アメリカの祝日は年間10日!それでも学校が休みばかりの理由とは?【New York 101 – Vol007】

101(ワン・オー・ワン)とはものごとの基礎、基本、または入門講座のこと。このコラムでは毎回、多彩で雑多でホットでクールでクレイジーで奥の深い魅力に溢れたニューヨークのベーシックを、英語のワンフレーズ紹介と共にお伝えしていきます。

今回は「Holidays」(祝祭日)について。

アメリカの祝祭日は年間たったの10日

アメリカの祝祭日は年間たったの10日

連邦政府が定める祝祭日(Federal holidays)

1月1日ニューイヤーズ・デイ(New Year's Day)
1月第3月曜キング牧師デイ(Martin Luther King, Jr. Day)
2月第3火曜ワシントン誕生日(Washington's Birthday)
5月最終月曜戦没将兵追悼記念日(Memorial Day)
7月4日独立記念日(Independence Day aka Fourth of July)
9月第1月レイバー・デイ(Labor Day)
1月1日ニューイヤーズ・デイ(New Year's Day)
10月第2月曜コロンバス・デイ(Columbus Day)
11月11日復員軍人の日(Veterans Day)
11月第4木曜感謝祭(Thanksgiving)(Veterans Day)
12月25日クリスマス(Christmas Day)

ヨーロッパほどでなくとも、アメリカ人も長いバケーションを取っているイメージありませんか? しかし、実のところアメリカの祝日は年間たったの10日しかありません。日本の祝日は年間15日ありますから、アメリカは日本の3分の2しかないわけです。

しかも日本は来年から「山の日」という新たな祝日が増えるのですね。ニューヨーカーからすれば、羨ましい限りです。

上記のリストは連邦政府が定める祝祭日ですが、州や市によって休日としていないものもあります。アメリカは日本と違い、何事においても「みんな一斉に」とはならないのです。

 

知っておきたい!祝日あれこれ

1月1日:New Year’s Day

休みだったり休みじゃなかったりするアメリカの祝日ですが、1月1日はどこも新年のお祝いをしています。ただ、前夜の大晦日(New Year's Eve)で大騒ぎし、元旦はパーティ疲れを癒す日として過ごす人が多かったり。
日本と異なり、「新規」「キリの良さ」をあまり重視しないお国柄なのですね。そして2日からいきなり100%平日モードに戻り、日本のようなお正月気分は微塵もありません。

 

1月第3月曜:Martin Luther King, Jr. Day

1960年代の公民権運動に多大な貢献をし、"I Have a Dream"のスピーチでも有名なマーティン・ルーサー・キングJr.牧師。キング牧師デイは、その名の通り、キング牧師を讃える日となっています。
しかし人種問題をはらんでいるため祝日と制定された後も州によっては長年この日を休みとしていませんでした。

 

2月第3火曜:Washington’s Birthday

ワシントン誕生日は、ニューヨークを含めた多くの州で"Presidents Day"(プレジデント・デイ)とも呼ばれます。なぜならリンカーン大統領の誕生日も併せて祝うからです。
この日はセールを開催するお店も多く、ワシントンやリンカーンの肖像画がセールのポスターに使われることもあります。

 

10月第2月曜:Columbus Day

コロンバス・デイは、いわゆる“新大陸発見”を成したコロンブスを祝う日。ニューヨークではコロンブスと同じイタリア系市民がとても多いことから、NY名物のパレードが開催されます
一方で、ヨーロッパ人がアメリカに押し寄せて植民地化してしまったために先住民が虐殺された歴史、今も居留地に押し込められている実情があり、祝日としない州や市もあります。

 

5月最終月曜:Memorial Day / 11月11日:Veterans Day

戦没将兵追悼記念日(Memorial Day)、復員軍人の日(Veterans Day)と、戦争にまつわる祝日が2日あるのもアメリカという国を物語っていますね。
アメリカといえばメジャーリーグですが、戦没将兵追悼記念日の試合では各チーム、追求の意を表して特別仕様の帽子を着用するのが慣習となっています。

 

11月第4木曜:Thanksgiving

感謝祭はヨーロッパからの入植者が北米ニューイングランド地方の厳しい冬を過ごせず、餓死しかかっていたところを先住民のネイティブ・アメリカンが救ったことに由来しています。
つまり黒人、ラティーノ、アジア系がアメリカ大陸にやってくる以前の史話が元になっているわけですが、今では人種民族関係なく、家族で集まりターキー・ディナーをいただく日になっています。

 

12月25日:Christmas Day

クリスマスは連邦政府の祝日の中で唯一の宗教に基づいた日です。アメリカがキリスト教国家であることの証しでしょう。なお、休日にはなっていませんが、イースターなど他にもキリスト教に由来する祭日はいくつもあります。

 

これら連邦政府の祝日の中で最も盛大に祝われるのは、夏の始まりを告げる日でもあるメモリアル・デイ(戦没将兵追悼記念日)、夏真っ盛りで花火大会が行われる独立記念日。そして晩秋の感謝祭と冬のクリスマスです。
キリスト教徒以外はクリスマス自体は当然祝いませんが、年の瀬のホリデー・シーズンという意味でアメリカ全体が盛り上がります。

 

生徒にとっては嬉しい!休日だらけの学校

休日だらけの学校

人種や民族が多彩なニューヨークは、つまり宗教も多彩になります。ゆえに公立の小中高校は連邦政府の祝日以外にもユダヤ教の祭日をいくつか休校にしてきました
生徒にしてみれば、まさに「ラッキー!」ですね。さらに今後はイスラム教の祭日、中華系の旧正月も休校になります。加えてヒンドゥ教徒のグループが祭日を休校にするよう呼びかけています。生徒はますます喜びますが、これもマルチ・エスニック・シティ、ニューヨークならではですね。

【English Tips】
今日は学校が休みです。
A) ややフォーマルな言い方:School is closed today.
B) カジュアルな言い方:School is off today.

※休校のお知らせなどにはAが使われますが、会話で使っても堅苦し過ぎるわけではありません。文書では"School Closed”とすることもあります。BはAよりくだけた言い方ですが、どんな場面で使っても特に問題はありません。

国が広く、気候もさまざなアメリカは夏休みや春休みの時期も地方によって異なります。ニューヨーク市の場合、新年度はレイバー・デイ(9月の第1月曜)の翌々日からと決まっていて、今年のレイバー・デイは9月7日。つまり夏休みは6月27日から9月8日まで、なんと74日間もあるのです。

 

理由や背景はなんであれ、とりあえずは
Enjoy your Holidays!
(祝日を楽しんで!)