“Sorry"と“Excuse me"の違いは?840万人が行き交うNYでスモールトーク【New York 101 - Vol011】

101(ワン・オー・ワン)とはものごとの基礎、基本、または入門講座のこと。このコラムでは毎回、多彩で雑多でホットでクールでクレイジーで奥の深い魅力に溢れたニューヨークのベーシックを、英語のワンフレーズ紹介と共にお伝えしていきます。

今回は「スモールトーク」について。

「ソーリー」を使い過ぎないこと

ニューヨークはどこを歩いても人・人・人。
それもそのはず、ここには840万人もの人が暮しているのです。これはもう人の多さを嘆くより、逆にそれを楽しんでしまうしかありません。特に観光など短期滞在であれば、チャンスをうまくとらえて英会話の練習にも使えてしまいます。

日本から来たばかりの人が最も頻繁に口にする英語は、もしかすると"I'm sorry." または"Sorry."かもしれません。通行人とぶつかりそうになったり、買い物や食事の際にキャッシャーやウェイト・スタッフの言うことが聞き取れなかったり。

丁寧な態度はもちろん良いことなのですが、日本語で「すみません」を使うシチュエーションを全て"Sorry."に置き換えると不自然になってしまいます。英語では「相手に迷惑を掛けた場合の謝罪」が"Sorry."、「相手に何かを頼む」または「相手にとって少々面倒だったり快適ではないことをしますよ」と予告する場合に"Excuse me."を使います。もちろん例外もあるので臨機応変は必要なのですが。

new york

混んだ道を歩く際に他人の間をすり抜けて行かざるを得ない時は"Excuse me."
「すり抜けて行きますよ」という予告ですね。
この時に相手にぶつかったり、足を踏んだりしてしまったら、もちろん"I'm sorry."です。強くぶつかってしまい、相手が痛そうな顔付きでであれば、"I'm so sorry!"「本当にごめんなさい!」になります。

相手の言うことが分からなかった時は"Excuse me?"と語尾を上げて質問調に。「もう一度言ってください」と頼んでいるわけです。
聞き取れなかったことによって支払う金額を間違えるなどして相手に指摘されたら、その時は"I'm sorry." と謝ります。
ちなみに"Sorry for my poor English."の類いは言わなくていいのです。誰もが英語を話せるわけではなく、外国人が多少の間違いを冒すことは前提なのですから。

これらは単なる言葉の使い分けではなく、アメリカ人の“謝罪”の概念の表れでもあるので、意識して使い分けるとアメリカ社会の理解に役立つかもしれません。

 

NYはいつも「オンライン」行列での会話術

お店もレストランもATMも、どこもかしこも行列です。日本のように話題のお店に長蛇の列を作ることはそれほどないものの、人が多いために行列が自然発生します。行列が真っすぐ整然としていればいいのですが、ファストフード・レストランなどオーダーする人と、オーダーした品を受け取るために待っている人が混じり、どこが行列の最後なのかよく分からないこともあります。

こんな時は最後尾と思える人に「列に並んでいるのですか?」と聞けば、当然"Yes/No"で答えてくれますし、その人が最後尾でなくとも、それを聞いた最後尾の人が「私が最後ですよ」と気軽に答えてくれます。

その人の後ろに並んだら"It's a long line!"などとひとこと言えば、ちょっとした"small talk"(世間話、雑談)が始まるかもしれません。

駅や電車の中でも似たことがよく起こります。誰かが隣りに座っている人に「この電車は●●駅に行きますか?」と尋ね、聞かれた人が「さぁ、分からないです」と答えようものなら、周囲の人たちが一斉に「▲▲駅で乗り換えなくちゃだめだよ」などと教えてくれるのです。ニューヨーカーは意外と親切なのです。(時に間違った情報をくれることもあるのですが笑)

English Tips
"Are you on line?"

(列に並んでいるのですか?)

※標準英語では"Are you in line?"と言いますが、ニューヨーク周辺では"on line"が使われます。他州の人には「インターネットなの?」と笑われることも。なお、ニューヨークでも"in line"ももちろん通じます。

 

スモールトークの話題は、お天気・食べ物・スポーツ

Teen woman with spoon in mouth.

せっかくニューヨークにいるのであれば、いろいろな場面で、いろいろな人と言葉を交わしたいですね。ただし人種や民族、出身州によってすらアクセントや言葉遣いまで変わるわけですから、ニューヨークでの会話は慣れるまで大変です。でも、その多彩さこそがまさにニューヨーク英語の魅力なのです。

それでも、見知らぬ人とのスモールトークでは個人情報を出さないことが鉄則です。話が弾んで「どこに住んでるの?/泊まっているの?」と聞かれても、住所やホテルの名前は出すべきではありません。「タイムズスクエア」「ブルックリン」など、場所を特定できない答えを返します。

会話を交わしている場所の周辺に住んでいることだけは既に知られているシチュエーションであれば、"just around the corner"(角を曲がったところ=近所)が曖昧にぼかせる便利なフレーズです。

「ニューヨーカーは意外と親切」ではあるのですが、ここはやはりニューヨーク。気を付けるに越したことはありません。同時に、自分自身も相手のプライバシーに過度に触れる質問はしないよう気を付ける必要があります。フレンドリーであっても他者との距離をキープ。これもニューヨーカーの特徴なのです。

とは言え、尻込みすることはありません。スモールトークの3大話題「お天気」「食べ物」「スポーツ」をフル稼働して、チャレンジしてみましょう。

Talking about food/sports is always easy and fun!