ドラマシリーズ配信停止を求め2万人が Netflix に抗議! が、その配信元は Amazon だった…

ストリーミングサービス

ドラマシリーズ『グッド・オーメンズ』の配信停止を求め、2万人以上が大手動画配信サービスの Netflix に抗議していることが話題になっています。しかし、注目を集めているのはその抗議内容ではありません。

実は『グッド・オーメンズ』の配信元は Netflix ではなく Amazonプライムビデオ

なんと、2万人以上の抗議者達は製作元を勘違いし、当シリーズの製作・配信に全く関係のない企業に抗議文を送ってしまったのです。

これに対し、Amazon、Netflix、そして原作者のニール・ゲイマン(Neil Gaiman)らは皮肉たっぷりの反応を公開し、ネットユーザーは大盛り上がり。今回はそんな面白ニュースをご紹介します。

TOP PHOTO: Ivan Marc / Shutterstock.com
 

Netflix、Amazonプライムとは

NetflixとAMazonPrimeとは

Netflix

Netflix(ネットフリックス)は、アメリカの映像ストリーミング配信サービス。

190ヶ国以上で1億人以上の登録者がいると言われ、動画配信サービスの代表格と言えます。有名タイトルの配信だけでなく、特にオリジナル作品に力を入れていることでも知られています。

最近では「ストレンジャー・シングス」や「KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~」などが大きな注目を集めました。Netflixを契約していなくても、どこかで聞いたことがあるタイトルではないでしょうか?

海外では "Netflix and Chill(直訳:動画を見ながらゆっくりする→意訳:いちゃいちゃする)" というスラングが生まれるほど、日常生活に浸透しています。配信したドラマが社会現象を巻き起こすこともあるほど、世界的に影響力がある企業なのです。
 

Amazonプライム(ビデオ)

対する Amazonプライムは、Amazon.com の有料制のプログラムで、会員は当日配送などの様々な特典を楽しめます。その特典のうちの一つがビデオ配信(Prime Video)。

動画配信サービスだけでなく、様々な特典のうちの一つなのですから驚きです。Prime Music、Prime Reading、Amazon Photos などが追加料金なしで使えるようになります。

また、Prime Video も Netflix 同様にオリジナルのコンテンツを出しています。
 

『グッド・オーメンズ』について

『グッド・オーメンズ』は Amazon のオリジナル作品の一つで、同じ名前の小説に基づいた、宗教をテーマとしたシリーズ。

下記は、Amazon公式から引用したあらすじです。

天使のアジラフェルと悪魔のクロウリーは、地球への愛着を深めていた。そんな2人にとって地球の滅亡は最悪のニュースだ。四騎士の準備は整っている。すべては神の計画の通りに進んでいた。誰かが反キリストを間違えてしまったことを除いては。人類のヒーローは反キリストを探し出し、手遅れになる前にハルマゲドンを止めることができるのか?

-グッド・オーメンズ(吹替版)

 

2万人以上署名、Netflixに抗議文を提出

このドラマシリーズに対し、Return to Order と呼ばれる団体が抗議文を発表。2万人以上の署名が集まっています。

その抗議文では、『グッド・オーメンズ』は「悪魔崇拝を一般的で、許容できるものという印象を与え(another step to make satanism appear normal, light and acceptable)」、「神の知恵を笑いものに(mocks God’s wisdom)」していると批判。

また、「このような動画は、真理、誤り、善悪を軽視し、社会が持つ悪魔に対する恐怖の垣根を壊す(this type of video makes light of Truth, Error, Good and Evil, and destroys the barriers of horror that society still has for the devil)」としていたそう。
 

Amazon、NETFLIX、原作者ら、そして世間の反応

世間の反応

今回の件について、自社が製作・配信していない作品の停止を求められた Netflix、何故か矛先が向かなかった Amazon、そして『グッド・オーメンズ』の原作者らがそれぞれネットで反応。

