
ササキ ノノカ
(更新)
「メープルシロップ」や「ナイアガラの滝」、最近のスターでいえば「ジャスティン・ビーバー」など、いろいろ特色を持つカナダ。土地も大きく寛大なイメージもあるので、旅行先として人気なだけでなく、ワーキングホリデーや移住先として考える日本人も多いようです。これから訪れようと思っている人は、さぞワクワクしていることでしょう!
しかし、実際にその国に行ったり、住んでみたりすると「え? そうだったの〜!?」と、イメージがガラリと変わることも。そこで今回は、留学やインターンなどでカナダに住んだ経験のある方に、現地で驚いたことを聞いてみました。
海外のトレンディドラマでは、出てくる俳優さんたちは大抵サングラスをかけていますよね。その光景が見られるのは、なにもドラマの中の話だけではないようです。日本と比べて7倍も日差しが強いとも言われているカナダ。ファッションというよりも紫外線を避ける実用的なアイテムとして、サングラスをかけているんだそう。
日本でのサングラスは “ザ・オシャレアイテム” の認識だけに、最初はサングラスをかけるのを気恥ずかしく思う留学生も多いよう。ですが、目の周りがヒリヒリする文字通り「痛い」思いをして、みんな徐々にサングラスをかけた「カナダっ子」になっていくそうです。
カナダを始めとした欧米のファッションは洗練されたイメージですが、カナダっ子の服装は意外とシンプル。装飾のつかないものが主流のようです。
ちなみにカナダで人気のブランドの1つはZARA。カナダで生まれ育ち、現在は日本に住んでいる知人も、カナダのZARAのほうが好みに合うと、わざわざ現地の知人から取り寄せていました。カナダっ子にとっては日本のラインナップは、華美すぎるとのこと。同じブランドでも日本に入ってくるものは “日本仕様” になっているんですね。
日本をはじめ世界中で人気のコーヒーチェーン店といえば、スターバックスコーヒーですね。しかし、カナダでは「ティムホートンズ」というコーヒーチェーンがスターバックスを超える人気を誇り、国内断トツ1位のファストフード店なんだとか。
看板メニューはドーナツですが、おいしいチョコレートドリンクが1.89ドル1ドルで飲めることもカナディアンの心を掴んで離さない理由の1つかもしれません。また、ホットチョコレートとコーヒーをミックスする、ホットチョコレートにティーバックを追加するなどの裏メニューもツウなファンには人気なんだそうですよ。
カナダのトロントで毎年6月最終日曜日におこなわれるゲイパレードにも衝撃を受ける人が多いようです。というのも、ただ着飾るだけでなく、全裸で街を練り歩く人もいるため。しかも、ゲイの方々だけではなく、女性でも全裸で参加する方もいるんだとか。
老若男女が行進する光景はまさに圧巻。衝撃的だったと話す留学生も多い一方で、パレードを見に来た地元の方々は微笑ましく見守っているんだそう。地元では、ハートフルな雰囲気が感じられるお祭りとして定着しているようです。
雄大な自然を持つカナダは、何となく色々なことに寛容なイメージがありますが、アメリカやカナダなどの北米は、アルコールに関しては外での飲酒が禁止されているなど、かなり厳しい一面が。
レストランのテラス席で飲むことだけは許されていますが、道を歩きながら飲むのはもちろん、内輪のバーベキューでの飲酒もNG。お酒を買うときも、中が見えないような袋に入れる配慮をしてくれるお店まであるそうですよ。
罰金こそありませんが、見つかるとその場でお酒を捨てなければならないんだとか。知らぬ間に法律を破ってしまわないよう、気を付けましょう。
アルコールに関して慎重にならなければいけないのは、売るほうも同じ。アルコールを売る人はたとえ短期のアルバイトであっても資格が必要なのです。資格で学ぶ内容は、人は酔うとどうなるかといったことや、お酒にまつわる法律、暴れる酔っ払いに対する対処法など、分野は多岐に渡ります。
しかも、その資格をとるためにかかるお金は約50ドル。勉強法は教室での学ぶか、オンラインで学ぶか選べます。少し勉強すれば、合格できる簡単な試験なようですが、それでもアルコールを売るのに資格をとらせる徹底ぶりにはびっくりしてしまうかもしれませんね。
メープルシロップのイメージが強いカナダですが、家庭で常備されているメープルシロップはなんと特大ボトル。各家庭で砂糖代わりとして色々な料理に使われているのだそう。
日本ではホットケーキくらいしか使い道がありませんが、メープルシロップのレシピをたくさん教わって、日本人のお友達に教えてあげたいものですね。
移民大国の1つとしても有名なカナダ。アメリカや英語圏の方が多いイメージですが、移民第2位はなんとアジアの人々、とりわけ香港の方なんです。
なんでも1997年に香港がイギリスから中国に返還されたことに伴い、共産党政権下の政治に不安を覚えた香港の人々が、永住権が取りやすいカナダに移住し始めたのが始まりなのだそう。
移住した人の2世など、カナダで生まれ育ったアジアの人も多いため、日本人でもネイティブと間違えられることは他の国よりも多いかもしれませんね。
誰もが知っているカナダの観光名所「ナイアガラの滝」。テレビや旅行本などで紹介されることが多く、大自然の中にあるイメージが強いですが、実は街からほど近いところにあるのです。
飲食店や高層ビルが立ち並ぶなど、想像との違いに戸惑うこともあるかと思いますが、滝自体はやはり絶景。カナダで長く滞在するならば、一度は訪れておきたいスポットですね。
「オーロラの聖地」とも紹介される街「イエローナイフ」ですが、観光客用の設備がほとんどと言っていいほど整っていません。
元々、炭鉱の街として栄えたイエローナイフでは、観光はあくまで“おまけ”の産業。そのため、店員さんの態度があまりにそっけなく、驚くことも多いよう。レストランでもとりたてて歓迎はされないのだと覚悟をして臨むといいかもしれませんよ。
インターネットで調べれば、その国についていろんな情報を得ることができます。が、それでも、やっぱり聞くのと実際に現地に足を運んで見るのとでは、感じ方も全然違います。カナダに限らず、あなただけのびっくりエピソードを体験してきてくださいね。
行ってみて初めてわかることも多いはず。カナダに限らず、実際に現地に足を運び、あなただけのびっくりエピソードを体験してきてくださいね。