人形燃やしからザクロ投げまで?世界の新年の祝い方10選

皆さんは年末年始をどのように過ごしていますか?

以前の日本には「典型的な過ごし方」がありましたが、近年はすっかり多様化して一律のイメージでは語れなくなりつつあります。おせち料理を食べない人も年々増えています。

さて、日本では長い連休になる年末年始ですが、海外ではお休みは元旦の1日だけというところが大多数。家族・友人と集まって食事をし、盛大な花火で新年を迎えるというのがほぼ共通した過ごし方と言えるでしょう。ヨーロッパでもアフリカでも同じです。

しかし、詳しく見てみるとそれぞれの国ごとの習慣や伝統が見えてきますよ。今回は、世界10ヵ国のユニークな新年の祝い方をご紹介します!
 

世界のユニークな新年の祝い方10選

世界のユニークな新年の祝い方10選

スペイン:12粒のブドウを食べる

スペインの年明けのシンボルは「幸福のブドウ(uvas de la suerte)」。

12粒のブドウを用意して年明けを待ち、新年を告げる12回の時計の音とともにブドウを1つずつ食べて行き、時間内に食べ終えることができたら、良い年を迎えられるとされています。

12個のブドウは新年の12か月を表しています。
 

スコットランド:「蛍の光」を歌い、黒髪の男性を迎える

スコットランド:「蛍の光」を歌い、黒髪の男性を迎える

「ホグマネイ(Hogmanay)」とは、スコットランドで行われる年越しのお祭りのこと。この地域ではクリスマスよりも大事なイベントです。

そこで歌われるのはスコットランド民謡の「オールド・ラング・サイン(Auld Lang Syne)」。日本で「蛍の光」として知られている曲です。

また、新年最初の訪問者が、石炭・コイン・パン・ウィスキーなどを携えた「黒髪の男性」であると幸福な1年になると言われていることから、自宅にそういった訪問者が来るようアレンジしたりします。
 

デンマーク:食器を投げつけて割る

デンマーク:食器を投げつけて割る

年明けの瞬間、椅子やソファから飛び降りるというのがデンマーク。「新しい年に向かって飛び込んでいく」ジェスチャーです。

また、家族や友人の家の玄関で食器を割るという風習も。新年の朝、玄関先に破片がたくさん散乱しているほど、多くの人から愛情を受けているという証(あかし)なのです。
 

エクアドル:等身大の人形を燃やす

エクアドル:等身大の人形を燃やす

エクアドルでは、「モニゴテ(monigote)」と呼ばれる等身大の人形を大晦日から元旦にかけて1日中燃やし続けます。

人形は「行く年」を象徴しており、来る年を迎えるにあたって燃やし去ってしまおうというもの。昔は、お古の洋服にワラなどを詰めて人形を手作りしていましたが、近年はキャラクター人形などもたくさん売られています。

最後は、燃え盛る炎の上をジャンプすることでお清めとしているんですよ。
 

ドイツ:鉛を溶かして運勢を占う

ドイツ:鉛を溶かして運勢を占う

スプーンに入れた鉛のかたまりをロウソクの火で温めて溶かし、液体になったら水に入れて固まった形で新年の運勢を占います。

球形だと「すべて上手く行く」、カエルの形だと「クジ運が良い」など、さまざまな意味付けがあります。

鉛占い用のセットも売られていますが、近年では有害な鉛が問題視され、代わりにロウやスズが使われるようになってきています。
 

イタリア:赤い下着を身につけ、レンズ豆を食べる

イタリア:赤い下着を身につけ、レンズ豆を食べる

女性も男性も、赤い下着を身につけて新年を迎えるのがイタリア流。赤は繁栄や豊穣を意味します。

そして、年越しはレンズ豆を使った料理を食べます。平たくて丸いレンズ豆はコインのイメージに繋がっているからです。たくさん食べるほど金運に恵まれますよ!
 

コロンビア:黄色い下着を裏返しに身につける

コロンビア:黄色い下着を裏返しに身につける

一方、南米・コロンビアでは黄色の下着で新年を迎えると、金運の良い1年になるとされています。

しかも、大晦日は裏返しに着用し、年が明けたら表に戻すというのがポイント。もちろん新品でなければなりません!

また、旅行運に恵まれたいなら、年明けとともにスーツケースを持って近所を1回りしてくると良いそうですよ!
 

ギリシャ:ザクロを投げ、タマネギを飾る

ギリシャ:ザクロを投げつけ、タマネギを飾る

ギリシャでは、ザクロは豊かさのシンボル。大晦日、良い新年が来ることを願ってザクロを玄関のドアに投げつけます。

また、クレタ島ではドアにタマネギを飾る習慣も。土から掘り出しても成長を続けるタマネギは、再生と健康の象徴なのです。
 

トルコ:ザクロを投げ、玄関に塩をまく

トルコ:ザクロを投げ、玄関に塩をまく

ギリシャの隣・トルコでも、ザクロは豊かさの象徴です。新年の幸福を願って、年明けとともに玄関に投げつけるのも同じです。

ほかに、年が明けると同時に玄関に塩をまくという祝い方も。幸福と繁栄がもたらされると考えられています。
 

エストニア:食事を7回とる

エストニア:食事を7回とる

エストニアの大晦日は食事を7回とります。そうすることで7人分の力を蓄えることができるというのです。

余裕がある人は9回、あるいは12回とってもOKですよ。エストニアでは7、9、12は縁起が良い数字とされています。
 

楽しく新年を祝いましょう!

日本では花火は夏の風物詩ですが、海外では新年を迎える瞬間に欠かせないものとなっています。筆者が住む東アフリカ・タンザニアでも、新年のカウントダウンと同時に人々の歓声と打ち上げ花火が聞こえてきますよ。

とはいえ、キリスト教徒にはクリスマスやイースター、イスラム教徒には別の時期にあるイスラムのお祝いの方が断然重要なので、年末年始はこれといって特別なことをするわけではありません。日本のお正月のような特別感を期待していると肩透かしを食らうことになります!

今回は各国の新年の祝い方をご紹介しましたが、ご自身でもやってみたいものはありましたか?