ここではその皮肉たっぷりな切り返しと、ネットユーザーの声を見ていきましょう。
 

当事者が皮肉たっぷりの切り返し

抗議者が Netflix に『グッド・オーメンズ』をキャンセルするよう訴えたの、本当に最高。*それが全てを物語っているよ。
>ニール・ゲイマン(共同原作者)

*あえて詳細は書かず、解釈はフォロワーに任せる内容ですが、ここでは、抗議者の軽率さを皮肉るようなニュアンスが含まれている、と考えれらます。

(Netflix宛ての嘆願書を作っているの)面白すぎる…みんな、抗議者に本当のことを教えないと約束して?
引用ツイート:ちゃんと嘆願書まで用意してる。何もわかってない人が2万人以上もいる。本当に素晴らしい
>ニール・ゲイマン(共同原作者)

Netflixさん、人気シリーズが打ち切りで残念ですね。
>AmazonプライムビデオUS

Netflixさん、もし『グッド・オーメンズ』をキャンセルしたら、私たちも『ストレンジャー・シングス』を打ち切りますからね。
>AmazonプライムビデオUS

*"Stranger Things" は Netflix オリジナルの大人気作品。

わかりました。もう作りません。
>Netflix UK&Ireland

 

ネットユーザーも大盛り上がり

ちゃんと嘆願書まで用意してる。何もわかってない人が2万人以上もいる。本当に素晴らしい。

この件で一番面白いのは、抗議者が Netflix で『グッド・オーメンズ』を検索して、ないことを確認して「成功した!」って喜んでるのを想像することだよね😂

うわ、いま Netflix 見たら、まるで『グッド・オーメンズ』は最初からなかったかのようになってる!何か大きな力が動いてるね。

他にも Netflix に送るべき抗議文がある。『ゲーム・オブ・スローンズ』も打ち切りにしてもらわないと。だってドラゴンは実在しないんだから…。

*ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)も人気のドラマシリーズですが、これもまた Netflix の作品ではなく HBO の作品。

 

キリスト教徒の意見も

神学的に保守的な牧師です…。私は『グッド・オーメンズ』が大好きです!素晴らしい脚色だと思います。自分が持っていた原作本は牧師のインターンにあげました。私は無知な兄弟姉妹の代わりに謝ります。イエスが一番うまく表現しました:「父よ、彼らをお許しください、彼らは自分が何をしているのかわかっていないのです」

カトリック教徒として、私は本も好きだったし、テレビシリーズもとても楽しく観てます。『グッド・オーメンズ』は非常に面白い。狂信的な信者が、みんなの楽しみを台無しにしようとしているのが残念です。

キリスト教徒です。『グッド・オーメンズ』を観ましたが、本当に大好きです。ユーモア、贖いのプロット、そして善悪の要素もあります…。一部の人は自分の信念に熱中しすぎて、その先が見えなくなってしまっています。当シリーズを観て(もしくは悪魔を観て)無条件反射的に行動をしてしまったのかもですね。残念です。

 

Return to Order、抗議内容を修正

ネット上の一連の盛り上がりを受けて、抗議文を出していた Return to Order はその内容を Netflix から Amazon 宛てに修正しました。

下記は現在の嘆願書ページからの引用です。

Due to an oversight by Return to Order staff, this petition originally listed Netflix as responsible for the offensive series "Good Omens." Amazon Video released the series on May 31. We regret the mistake, and the protests will be delivered to Amazon when the campaign is complete.

スタッフの見落としにより、この嘆願書は当初 Netflix を『グッド・オーメンズ』の製作者として記載していました。同シリーズは Amazon ビデオにより5月31日に公開されました。間違えて記載してしまったことは残念に思います。抗議文は終了後に Amazon に送ります。

 

まとめ

いまや新作が配信されれば社会現象を巻起こすこともあるほど、大きな影響力を持つ Netflix。

動画配信サービスのパイオニア的存在であり、多くの人の日常生活に溶け込んでいる企業です。なので今回の勘違いもわからなくもない…ですかね?

今回の件で注目を集めた『グッド・オーメンズ』は Amazonプライムビデオで視聴可能です。Netflix で見つからなくても、配信停止になったわけではありませんのでご安心ください。