ニューヨーカーおすすめ!アメリカでいま話題のスタンドアップコメディアン5人

ニューヨークに関するWebメディア『NYPG』を運営しているMaksim(@maksim01bac) です!

アメリカのスタンドアップコメディは日本でいう漫談のことをいい、街なかの小さい劇場やバー、テレビ番組などで気軽に観ることができます。

コメディアンは1人でステージに立ち、自身の人生経験や下ネタ、政治批判、ときには人種差別の話題に至るまできわどいテーマを中心に漫談します

漫談といっても日本とは全くジャンルの違うお笑いになります。

日本人にも実際にスタンドアップコメディアンとして海外で活動している有名な方もたくさんいます。
ただ、今日は、僕のニューヨーク生まれの友人がおすすめする、アメリカ生まれのスタンドアップコメディアンのなかで今もっともメディアの注目を集める5人を、動画とともに紹介します。

1.Tig Notaro

ティグ・ナタローの持ち味は、まず、絶妙なタイミングとユニークなセンスある言い回しにあります。
アメリカのコメディアンのなかには汚い言葉や他人をけなして笑いを取るスタイルも定番として多くありますが、彼女のショーは日本人にも観やすいかと思います。

以前はポットキャストもやっていて、科学、宗教、数学など一見難解なテーマをゲストコメディアンと2人でユニークに話し合うチャンネルはとても人気でした。
そんな彼女が一躍有名なったのは、ロサンゼルスのショーでの彼女の第一声にあります。

「こんばんは、私はガンです」と、なんと自身が乳ガンになったことを話し出したのです。

そして、その内容をiTunesで販売したところ、さまざまなメディアが報道しました。
また、彼女はアメリカではまだ数少ないレズビアンコメディアンでもあります。

現在では彼女の壮絶なる人生が注目され、彼女自身についてのドキュメンタリー映画『TIG』が放映されています。

2.Aziz Ansari

アジズ・アンサリは毒舌で知られるインド系アメリカ人のスタンドアップコメディアンです。

彼を有名にしたのは2009年に放送が始まった「Parks and Recreation」というドキュメンタリースタイルのフィクション番組への出演がきっかけです。
この番組内で、彼はお金と女好きのビジネスマン役を好演。毎回いろいろな方法で女性をナンパしては玉砕する姿が面白おかしく描かれていて、その姿がアメリカ人の心を鷲掴みにしました。

「Parks and Recreation」はその後、2013年に4年連続ノミネートされていた、その年のベストドラマや役者、コメディアンなど多種多様のジャンルのベスト1を決める番組「TCAアワード」のコメディ部門で初めて受賞。アンサリをさらに有名にしました。

3.Louis C.K

アメリカでは知らない人がいないくらい有名なスタンドアップコメディアン、ルイC.K。
彼は自身の離婚経験から、2010年より夫婦生活や子供を持つ親目線での話などをテーマにした「Louie(ルイー)」というコメディーテレビ番組を放送しています
この番組では脚本、演出、編集までおこなっていることも有名です。

また、彼のショーでは下品な言葉が登場することもたびたびありますが、メディアが報道しないような社会問題に関するテーマも多く、皆が口をつぐんでしまいがちな話題を堂々と話す姿が多くのファンを魅了する大きな理由です。

そのファンの多さを証明したのが、2015年にニューヨークのマディソンスクエアーガーデンで開催したショーでした。
チケットは即完売し、転売では倍以上の値段が付いたそうです。

4.Hannibal Buress

ハンニバル・ブレスが有名になった経緯は、少し特殊なもの。
2015年7月、Bill Cosby(ビル・コスビー)というアメリカの大御所コメディアンが長年にわたりファンやモデルや同業者をレイプしたとする件で逮捕され大きなニュースになりました。

この件について、当時まだ無名に近かったハンニバルが、フィラデルフィアの劇場で「この問題は相手が大御所ということもあり、多くの人が取り上げないテーマだけど、Googleでは彼の話がいろいろ書いてあるから一度調べてみて」と見解を述べる姿を観客の1人がビデオで撮影し、Youtubeで紹介したところ、大きな反響を得ました。

地元の情報雑誌で取り上げられたことをきっかけにインターネット上でバイラルが起こり、ビル・コスビーの事件はアメリカ全土で注目されるとともに、ハンニバル自身の名も全国区となりました。

そして今ではスタンドアップコメディアンとしてだけではなく、アメリカで有名なコメディドラマ「Broad City」で役者としても活動しています。

5.John Mulaney

シカゴ出身のコメディアン、ジョン・モラニーは、時事ネタを中心に紹介するアメリカの人気番組「Saturday Night Live」の番組に提供した曲の歌詞がテレビ番組のオスカーと言われる「Emmy Award」で受賞したことで、ライターとしてのキャリアも評価されています
2009年から2012年にかけては、同番組の脚本も担当していました。
今はライター業は休止し、スタンドアップコメディアンとしての活動に集中しています。

ショーの内容自体は自虐ネタが中心で、最近では自分自身がアルコール中毒になった話や高校時代に受けたイジメについての話など、人生経験を面白おかしく紹介しています。

最後に

私自身初めてスタンドアップコメディーを観たのは政治について話したショーでしたが、日本ではタブーとされているような部分までテレビを通じて語る彼らの姿に驚きました

ですが、テレビという大きなメディアを通して、コメディアンが思っていることをアメリカ全土に配信できる自由な環境はいかにもアメリカという感じがします。
本記事を通じてスタンドアップコメディーに興味を持たれた方は、ぜひ他にもいろいろ観てみてください。まだ知らない英語の楽しさが見つかるかもしれませんよ;)