Erik
(更新)
DMM英会話の大人気教材「デイリーニュース」の中から、前月に特に人気だったニュースをピックアップし、英語のポイント、文化や歴史、イマの社会情勢などを解説する人気企画「デイリーニュースで振り返る」。
今回は、新しく発売される電気自動車に関する話題です。なんとこの電気自動車、フランスでは14歳から運転できるそうです。しかも、免許不要!
一体どういうことなのでしょうか? 本記事ではこちらのニュースを掘り下げていきたいと思います。
記事後半の「USER'S VOICE」では、デイリーニュース教材の醍醐味である「Discussion-議論」パートで実際のレッスンでどのような意見が出たのか、どのような議論が交わされたのかもご紹介します。
ほかの英語学習者がどのようなディスカッションをしているのか、ぜひ参考にしてみてくださいね。
今回選んだ記事はこちら。
Teens Can Drive Tiny New Citroën Without a License
「小型の新型シトロエン、10代の若者が免許不要で運転可能」
▶︎デイリーニュース原文はこちら。
フランスの自動車メーカー「シトロエン(Citroën)」の新しい電気自動車「Ami(アミ)」に関するニュース。
特に、14歳から、しかも免許不要で運転できることに驚いた方も多いのではないでしょうか?
下記は「シトロエン」公式が公開している紹介動画です。40秒ほどですが、どのような乗り物なのかイメージがつきやすいと思います。
さて、今回は世界各国の運転免許事情にも触れることができる記事となっています。それでは詳しく見ていきましょう!
下記は、今回のニュースを要約したものです。内容把握や復習も兼ねて読んでみましょう。
「2人乗りのAmi(アミ)はの最高速度は時速45キロまで」
「しかし、自宅のコンセントでわずか3時間で充電でき、1回の充電で約70キロの走行が可能だ。 価格はわずか6,600ドル」
「非常に小さくて遅い車両のため、一部の国では車としてではなく、四輪スクーターとして規定される」
「フランスでは14歳の若者がそれを運転できるということで、免許は必要ない」
vehicle、car、scooter など、いくつも登場した「乗り物の種類」の英語表現は今回の記事を理解するための大事なポイント。
vehicle | 乗り物、車両 |
---|---|
car | 車、自動車 |
scooter | スクーター |
「シトロエン」が発表した電気自動車は小さ過ぎて、多くの国では car「車」ではなく scooter「スクーター」という扱いになるため、免許不要で運転できる場合があるのですね。
これを決めるのが国や地域の regulation(s)「規制」です。記事本文では動詞形の regulate「規制する」が使われています。
license は「免許証」という意味の英語表現です。「運転免許証」は正確には driver's license となりますが、driver's は省略されることも多いです。
日本では自動車を運転するための年齢制限は18歳からですね。自動車教習所に通い、仮免取得、卒業後に免許センターでの試験に合格してやっと運転免許を手に入れることができます。
私たちにはこれが当たり前に感じてしまうかもしれませんが、ほかの国では必ずしもそうではありません。海外各国ではどのような制度や年齢制限があるのでしょうか?
今回のニュースをより深く理解するために、ここではいくつかの国の運転免許事情をご紹介します。
・アメリカ
アメリカでは州によって異なりますが、一般的には14歳〜16歳以上であれば学科試験に合格することで仮免許を取得することができます。
仮免の間は助手席に一定の条件をクリアしている人が同乗する必要があり、この状態で練習を積みます。試験場で最終試験を受け、問題なければ免許取得という流れです。
土地が広い分、日本とは違ってどこに行くにも車が必要な場合が多いアメリカ。16歳の高校生が自分の車で学校へ通うなんていうのも普通の光景なんですよ。
・フランス
フランスでも運転免許保持者が同乗するという条件付きで、15歳から運転できる制度があります。
1人で運転する前に経験を積むのが目的とされ、1人で乗れるようになるのは18歳になってからだそうですよ。
運転免許なしで運転できる超小型車もあり、これらは検定に合格することで取得できるAMライセンス保持者であれば、14歳から運転可能なのだとか。
・イギリス
イギリスでは比較的簡単な手続きで仮免許を取得でき、それで運転の練習を行い、試験に合格すれば免許取得となります。
ちなみに、エリザベス女王だけは運転免許がなくても自動車の運転が許されているそうですよ。
・ドイツ
ドイツでは少し前まで、運転免許の有効期限がなかったそうです。現在では15年間となっていますが、それでも数年に1度更新する日本に比べるととても長く感じますね。
17歳から免許取得が可能ですが、18歳になるまでは条件をクリアしているドライバーの同乗が必要になります。
・ロシア
ロシアではなんと、130時間以上の学科教習と56時間の運転の練習が必要なのだそう。日本では学科が約25時間、技能が約30時間ですから、とてつもなく長く感じてしまいますね。
試験は学科試験と2種類の実技試験があり、年齢制限は日本と同じく18歳からになっているようです。
・サウジアラビア
女性の人権が多く制限されているサウジアラビア。数年前までは、世界で唯一、女性が車を運転することが禁止されている国だったそうです。
2018年に解禁され、ついに女性も運転免許を取得することが可能になりました。年齢制限は18歳です。
ここからは、実際のオンラインレッスンで、この記事に対してどのような意見が出たのか、どのような議論が交わされたのかを、講師へのヒアリング情報を元にいくつかピックアップしましたので、紹介していきます。
14歳から免許不要で運転できる新しい電気自動車の登場について、ユーザーのみなさんはどう感じているのでしょうか?
「ヨーロッパの都市は東京と同じように狭い道が多いので大きな需要があるはず」【20代男性】
「いくつかの日本の自動車会社が、ガソリン車の製造をストップするというニュース記事を読みました。なので将来的には電気自動車がより増えると思います」【50代男性】
いかがでしたか?
筆者は15歳から運転OKなアメリカの州で育ったため、14歳から運転できる事実よりも免許不要ということに驚きました。
また、実際のDMM英会話ユーザーさんの意見も、賛否いろいろとありとても面白かったです。
環境に優しい電気自動車はこれからどんどん普及していくと思いますが、今後世界の「モビリティ(移動性)」はどのように変わっていくのか、注目したいところです。
ニュースを読むだけでなくその文化的な背景を知ること、より深く理解することで、英語学習もより楽しくなるのではないでしょうか。今後もデイリーニュースで楽しく英語を勉強していきましょう!
英語学習のためのニュース教材、毎日更新中!
This blog features a Daily News article written by Mike Kanert.