように甘い味付けです。
1つ35ペソ(約80円)
ハロハロは、フィリピンの国民的デザートのこと。ハロはタガログ語で「混ぜる」という意味合いがあり、ハロハロは「混ぜこぜ」といった意味になります。
普通のハロハロはかき氷が使われますが、ジョリビーではソフトクリームが使われています。具材は紫芋のソースと、寒天、あずき、バナナソースと練乳がかかっていて、とても美味しいです。
お手頃なサイズで色合いも鮮やか。パクッと食べられるフィリピン代表のデザートをぜひジョリビーで体験してみてください。
ジョリビーが2019年までに日本にも進出するという噂もあるなかで、翌年の2018年にはスタートするのではといったニュースも舞い込んできたりと、日本進出は多くの人が注目している模様です。
しかし創業者のTony氏は「今のところ日本に出店する予定はない」と記者の取材に対して返答しているので、ジョリビー日本進出はどうやらまだ定かではないようです。ほどほどに期待しておきましょう。
フィリピン国内にとどまらず、アジアを中心に展開しているジョリビー。
フィリピンのジョリビーから、世界のジョリビーへと移り変わるのは遠い話ではないかもしれません。チキンとライスの組み合わせ、甘い味付けのスパゲッティがグローバル化していくことを考えたらとても面白いですね(笑)。
ぜひ、アジアの国々、フィリピンへ訪れた際はジョリビーへ行って本場のジョリビーの味を体験してみてください!